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ニワトリ★スター


映画「ニワトリ★スター」劇場予告第二弾!

ちょっと裏道入った所から垣間見た滑稽な闇。
男社会が設けた階層の最底辺、
形骸化させた「女」をいたぶるシーンが続くため、
メインに美しい男を二人据えているからといって
女性が心から楽しめる作品では無い。

屈辱的場面ばかり続いてダレていた所に
モッズ系猛禽類、ペンギン立ちニワトリ歩きで有名な
鳥肌実中将演ずる神の男登場で爽快感を得られたのは良かった。

成田凌さんの演技、LiLiCoさんの存在感、
たったワンシーンなのが惜しい井浦さんの凄みなど、
良い印象もある。

雑な評価をするならば、
欧州の若気の至り系作品の日本版。
物語や人物像などの下地に目新しさはないけれど、
映像面でのエフェクトは面白い。


ニワトリ☆フェニックス



『ニワトリ★スター』の出演者を引き継ぐも、
ほぼ別の作品。

登場人物に面白みを持たせており、
ロードムービーである必要性を感じない。

前作同様、ベタな思考パターンの上に
奇行を乗っけているように見える。
これは暗に凡庸なくせに変人を気取りたい薄っぺらさを
表現しているのだろうか。

実在しないフェニックスを見付ける旅?
夢と幻覚とは質的に違う。
それを混同しているように見えるから
ロマンやファンタジーを感じられないのかもしれない。


ホリック xxxHOLiC



原作は友達に借りて読んでいた。
随分と昔のことなので、
店主に翻弄される男の子の話、としか記憶に無い。
他は不必要なほど絵画的なコマの多いマンガだった、とか。

監督の蜷川さん特有の色使いが、実はあまり好みではなくて
(赤と青の多用、過剰なツヤツヤが下品な印象)、
でも頑張って仕上げているのはよくわかる。
作り込みが過ぎて
スタジオ感拭えない場面も少なくなかったけれど。

視覚面での美しさを求めるなら、
写真やイメージビデオでいい。
アヤカシとの関わりがどう影響するのか、作用するのか、
そういった理解が及ばず、
ラストシーンをどう見たらいいのか定まらなかった。


キングダム2


映画『キングダム2 遥かなる大地へ』予告

続編作ってたとは。
3も作ったみたいだから観るけどさ。

ほとんどが戦いのシーン。
将棋の盤面を見ているような進行。
味方にも悟らせない戦術を描く狡猾な大将たち。

清野さんはさすがのアクション。
ワイヤーに頼らない、武術的な殺陣も観たい。

総じて何かが足りないと感じた。
長身女性かな。
「ようたんわは出ないのー?」って思っちゃった。
強かったらしいお姉さんの立ち回りシーンがあれば違ったかも。

あとなぜエンディングをMr.Childrenにした?
関係無いけど『鬼滅』の新作にMan with a mission使って
『ONE PIECE』っぽくしちゃったろ。
なんでだよ。
清野さんの演じた役が大きく関わった物語を
落ち着いた男性の曲で締めくくる違和感。
包み込むような女性の歌声が欲しかった。

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コロナ禍で外出を制限される中、
ストレスを逃がす為にもと
無料配信された『鬼滅の刃』。
第一話目だけ観て、
時間のある時にまたと先送りしている間に
フジテレビでの一挙放送が始まり、しっかり楽しんだ。

ネット上をふらつく合間、
漏れ聞くほどに評判が高かった。
観てみて驚いたのは丁寧な作り。
特に炭治郎の水の呼吸を
浮世絵で描かれる波のように表現したこと。
刀を抜くSEが入るCMの前&明けのカットも
同じものが無く(たぶん)、
制作陣の妥協無しの作り込みを感じた。

大正の頃の物語というのも良い。
現在よりも格段にお洒落だった時代だ。
そして神道の影響が強い世界観。
全て無で片付けてしまう諦観の仏教よりも、
断然生き生きとしている。

キャラクターの名付けも良い。
難読だけども、
どういった人物かを表しているので
頭に入りやすい。

構造に目新しさは無いかもしれない。
でも情状酌量がウケる昨今、
打ち消し合う火と水を内包する炭治郎の存在により、
成功は約束されたようなもの。
世界を斜めに見るクールさは
もうすっかりダサいのだ。

そしてこの劇場版に至るのだが(前置き長い)、
映画館で見るのは難しかったので
先日のフジテレビ放送で観た。
これまた先に評判を漏れ知っており、
大体の流れも、
煉獄さんがやられてしまうことも知らされてて、
その上で泣くのは難しく、
「ちょっとCG然としたとこ多くないか?」とか思いながら、
さすがにあのラストシーンにはホロリとさせられたけれども、
「心を燃やしてね、うんうん。これから先の物語も楽しみ」
とか穏やかな気持ちでいたら、
「炎」流れる中の煉獄さんにグワーッと泣けてしまった。

母に褒められた時の煉獄さん、炭治郎と同じ笑顔なんだね。

明日(10日)の夜、放送開始。


アニメ「鬼滅の刃」プロモーションリール 2021

***

ふざけちゃってるけど、やわらかな声が良い。


LiSA『炎』-MUSiC CLiP- 再現して歌ってみた!

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9月25日公開『ミッドナイトスワン』100秒予告

公式サイト『ミッドナイトスワン

取り上げる題材の難しさをしっかりと理解した上で、
娯楽作品として成立させる客観性も持ち、
とても丁寧に、思いやり深く作られていた。

近頃は政治利用されつつあるマイノリティ。
無理解を訴えるために
当たりのキツさだけを並べたてるのではなく、
寛容な人々の存在も拾い上げているのは好印象。

2時間を超える作品だが、あっという間に終わる。
無駄な説明台詞やシーンは無く、
かなり濃縮させているので、
もし感傷に浸るならば
鑑賞後にゆっくりどうぞ、という感じだ。
スクリーン上で情感を終わらせてしまう
インスタントな作品とは一線を隔している。

とても丁寧に作られている、と述べたのは
小ネタに気付いたからでもある。
主人公、凪沙が読んでいたマンガは『らんま1/2』。
水に触れると男から女に変わる。
このことが凪沙自身の目覚め(違和感)エピソードと
シンクロする。

バレエ経験者としては、一果の成長を
足先や姿勢、柔軟性で見せていたのは
「わかってらっしゃるな」と。
体の隅々まで行き渡る意識。
楽しくなってくると
手すり見付けたらストレッチしたくなるし、
アパートの狭い廊下でも跳んでみたくなるし、
隙あらば踊りたくなるものだ。

人を受け止めるだけの役割を押し付けられて来た一果が
踊ることで自己を開放して行く姿は潔く、みずみずしい。

凪沙を演じた草彅くんは
この作品で役者としての真価が広く伝わったと思う。
高く評価され続けて来てはいても、
ナチュラル過ぎて素通りされてしまっていたというか。

主たる物語を支える役者さんたちも良かった。

観終えてから、しばらく抜け出せなくなる作品は稀。
良かった。

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映画『ジョーカー』本予告【HD】2019年10月4日(金)公開

WOWOWで『バットマン』シリーズの大特集。
最新作はジョーカー誕生の話である事と
高い評価を受けていたので、ワクワクで観た。

これは疲れる。
自分の人生と照らし合わせて
反省したり憤慨したり、
矢継ぎ早に感情にアクセスするシーンが続くから
疲れる。

こんな過酷な背景がある、と
悪を体現する存在へと切り替わる事に
説得力を持たせるのは
暴力を肯定・擁護するように感じて、
卑怯に思える。
テロを正当化する
ヒーロー・ヒロイン願望の強い革命家と変わらない。
人殺しは人殺しだから。

人から拒まれる経験ばかりしていると
普通の対応をされただけで強く依存してしまう。
耳触りの良い言葉や甘えさせてくれる人を選んだ挙句に
裏切られてしまったり、
成長を助ける苦言から逃げ回って小物で終わったり。

感情を揺さぶられた後、
色々と考えさせられる良い作品。
でも何回も観られないな。
お笑い好きとしては
冒頭からキツイ。
緊張を和らげる仕事をしている人に
なんであんな態度が取れるのか。

以下、特に印象に残ったシーンを二つ。
(ネタバレ。嫌な方は「続き」を押さぬよう)

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映画『アイアン・スカイ』予告編

第二次世界大戦後、
ナチスドイツが月の裏側で生き延び、
地球侵略を企んでいたとしたら…。

バカバカしいB級作品かと思って観たら、
割としっかり作られていた。
ツッコミどころはあるものの、
風刺を楽しむに留めれば。

ナチスは戦略的にも優れたデザイン性を誇り、
ついそのカッコ良さにウットリしてしまう。
ベースラインの効いた
ジャーマンテクノ感ある音楽も良し。
ただ、強く傾倒させるほどではない絶妙な軽さが
娯楽作品である事を意識させ続けていた。


映画『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲 』予告編

前作で結ばれた男女の娘が中心となって展開。
名前がオビ。
副題とも併せ、『スターウォーズ』の匂いがする。

ナチスの空気感は薄く、
見せ方としてアドベンチャー感が強い。
恐竜や探検シーンが出て来るだけだけど。

月に建てられたコロニーは鉤十字型。
それがラストシーンでは…。

予告とも取れる終わり方だった。
次はあの体制か。
キャラ的には現在の大統領の方が濃ゆい気がする。

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