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Au revoir! 碧川るり子 Chanson Musical 30周年記念公演
et Enchante!
コラボレーション・シャンソン・ミュージカル 第1回公演
『RURI色の蝶が翔ぶ』
2012年7月6日(金)草月ホール
出演:碧川るり子、村上勧次朗、今川さゆり、
藤本竜輔、鈴木由紀、鎌田雅人

あらすじ:『蝶々夫人』を元にシャンソン・ミュージカルの新作を
書こうとするも、スランプに陥り頭を抱えるRURI。
そんな中、臨時雇いのマネージャー、
ネットでのみ情報収集する無知なチャラ男は戸締りを忘れ、
RURIの試みを冒涜として改めるよう迫るクラシック音楽至上主義の
評論家の侵入を許してしまう。そこへ何においても完璧な付き人が
現れて長刀で退治するも、後日再び抗議を受けてしまう。

いつかシャンソンのステージを観たいと思っていたので、
これ幸いとUさんのお誘いに乗っかって参上。
どんな事をするのか二色刷りチラシで全部説明している按配で
なかなかに珍妙、好奇心をくすぐられた。

(以降、少々辛口な感想です)

しかし、沢山の芸を詰め込み過ぎたのか、
始めからその気が無いのか、
肝心の物語が一歩も先に進まなかった。
舞台裏を芝居に仕立てる例はあるけれど、
せめてスランプを克服した先の場面を用意して欲しかった。
「コラボという形でプロの方を集めた舞台を作りたい!」と
主張して終わるのはいかがなものか。
猫の絵を描いた大きな画用紙を掲げて
「猫の手も借りたいニャ!」みたいな事を歌いながら
客席通路を往復して募集かけたのがエンディング。
そういう物語だったと思っていいのだろうか。

スクリーンに映し出された
電車(鎌倉あたり走ってそうなヤツ)の映像の意味は?
蝶にまつわる句を読んだ俳人が導いた先はどこ?
絶妙な間で入るサントラ的音楽がプレスリー風ロックと
ダウナーなヒップホップだったのは、
若手(役者志望のチャラ男と付き人)と
ベテラン(RURIと評論家)の背景を表現?
新体操の衣装が黄色で見せパンが黒だったのは
アゲハ?ミツバチ?
真面目に観てても、わからなかった。

芯となるはずの物語を楽しめなかったのは残念。
でも一応、チャラ男くん同様、ネットで碧川さんを調べてから
望んだ公演だったから、歌に関しては文句無し。
この動画を観て決めた。


碧川るり子『ジュ・テムレ』

生で聴いて特に良かったのはアリア。
高音を出す前の意気込みというか、
「これから出しますよ」感が一切無かった。凄い。
客席から賞賛の掛け声が出たのも頷ける。
個人的にはシャンソンよりも聴きたいスタイル。
濁りの無い声に合っていた。

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