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2014年8月14日(木)座・高円寺1
B列 9番

公式サイト
http://shika564.com/yamainu/
CAST紹介他、
ダイジェストムービーやインタビューあり。

ことり事務所様よりハガキでお知らせが届いた。
鳥肌さんの役者としての舞台は観た事が無い。
先行では座席を前か後ろか選べる特典があり、
ホラー劇との前情報にビビりつつも、前側を選択。
血しぶき飛んで来るのでは?と
最悪の事態を常に考える心配性に反している。

チラシを始め、特典のオリジナルチケットやステッカーも
中学校(時代)に的を絞っている。
私の基本として学校ネタ全般、共感する所が無くて
(嫌な思いしかしなかった)、
赤字の「シヌキデオモイダセ」はキーワードであると
わかっていながら、何を思い出させられるのか、
やはりビビるのである。

チラシより:
「僕たちが学校の裏山に埋めたタイムカプセルを
一緒に掘りに行きませんか? テラニシカツヒコ」
同窓会前日に届いた一通の手紙から、悲劇は始まった。

同窓会は何を目的に催されるのだろう。
現在地を持ち寄り思い出話に花を咲かす?
遺恨のある人間に取っては復讐の良い機会だ。
鳥肌さんはテラニシ役。同窓会には出ない。
その理由を知って欲しい第三者が存在するのだがそれは。
と、どこを取り上げてもネタバレしてしまいそうなので、
細かい感想は「続き」に持って行くとして。

エログロスプラッタな表現や
人間が作るヒエラルキーで生じるハラスメントなどの
暗部というか、精神にも肉体にも痛い部分を晒し、
鑑賞後に自身を省みるきっかけを提供する作品だと思った。
まだ良心の残っている、
虐げる側の人間を刺激する役に立ちそうである。
全く善悪の外側にいる存在からの暴力に対し、
「仲間」がどれだけの力を発揮出来るのか、
集団心理についても考えさせられる、濃い物語だった。

ネタバレ必至の感想は「続き」へ。



暗転開演。ピクミンの曲が流れ出す。
しばらくしてプツッと切れてサイレンが鳴り響く。
フラッシュライトの中、
出演者たちが犬のように吠えたり転がったり。
何か物語を演じているようだ。
後にわかるのだが、これは犬視点の記憶を表現したもの。
このシーン以降、舞台上は人間視点に変わり、
犬の身体表現やモノローグを交えて進められて行った。

(以下敬称略失礼。あらすじ省略)
テラニシカツヒコ(鳥肌実):双子(二役)。兄は市職員。
弟・カツヒコはぼっちで、唯一相手をしてくれた女子の
言葉に従い、陰に潜む。

女子(森下くるみ):介護職。事故で片足を失う。

男子1(山岸門人):取り立て屋(ヤクザの息子)。
女子に惚れている。

男子2(オレノグラフィティ):居酒屋シェフ。
男子1に恨みあり。

犬(ISOPP):母を保健所の人間に連れ去られ、一人(匹)に。
テラニシ(弟)に懐き、従う。

印度人コック(丸尾丸一郎):給食にカレーばかり作る。人肉使用。

ステージには鉄パイプを組み合わせて作った門のような、
鉄棒(遊具)のような、オブジェとも云えそうな芸術的セット。
それに犬がアクロバティックに絡んで行くシーン多し。

・掘り返したタイムカプセルには人形、チョコレート、モデルガン。
・号泣議員など時事ネタも挟まれる。
・少しだけ中将のネタが挟まれる。2chへの書き込み、他。
・犬のボイパに乗せてDA PUMPの曲を歌う中将。だっせえ。
・いくつか汚い表現。使用済みナプキンは男性にはキツイのでは。
・穴掘り(隠す&掘り返す)や主従関係は犬の本能を思い出す。
・有名映画作品の断片が使用される。
 気付いたのは『用心棒』と『悪魔のいけにえ』。

冒頭の『ピクミン』を始め、
意味を込められている箇所が多い、丁寧な作品。
これだけ作り込まれてると観た甲斐ある。
エンタメ氷河期の中、どうか生き残って欲しい。

***

どうでもいい独り言。
劇中、「生理中でムラムラする!」といったセリフがある。
個人差があるのだろうか、私は開始前日がピーク。
PMS(月経前緊張症)には頭痛以外に気分の変化があり、
まずウツが来て「あの人、もう死んでるといいな」から
「死にたい」に移る。それからムラムラが来て、
生きるための誰か(パートナーや子供)を欲するようになる。
好きな人がいるいないに関係無くムラつかせるホルモンの力、
おそるべし。

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