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2013年4月29日(月)東京芸術劇場シアターイースト
作・演出:G2&3軒茶屋婦人会
出演:篠井英介、深沢敦、大谷亮介

14時の回。E列20番と良席。
魔除けになるらしい真っ赤なパンフも購入。
バラが目にまぶしい。

簡単あらすじ。敬称略御免。
ブライダルコーディネーターとして著名な陽子(篠井)の元に
真由美(たぶん会社員/大谷)から派遣社員の香織(深沢)の
結婚式を取り仕切ってもらえないかとの電話が入る。
現在アラフォーの3人は高校時代の同級生。
香織の婚約者・義男は、
実は大学時代に陽子と付き合っていた元恋人である。

舞台は必要最小限、場ごとに電話や椅子が置き換えられる、
役者の力に任せる作り。
黒い床面に水を張った場所がいくつかあり、
揺れる水面を照明が周囲の壁へ映し出すなど、
登場人物の心理描写を狙ったようだった
(段差が無く、足元に注意しないと落ちそう。
 そんなスレスレ感も物語に合わせた?とも思った)。

同窓会で再会した3ヵ月後に結婚を決めた2人に刺激されたのか、
陽子と真由美は胸に秘めていた思いを伝えようと奮起するも玉砕。
痛々しくも、周りに影響される女性的な反応が愚かしくも可愛い。

上演時間は2時間に満たないが、かなり濃厚。
40歳前後となれば、それなりの履歴がある。
結婚式を妨害する事情が押し寄せるのも無理はない。
これをドタバタコメディにしても楽しめただろうが、
3人がどのように事態を受け止めるのかを真面目に描いた事で、
観終わった後に応援したい気持ちが湧いた。
劇中の人物像だとわかっているけれども、
各キャラクターに合わせた衣装にもこだわりを感じさせる、
細部に渡って作り上げた作品だったから、つい。
未婚を欠点として描いていなかったのも良かった。
拍手。

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