![]() 2010年6月11日(金)赤坂BLITZ エンゲキロック in 赤坂BLITZ プロペラ犬×筋肉少女帯 『アウェーインザライフ』 演出:河原雅彦 脚本:楠野一郎 出演:水野美紀、村上知子(森三中)、ソニン、 小林顕作、伊藤明賢、市川しんペー、木野花 日替わりゲスト:大槻ケンヂ 『INU×KERA』で水野さんがゲスト出演した時、 プロペラ犬に興味を持った。 ソニンちゃんも好印象。 脚本の楠野さんは大槻さんと『オールナイトニッポン』を作った仲。 木野花さんはケラさんの芝居やロンバケのライブで何度か見かけた。 音楽要素の強さにも関わらず着席厳守、 使う音楽は筋少だけといった縛りの克服。 日常で‘アウェー’に甘んじている人々に投げかけるメッセージ。 こういった期待要素に対し、 想像するに、『TOMMY』みたいな感じ? ロックの様式をなぞっただけの表現だったら寒過ぎ。 運命共同体的「みんなで力を合わせよう!」な流れにも悪寒が走る。 大槻さんの演技は大体ローテンション。 こういった不安要素とチケ代8500円に尻込みしていた。 そこに来た得チケ情報。5000円で観られる。 日替わりゲストでバナナマン…みのすけさん…と悩み、 結局大槻さんの日にした。 しばらく筋少ライブに行けないから、生歌の聴き納めとして。 たぶんレギュラーで劇中に映像とかで出るとは思ったけど。 会場に行く前に、8月に閉店すると発表したHMV渋谷店へ。 筋少の衣装展示がある。 「こんな衣装あったっけ?」と思いながら勝手に撮影。 横のワゴンセールが侘しい。 赤坂見附の駅からテクテクとBLITZへ。 外堀通りを歩いていて毎回思うのが『中国銀行』の美しさ。 さすが中国、漢字発祥の地。看板の字にも威厳がある。 芸術鑑賞後、パークタワー前で右折し、 鮮魚系飲食店から発せられる酢と潮の香りを抜け、 オープンカフェ前の石畳を歩き、 TBSのよくわからないフェアを横目に到着。 チケット引き換えの列に並ぶ。 頂戴したのは2FG列1番。なんだ、結構売れてんのね。 記念に大きな看板を撮影。 水野さんを除き、それぞれ洋楽のスターに扮してるんだけども、 特に村上さんのF・マーキュリーと市川さんの「Superfly」がヒドイ。笑った。 開場入場。 真っ先に新譜『蔦からまるQの惑星』購入。 特典はメンバーのサイン入りポスター。 それから『アウェー』の物販でパンフと、 予定外だがヒビ入りプロペラ犬が可愛過ぎて フラフラとTシャツを購入。 このTシャツの値段がハンパに2990円。 2(に)9(く)9(きゅう)で肉球か。 BLITZの二階席は初。意外に広く、観易い。 BGMは筋少。 ほぼ定刻に開演。 客席に某ロック好き夫婦を髣髴とさせるカップルが現れ、 アウェー感たっぷりに場を乱す所からスタート。 以降も、間が悪い、空気が読めない、感覚のズレ、下手な打算… といったアウェーづくしで話は進む。 ロックならではの セックス、ドラッグ、マネーの絡むエピソードを盛り込んだ、 物語の核となるバンド「シスターロメロ」の成長譚には 全く飽きる事が無かった。 細かな感想 ・シスターロメロの衣装が女子プロレスラーみたいなエナメル素材。 暑そう。 ・水野さんが暴走して腰をカクカクさせる姿はマンガ『DMC』。 舞台の端でスッと体勢を戻してたのが残念。 切り替えを隠して欲しかった。他は文句なし。 『INU×KERA』でケラさんから「舞台でアクションやってよ」と リクエストされたのに応えたのか、そういうシーンが入ってたりして、 歌うわ、踊るわ、闘うわの大活躍。クールな看板女優さんであった。 ・バンドでは特効担当の木野さん。 ラストでギターを弾くのだが、それが驚くほどサマになっていた。 カッコイイ! ・音楽は生演奏。セットは舞台上に常設。 ファンキー末吉さんを中心に、相当な迫力。 ・筋少の楽曲の多くは詞を変えて歌われた。 それがまた上手いこと物語を支えていて。 「香菜、頭をよくしてあげよう」は姉妹の歌に変化、うっかり涙ぐむ。 演奏中はスクリーンに歌詞を映写。 昔の特撮映画風文字でB級感が出ていた。 ・ソニンちゃん、歌うまい。 「ダメ人間」(たぶん)でのドラムも良かった。 一生懸命でいじらしい役が合っていて、やはり好感。 ・役者として未知の存在だった村上さんは 歌唱力も演技力も備えていた。 テレビ番組の告知で猛練習していると言っていたベース、 出番が少なくて成果が伺えなかったけれど、 筋少の曲では無理もないと納得。 ・ゲストの大槻さんは本人役。 映像でもある役で出演したので今回は一人二役。 二枚目なセリフに照れてしまうのは役者としてダメだけど、 それを「可愛い(はぁと)」なんつって萌えた私はダメなファン。嗚呼。 最後は許可が出て座席を立ち、「踊るダメ人間」で大盛り上がり。 風の噂にリピーターが出ていると聞いたが、 私も別の日を観たくなった。 「ロック」を巡る誤ったイメージすら総動員させた内容に 若干の恥ずかしさを感じるも、 熱くなり過ぎず、若気の至りで終わらせない、 アウェーなりの生き様を見せてもらったようで、エネルギーもらった。 気分良く、「アウェーインザライフ」を頭の中で歌った帰り道。 プロペラ犬 筋肉少女帯 PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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