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2009年2月25日(水)渋谷C.C. Lemonホール
出演:内田裕也、沢田研二
サポート:三原康可(Gt.)、田中洋一(B.)、
     柴山和彦・下山淳(Gt.)、GRACE(Dr.)、泰輝(Key.)、
     ホーンセクション、ダンサー
構成・演出:加瀬邦彦

1F15列36番。良席。
妙にザワついているお客さん達。だが視線はバラバラ。
視覚を閉じて気の流れを読んでみると、
前列ど真ん中の席に樹木希林さん。間にお孫さん二人
(本木雅弘さんに激似。即理解)を挟んで浅田美代子さん。
PA席には加瀬さんと鳥塚繁樹さんを確認。

出囃子は「結婚行進曲」。
バージンロードのように、
客席中央の通路を歩いて出て来るんじゃないか?と
お客さんがキョロキョロする中、
舞台両端から内田さん(上手)、沢田さん(下手)登場。
衣装は二人共、白を基調にしたスーツ。
ネクタイは黒。手にステッキ。
舞台奥の高い場所でダンサー8名が
60年代風ワンピースで踊っている(ゴーゴーではなかった。
 後半のバラードでは3名がクラシック風に)。
ホーンセクションもいて華やかだ。
プレイヤーのポジションは向かって左後方より、
GRACEさん、泰輝さん、
その前列に下山さん、柴山さん、三原さん、ホーン隊、
フロントに内田さん、沢田さん。

演奏された曲は60年代のロックが中心で8ビート漬け。
E・プレスリー、ビートルズ、ローリングストーンズ…。
一度は聴いた事のある超有名曲ばかりだが、
タイトルまではわからず。
歌は一曲を交互だったり、数曲ずつだったり。
メインでない方は舞台中央にある簡易カウンターで
お酒を飲むなど、舞台から離れる事は無い。

うろ覚えメモ(一部敬称略失礼)
・内田さんの「シェケナベイビナーウ」で始まった
 「Twist and Shout」。生で聞けた事に妙に感動。
 グッチ裕三さんがいけないのか。
・「チケットがすぐに売り切れちゃって。
 アウェーかと思ったんですが」(内田)
・「私事ではありますが、義理の息子である本木雅弘が主演した
  映画『おくりびと』がアカデミー外国語賞を受賞しました」(内田)
・「今日は遠い親戚の方がいらしてます。その昔、
 『寺内貫太郎一家』というテレビドラマが放映されました。
 せっかくの機会なので、生で再現してもらいましょう」
 と、内田さんが客席にいた樹木希林さんを呼ぶ。
 スタッフに導かれ舞台に上がり、沢田さんと向かい合って、
 しばらくモジモジ。そしてあの名シーン「ジュリィ〜〜」を披露。
 客席大盛り上がり。
・「ピンク映画の監督であった滝田洋二郎を抜擢して撮った
 『コミック雑誌なんかいらない!』は
 ニューヨークの近代美術館やカンヌ映画祭で上映されました」
 といったMCの後、そのタイトル曲へ。歌詞すごい。
・東京ドーム公演に「どうして来てくれないんだ」と
 スネたらしい沢田さん。その日、内田さんは
 ニューイヤーロックフェスで使う映像の為に
 「ナイアガラの滝を自転車で渡ってました」。
・知り合ったばかりの頃、沢田さんを食事に連れて行った内田さん。
 レストラン『キャンティ』の価格設定を知らず、メニューを見て驚愕。
 沢田さんに安いバジリコのスパゲティを食べさせ、
 「口を緑色にしてやりました」。
 こんな紹介から「キャンディ」へ。
・沢田さんが歌ってる間に脱ぎ捨てたジャケットを拾い、
 簡単にたたんでカウンターに掛けてあげた内田さん。優しい。

・「裕也さんは生粋のロックンローラー。ヒット曲皆無。
  片や、ただの少年。ヒット曲多数。裕也さんがいなかったら、
  こうして舞台に立つ事は無かったでしょう」と
 沢田さんらしい感謝の弁。そして演奏されたのは
 「湯屋さん」。曲中でコール&レスポンス(珍しい!)。
 「ワイ・ユー・ワイ・エー(*) ゆうやちゃ〜ん。
  ワイ。これはYではありませんよ。ワイはWHY、ユーはYOU、
  エーはA(犯罪者に使う、などと不穏な説明)。いいですか?」
  と指導が入ったり、後ろで控えている内田さんに向けて
 アドリブで歌詞作ったり、かなり遊ばせてもらう。
 こんな時でしか「ゆうやちゃ〜ん」なんて言えないもんね。
・フライング紹介してしまった「きめてやる今夜」
 (「湯屋さん」の前で。「人間、間違いはあります」と内田さん)は
 沢田さんが内田さんに作った曲。
 アレンジは当時と変わらず、ストレートなロック。

・アンコールは今回のステージの構成と演出を担当した
 加瀬邦彦さんの登場から。
 客席前方の扉より、ホーンセクションを引き連れて、
 さながら旅芸人の様相。衣装は黒系ロック。
 ステージに上がり、内田さんの右の立ち位置へ。
 そして主役の二人が、沢田さんがドーム公演で使用した
 インディアン酋長の羽飾り(内田さん白、沢田さん赤)に
 黒のスーツで登場。内田さんは顔立ちからしてお似合い。
・「こうして3人が同じステージに立つのは30年ぶり…かな?
  3人とも60(歳)台。来年は70台に入っちゃう人がいるから、
  今年だけ。10年後にはまた3人でやりたいね」と加瀬さん。
 演奏曲は一部ジョニーをジュリーに替えての「ジョニー・B・グッド」
 (間奏では内田・沢田・加瀬・ギタリスト3名が3人ずつに分かれ、
  舞台の端から端へダックウォークで移動、センターで交差)や
 「サティスファクション」など。
*ワイ・エー・ワイ・ユー だったかもしれません。
 「YUYA」じゃないの?と思ったので。

ま〜、ギタリストが大活躍の演奏だった事よ。
「きめてやる今夜」以外の沢田さんのオリジナルは
「お前がパラダイス」だけだったりして、ロック一辺倒な内容。
カバーは「TIME IS ON MY SIDE」、
「YOU ARE SO BEAUTIFUL TO ME」他。

「ロックかあ。どうなのかなあ」
と思いながら臨んだ今回だったけれど、意外に楽しかった。
どちらかにだけステージを任せるというシーン無く、
双方のファンに楽しめる構成で、全くダレたりしなかった。

内田さんのステージングは客を突き放すタイプの硬派ではなく、
かといって馴れ合いにもならない、
ショウとしてバランスの取れた、優れたものだった。
よくわかってない人間が云うのもアレだけど、
本物のロックンローラーだと思う。カッコ付けで終わってない。
本来持っている意味での、生き様としてのロックを感じた(*)。
スタイルを借りてない。
で、沢田さんは喰われちゃった感じ?
(笑/本気ながら胸を借りてる風)
やっぱスゲーわ。

内田裕也
沢田研二

*内田裕也さんの公式サイトのリンクには
P-MODELの『P-PLANT』が登録されている。
平沢進さんがMP3配信を始めた頃、
音楽業界は全く注目しなかった。
腐った体制を離れ、自立する姿にロックを見たのかもしれない。

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