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映画『キングダム』本編映像解禁!

古代中国、秦の始皇帝が誕生する
ひと世代前(かな?)の戦いを描いた作品。
王の座に正妻の子(暴君)と
妾腹の子(名君)のどちらが着くのか、
巻き込まれる側近も民衆も命がけである。
侵略、殲滅で国を大きくして行くのか、
平和を求めてそういった勢力に抵抗し、
結果的に国が大きくなって行く(=同盟を結ぶ)のか、
出来れば後者であって欲しいと思いながら観ていた。

力を合わせて善に向かおうとするのは
少年漫画原作らしい展開。
色恋が無いのも、
「女は足手まとい」的なシーンを見ずに済むので
ありがたい。

物語の重要な役を担うキャラクター
(名前忘れた。演じたのは大沢たかおさん)は
縮尺いじってるのかと思うくらい巨大だった。
ちょっとナヨッとしてるのは油断させる計算か。

戦士たちが鍛えられてるように見えない
プヨプヨ感だったり、
アクションのスピードが遅く見えたりで、
本場中国のアクション作品からは見劣りするけれども、
良かったと思う。


綾野剛主演『パンク侍、斬られて候』ぶっ飛びの予告編

冒頭の町田康さんの目力だけが引力を持つ。
話自体はベタな時代劇。
タイトルで結末を知らせているので、
その過程に面白みを持たせるには
突飛な出来事を重ねる必要性が出て来る。

なぜ実写化しようとしたのだろう。
随分な賭けに出て、見事に散っている。
殺陣や踊りなど、動きの多いシーンが続くのに
静止画を見てる感じ。
オシャレな人達の
ドラッグムービーに付き合わされたような。

ファッションにうるさい系の人達には受けそう。



『鑑定士と顔のない依頼人』

著名なオークションマスターが
人生における天変地異に見舞われる話。

監督がジュゼッペ・トルナトーレだから
嫌な予感はしたんだけど、やっぱりだった。
大ヒット飛ばした
『ニュー・シネマ・パラダイス』に
全く感動出来なかった理由は
「性欲に負ける男の情けなさ」を読み取ったから。

芸術を扱う人物を描いたという事で
美しい映像を楽しめるかと思ったのに、
ずっと下品。

話し言葉がイギリス英語で
街並みもイギリスっぽいんだけど、
光の感じがイタリアっぽくて混乱する。
出身によって彩度に違いが出るものではあるけれど、
最後に出て来るプラハまでイタリアに見える。
と、こんなとこに気が行くくらい、
身の入らない作品。

観終わってレビューを検索したら
評価高かった。
そっか。

以下はネタバレ。


主人公は潔癖症で鼻持ちならない人物。
レストランでは手袋をしたまま、
食器等も自分専用のものを置いてもらうほど。
誕生祝いに出されたケーキは薄っぺらで、
真ん中にロウソクが一本、ブッ刺されている。
そのロウソクが燃え尽きるまで微動だにせず、
ウェイターに声をかけられてから初めて
誕生日が翌日である事を告げる。
顧客ながら、敬意を払われていないエピソードである。

一応ミステリー作品だから
以降も人物描写のエピソードや
後に響くであろう伏線が張られていくのだが、
この伏線が全然隠されてないというか、
先の展開を全部バラして行くというか、
ちっともハラハラドキドキしない。

タイトルにある「顔のない依頼人」、
割と早めに顔を出してしまう。
主人公だけに見せる演出でもいいはずだが、
若さゆえの精神不安を抱えた美しい女性だと観客に伝える。

普段オークション会場等で接するのは
性的対象から外れた年配の女性たち。
初老と云える年齢に及ぶまで全く恋愛・性体験の無い主人公は、
屋敷内の隠し部屋に、友人にオークションで落とさせた、
女性を描いた絵画を壁いっぱいに飾り、眺め暮らしている。
こういった点から性的な飢えを利用され、
騙されるだろう事を匂わせるのだが、
あまりにもわかりやすくし過ぎではないか。

ずっと「性欲に負ける男の情けなさ」を感じるシーンが続く。
中でも、依頼人が落としたグラスでケガした足の指を
パクッとくわえるシーンには眩暈がしそうだった。
「きったねっ!」とはならずに劣情を抱くとは、
潔癖症ではなかったのか?

終盤、憔悴しきった様子で
依頼人の話した思い出深いプラハのレストラン
「Night&Day」を訪れる主人公。
ウェイターにお一人様かと聞かれて
「連れが来る」と答えるが、
元の台詞は「someone」。特定していない。

時計の針は午後2時過ぎ。
上映時間(131分)とリンクしているようにも思える。

時系列が歪んでいるような描き方だったから
ボケたのか、気が触れたのか、夢オチだったのか、
わからなかった。
でも確認のための観直しはしない。

美しいイタリア見られると思ったのに!

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