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2012年7月19日(木)duo MUSIC EXCHANGE
出演:大槻ケンヂ、やついいちろう、木根尚登

少し前に大槻さんがブログかどこかで、
『やついフェス』出演時に木根さんの前か後に演奏した事を
珍妙な流れだと話題にしていたのを覚えている。
最近とみに、面白く感じた出来事を元に素早く
企画を立てて実現させているように思うがどうか。
プロデビューから20年以上経過しているミュージシャンが
40の手習いとしてギター始める先入観破壊、
手っ取り早い上達法は人前に出る事として
弾き語りツアーに出る行動力は攻めの姿勢と云えよう。
カッコイイぞ、大槻さん。

とは思いながらも弾き語りに興味無し。
フォークなソロアルバム『わたくしだから』などスルーして来た。
しかし近年、イベントで数曲聴いたらば独特なアレンジが魅力的。
ディープ・パープル「Smoke on the water」の
有名フレーズしか弾けないのをネタに笑いを取って来た男が、だ。
ライブではその落差を盛り上がりにつなげていた程だったのが、だ。


筋肉少女帯『風車男ルリヲ&僕の宗教へようこそ』
(冒頭のジャカジャカギターをお楽しみ下さい)

かつて筋少のライブ前にやついさんがDJ担当、これが楽しかった。
その記憶と木根さんとの異色(※)の取り合わせに興味が湧いて
参上した。座席指定1F2列20番。
視界を邪魔する柱を考慮してか、座席間に余裕あり。
開演前BGMは泥臭くないシャレおつ洋モノ弾き語り。

※音楽性からすると対称的なスタンスかもしれないけど、
おしゃべり上手で小説も書く共通点に、違和感覚えず。

暗転、大槻さん登場。
「さわやかに、すずやかに」と挨拶しながら、
これからドロドロした歌詞世界が展開すると言い訳しつつ、
「あのさぁ」からスタート。
「歌詞に愛してるとか好きだとか入れとけば売れるんだよ」と
自嘲的に話していた頃(この持論を町田康さんに押し付けた所、
素直に従ったのに全く売れなかったとボヤかれていた)の曲で、
少々複雑な気持ちになる。
そういうサービスが通じるタイプだと思っているのだろうか?
「女性ファンが多いから結婚出来ない」とか言ってるらしい
福山さん並みに恥ずかしいぞ。
要はレコード会社への反発だろうけどね。
と、歌ってる間に色々浮かんじゃうのは
リズムキープ出来てなくて乗れないから。
イヤホンでクリック聞くか何かすればいいのに
(リズムボックスは空手バカボンになっちゃうから無し)。
ただ、やはりコード展開や爪弾き方が面白い。
以降も、少し歌詞世界を話して曲へという流れで進行。
合間に「一人で音楽やるとなると何がやりたいのか浮き彫りになる。
アングラフォークをやりたかったみたい」など話す。

4~5曲終えた所で、やついさん呼び込み。
何も知らされていないようで、
何をしたらいいのかとステージ上で問い合わせ。
大槻さんは頃合のいい所で何か言ってくれればいいと
ボンヤリとしたオーダー。

うろ覚え簡単メモ
・やついさん、大槻さんが楽屋でケンカ武道の本(DVD)を
 読み込んでいるのを見て今回のイベント内容を訝しむ。
 これをきっかけに建設(炭鉱?)現場で働く男の
 護身術トークに花を咲かす。
 「いざという時の為にスコップ常備だよ!」。
・エレキにも手を出し始めた大槻さん。ノイズの大御所、
 灰野敬二さんのパフォーマンスが凄いと話題にする。
 「タンバリン叩くだけで2時間。
 あれはお客さんのトラウマになるんじゃないか」と、
 自身でもやりたくなったのか、
 客に向け凄まじい顔で絶叫する大槻さん。対し、
 「今トラウマ植え付けてるつもりですけど、
  自分のトラウマになってますからね」とツッコミ。
 普段はボケ担当のやついさん、器用でいらっしゃる。

「ノゾミ・カナエ・タマエ」、怖くて良かった。
作者から直接解説受けると凄みが違う。
最後は2人で「やつらの足音のバラード」を歌い、
大槻さん退場。

しばし、やついさん単独で話した後、
「スコップの話に加わりたくてウズウズしてた」木根さんを呼ぶ。
TMネットワークの武道館ライブでのパフォーマンス
(宇都宮さんはクルッと回ってピタッと止まれるが、
 木根さんは止まりきれずにいた、など)や
楽曲内での面白ポイントに触れて笑いを取るだけでなく、
「木根さんの曲は周りで高評価、
 Musician's musicianですよね」と褒める事も忘れない。
2人で「SEVEN DAYS WAR」を歌い、やついさん退場。

初めて木根さんの生演奏を視聴。
当たり前なのだろうが、リズムキープ出来てるので聴き易い。
リリースしたばかりのベスト盤からの曲や、
大槻さんゆかりの地・中野に因んだ曲、
アイドルに楽曲提供した曲など披露。
ギター一本でもTMの雰囲気を出して、さすがでいらっしゃる。

最後の曲を終えて退場。
次は何が行われるかと大人しく待っていたら、
出演者が袖で話しているのが聞こえた。
しばらくしてステージに現れた大槻さんが
「アンコールの拍手が全く無いのに出て行くのは」と
不満げな様子で話し出した。
それを木根さんがMC中に「後でまた出て来ます」と
言ってしまったのがいけなかったと優しくフォロー。
こちらとしては本編が終了した感じを受けなくて、
そういう構成だと思ったのだ。
なんとなく沈んだ空気は3人の話術で盛り返し。

うろ覚え簡単メモ2
・バンド名の話。紆余曲折あって現在に至るのだが、
 筋少は「残酷土人隊」、
 TMは「メローイエロー」「ジェニファー・ジェニファー」。
 大槻さんがネーミングからしてTMは二の線だと突っ込む。
・コンテスト出場の際、小室さんから衣装を統一しようと提案され、
 指示通り、宇都宮さんと2人で当時流行っていた
 カラーのスリムパンツを購入するも、小室さん自身は
 「そんな事言った?」とつれない返事。
 例の事件からは遅刻しなくなって
 人間の格が上がったように感じたが、よく考えれば普通。
 (これは木根さんステージでの話だったかも)
・大槻さんの「これが言いたくてギターを始めた」ネタ。
 スタッフへプラグを「抜きます!」告知、
 「440で」、「電池かなあ?」などなど、
 ギタリストを笑わせる業界用語連発。
・大槻さんと木根さんはそれぞれ三上寛と南こうせつだとし、
 また一緒にやりたいと熱く語り出すも、
 やついさんと大槻さんから
 「(木根さんが)おかしなこと言い出しちゃったよ」。

改めてスコップの話でも盛り上がってしまい、
約30分のアンコール枠は2曲のみの演奏で終了。
「夢の中へ」の曲紹介でも
大槻さんによる陽水さんの逸話で時間食っちゃうし、
笑えるネタ持ち過ぎ。
私の中で木根さんといえば、
小室さんの話をする時は絶対マネする人、である。
それを生で見た喜び。
ハナから歌を楽しもうとしてない客で申し訳ない。
だから楽しめたとも云えるけど。
演奏力だけに期待してたら椅子蹴って帰るレベルだもの
(注:木根さんは全く問題無し)。
大槻さんの歌は良くても、
リズムが走ってしまったら落ち着いて聴けない。
ご本人も気にしてるようで、
でもそれさえクリアしたら強いだろうな~。
ノイズギターもカッコ良かったし。

set list
大槻ケンヂ
1.あのさぁ
2.香菜、頭をよくしてあげよう
3.人として軸がぶれている
4.揉み毬
5.ノゾミ・カナエ・タマエ
6.死んでゆく牛はモー
7.やつらの足音のバラード

木根尚登
1.SEVEN DAYS WAR
2.TIME PASSES ME BY
3.武蔵小金井からの手紙
4.中野グラフィティ
5.Melody
6.ノックは3回

encore
1.夢の中へ
2.また逢う日まで

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