 2011年10月30日（日）大宮ソニックシティ大ホール ゲスト：瞳みのる、森本太郎、岸部一徳 サポート：鉄人バンド ザ・タイガース解散から40年。 母は「客がうるさくて歌が聞こえない」という理由で 沢田さんがソロで活動するまで距離を置いていた人。 「危険なふたり」をリリースした頃に初めて生歌を聴いてからは ドップリのめり込んでしまい、部屋にポスターや切抜きを貼り、 気に入った曲の歌詞を書き写した紙をドーン！と襖に貼るなど、 なかなかの突っ走りようだった。 そんな母のそばで毎日毎日、本当に毎日、 テレビ、ラジオ、レコードで沢田さんの歌を聴いていた私は 不思議と抵抗無く、ほぼ子守唄のように安心して受け入れていた。 こんな経緯から、ほとんどタイガースの曲は知らないはずなのだが （母自身もさほど聴いてなかったと言う）、 「僕のマリー」「シーサイド・バウンド」「モナリザの微笑」 「君だけに愛を」「銀河のロマンス」「花の首飾り」 「シー・シー・シー」「青い鳥」「美しき愛の掟」 「ラヴ・ラヴ・ラヴ」を、70％くらい歌えてしまう。 覚えやすいポップさがあるのだろう。 解散10年後にリリースした「色つきの女でいてくれよ」も 記憶に残りやすく、タイガースの持つ個性を感じていた。 タイガースの楽曲は 沢田さんのコンサートで度々演奏されていたけれど、 今回のツアーではオリジナルのメンバーがゲスト参加するとの事で、 聴きたい！聴きたいぞ！ と、澤會に向けてピューッとチケを申し込んだ。 1F2列21番。ありがとうございます！ 舞台はシンプルに楽器のみ。 メンバー配置はおおまかに 後方左から下山さん、GRACEさん、瞳さん、泰輝さん、柴山さん。 前方左から岸部さん、沢田さん、森本さん。 私の席からはハイハットで瞳さんのお顔が見えなくて残念、しかし 岸部さん（っていうか、サリー！と呼ばせていただきました）近い！ 映画『十三人の刺客』を観たばかりで興味津々だった所に ベーシストとしての姿も間近で観られるなんて、幸運過ぎる。 簡単メモ（一部敬称略失礼） ・衣装。タイガースのメンバーは揃いのシングル三つボタンスーツ。 色で分かれている。濃青（沢）、薄青（森）、赤（P）、茶（サ）。 靴も同色。襟にバッヂ。インナーはタートルネックのカットソー。 ・沢田さん、瞳さんの体型と比べてネタにする。 ・沢田さん、森本さんの誕生日(11/18)を間違えて突っ込まれる。 「俺は覚えてるよ。6月25日だろ？」。 ・沢田さん、岸部さんの仕事充実っぷりに イヤラしく「金ガッポリ」のジェスチャー。 ・瞳先生の中国語講座。おぼろげな沢田さんに対し、流暢なお返事。 会場に慶応高校の生徒さんが来ているかもと言う沢田さんに （タイガースファンだった方の）お子さんが教え子かもと森本さん。 ・コーラスで低音担当の岸部さんに「まだ低い声出るなあ」と沢田さん。 ・演奏はオリジナル曲とカバー曲を含めての二部構成。 二部開始で流れた「G.S.I LOVE YOU」の歌声が素晴らしくて 泣けた。 ・「ラヴ・ラヴ・ラヴ」、右手でLの字を作って左右に揺らす。 愛ある限り。愛こそすべて。クゥ～（泣）。 瞳さんは40年のブランクがあるとは思えない、 力強いドラムを叩いていた。 「Justin」ではセンターに躍り出て、これまたパワフル （その後ろで楽しそうに沢田さんが少しドラムを。初めて見た！）。 岸部さんはポール・マッカートニーと同じモデルのベースで演奏。 「ラヴ・ラヴ・ラヴ」でのソロがカッコ良かった。 沢田さんが名曲と紹介した 「青い鳥」作詞作曲の森本さんは堅実なギター。 鉄人バンドのサポートもあってか、 円熟みに加えて重厚さも感じられる演奏だった。 とにかく沢田さんが嬉しそうで楽しそうで。 歌ってる最中は真剣そのものだけど、 MCでメンバーに話しかける時などはもうニッコニコ。 タイガースが拠り所のように思えたほど。 リアルタイムで楽しんでいた世代と違い、 思い入れにも差があって、同様にとは行かないまでも、 オリジナルメンバーでの演奏で聴けるとは思わなかった所に訪れた この機会。 ありがたく感じずにはいられなかった。 日本のロックバンド黎明期に活躍した方々はさすがに輝きが違う。 *** set list(2012/1/24＠日本武道館） 1.Mr. Moonlight 2.Do You Love Me 3.Time Is On My Side 4.僕のマリー 5.モナリザの微笑 6.銀河のロマンス 7.坊や祈っておくれ 8.Because (Vocal タロー) 9.若葉のころ (Vocal シロー) 10.Tell Me (Vocal サリー) 11.Justin (Vocal ピー) 12.淋しい雨 13.風は知らない 14.散りゆく青春 15.花の首飾り 16.割れた地球 17.怒りの鐘を鳴らせ 18.美しき愛の掟 19.青い鳥 20.シーサイド・バウンド 21.君だけに愛を 22.誓いの明日 encore1 1.シー・シー・シー 2.落ち葉の物語 3.ラヴ・ラヴ・ラヴ encore2 SATISFACTION *** 『女性セブン』での記事によれば 岸部シローさんは武道館公演にいらして、 歌も披露して下さったそうで、明るい兆しが見えた一方、 「沢田のやり方が気に入らない」と 参加を拒んだ加橋かつみさんを引き込むには 「ザ・タイガース」として活動する基盤を作らないと難しそう。 まったくもって命ある限り。 私も陰ながら願う。
PR 忍者ブログ | [PR]
|
