![]() 2005年2月27日(日)PARCO劇場 ゲスト:江原啓之 前から6列目、しかもセンターという良席にて観賞。 舞台には噴水と、そこから溢れる水を表現した アールデコ調の美しいセットが現れる。 中央に凝った造りのテーブルを挟んで椅子ふたつ。 テーブルに飾られた百合から香りが伝わって来る。 私が死ぬ前に一度は生で見ておきたい人の筆頭である美輪さん、 黒のイブニングドレスに毛皮っぽいボレロを羽織って優雅に登場。 緊張感と安堵の混ざった不思議な空気を 「こんばんは、白鳥麗子です」の挨拶で和やかに。 公演の主旨説明、演奏者の紹介とつつがなく進行。 銀巴里で歌っていた時代から続く、 こういったサロン風の会を今後も催して行くそう。 ゲストの江原さんはギリシャ風な白の衣装で、 「これはね、羊飼いなんですよ。 羊がいないじゃないですかって訊かれるんですけどね、 食べちゃいました」 って、語尾にハートマークが付きそうな話し方(笑) 毒を吐く美輪さんと調和する江原さんは、正に‘正負の法則’で。 江原さんが優しく人を諭し導く選曲(イルカさんの曲多し)なら、 「極楽の次は地獄ですよ」と 美輪さんはドロドロした悲恋を演じ歌い上げる。 ふたりのトークは、まず観客に「いつも霊的な話をしていますが、 今日は他の話をしましょうか?」と反応を見、結果、 いつもの霊的な話に。 テレビ番組や著作にある内容のものばかり。それでも面白い。 他、 ・国分太一くん司会の『オーラの泉』が深夜番組ながら 好視聴率をマーク、レギュラー化の話が出ている。 ・江原さんの元には亡くなった家族からの言葉を求める方々が 絶えないが、どうして生きている間に沢山話をしないのか。 それだけは心がけていただきたい。 などなど。 数曲ずつ歌い、トークコーナーを狭み、休憩15分。 後半は歌のみ、ラストの美輪さんが歌う「花」の威力たるや凄絶。 お二人共、両腕を差し伸べ ‘みなさんにパワーを’って感じで歌う事が多く、 「なんつう暖かさ」と気持ち良く眠りに落ちそうだった所を、 最後の最後にでっかい波動をドーン!と打って来たもんだから、 ビックリ。 母は泣いちゃうし(何見ても泣く最近)、 私は帰りの電車内で卒倒するし (貧血。座席は杉、舞台は百合、トドメはにんにく臭でアウト)。 ともかく、美輪さんと江原さんに文字通り‘気圧された’。 汚れてる自分が恥ずかしい(笑)。 PR ![]() とうとう遊びに付き合ってくれる友達はひとりもいなくなり、 趣味の合う人は母だけになってしまった。 「ココ(=雑記)でさんざん罵倒しといて何だおい」 と思われるだろうけど、 結局最後に残るのは彼女で、だから離れたくて仕方ない。 世界が子宮止まりではないか。 ひとりに慣れているとはいえ、誰かと出かける楽しさも時には欲しい。 と、話が進むと大体‘友達’を別次元に投げ飛ばして ‘恋愛’や‘結婚’が浮かび上がって来る。 毎日のように届く無差別送信メール、 街中でもらうポケットティッシュの多くは出会い系で、 年齢的には負け犬とからかわれ、 それに乗って自虐的お笑いを提供したり、 「だからどうした」と虚勢を張るのは面倒だ。 個人の性格に到達する前の、 箇条書きの書類で読める限りの個性しか知らない段階における、 上滑りのコミュニケーションが苦手なのはこういう点。 心の中で「親しみ湧かない会話だな〜」とか、寂しく感じたり。 いい年こいて親元で暮らす独身。 ひとりっこだから家出る必要ないんだけどね。 客観的には可哀相に映るかもしれない。 でも、自立への努力をしてないんだから当たり前だ。 そこをバシッと突いて来ない他人様の遠慮をありがたく思う。 ダメ人間はイヤ。 一人前にもなりたくない。 この葛藤。 ![]() 2005年2月20日(日)新橋演舞場 原作:織田作之助 脚本:土井行夫、土井陽子 潤色・演出:宮永雄平 出演:藤山直美、沢田研二 他 甲斐性なしの若旦那としっかり者の内縁の妻が 紆余曲折を経てめでたく夫婦となるまでの物語。 「結婚は打算。不倫は純愛」などと 作家の渡辺淳一さんは語ってたけど、 そりゃどうだろ。 『夫婦善哉』のふたりは不倫の果て、婚姻する。 惚れた男と添い遂げる、日陰者の執念はすごかった。 物語は少々、退屈なのだけれど、 ともすれば辛気臭いだけで終わってしまいそうな所を 藤山直美さんが上手に上手に救っていた。 お笑い好きなら一度は生で感じ取って欲しいあの‘間’。 素敵だったなぁ〜。 新橋演舞場という、趣きある施設で観るのは初。 1時間芝居・30分休憩・1時間芝居・25分休憩・1時間芝居と、 ゆったりした時間の取り方というのも初。 和服のお客さんもチラホラ。 お弁当の予約とか、私の年齢的にまだ早い感じがする 落ち着きぶりにも好奇心湧いて、 東京土産っぽいコーナー冷やかしたりと、 ちょっとした観光気分だった。 ![]() ・映画 『SABU』 監督:三池崇史 出演:藤原竜也、妻夫木聡、他 冒頭、子役がヘタで出端を挫かれる。 主役級の若手がカツラ似合わず。ビジュアル的に残念。 良かったのは大杉漣さんと山田辰夫さん。 『ゼブラーマン』 監督:三池崇史 出演:哀川翔、鈴木京香、他 ずーっと曇り空のような映像は三池さんだからだろう。 ヒーローものの持つダークネスやユーモアがよく出ていた。 中でも古田新太さんの役柄が無意味で良かった。 ・愚痴 また母を追い返した。彼女と接していると情緒不安定になる。 私は父の家に住み、母は近所に住んでいる。 離婚した相手の家に、子供(もう33歳だっつうの)に会う為とはいえ、 頻繁に訪れるのは一般的にも憚られる事。 何度も自立するよう言ってるのだけど、 何かと理由を付けて逃げている。 会えば必ずその弱さを受け、 将来への不安を倍にするような圧をかけられる。 「早く家を出ろ」「早く嫁に行け」「早く」「早く」「早く」… こんなにうるさく言う人じゃなかったのに。 そんなだから、普通に話せるのは1日目だけ。 2日目はガマン、3日目にもなると 受け答えがマトモじゃなくなってしまう。 「ひとりになれる時間をくれ」と言っても通じない。 人の話は聞かなくても、自分の話はしたいのよね。 毎度下らない話題振って来るし。 映画『東京タワー』がらみで、 ‘年下の恋人にするなら’アンケートがあったらしく、 私に誰が一番か当てさせたい様子で、 「知らない。興味ない」って言ってるのにしつこく聞いて来る。 「…そういうのは会社の人達と話したら?」ったら、 「もうオバさんなんだから、わかるんじゃない?」と言われた。 キレた。 何にしても、私に踏み込み過ぎだと思う。意志決定も私に委ねるし。 母親とはそういうものなのかと友達に相談したいけど、 みんなこういう愚痴は卒業してるのよね。 ![]() 2005年2月13日(日)クラブチッタ川崎 遠藤遼一(Vo.)、石垣愛(G.)、Ju-ken(B.)、 平井直樹(Dr.)、白石元久(Key.) 年明け初のエンズはいつものリキッドより広めのクラブチッタで。 開演30分前に到着。二階のロッカーに重いコートを預け、 ドリンクカウンターでボルビックをいただき、 水分補給して臨戦体勢を整える。 整理番号は早めだったけど、映像を使うと予告を受けてたし、 今日は押せ押せのエリアより見晴らしが良くて踊れる場所を目指した。 場内はお香(ハリウッドランチマーケット「インディアンサマー」)が 漂い、トライバルビートのBGMがガンガンで、 両サイドのスクリーンにはドラッグな映像が展開し、 「おおぅ、やる気マンマンではないか」と顔がニヤケて来る。 開演。 ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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