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3月11日(金)14時46分。
終業時間近く。
地震慣れしていても普段とは違う揺れの大きさと、長さ。
みな「出た方がいい!」などと騒ぎながら外へ。
所持品もコートも全部持って出た私は恐怖と好奇心が半々。
地割れを恐れて「畑に逃げた方がいい!」と皆を呼んだ
大阪出身の方に地元出身の専務さんが
「畑はダメだよ。液状化するから」と冷静に指導
(実はそこは田んぼ。訂正しない専務さん人格者)。
新潟での大地震を経験した方は
「騒ぎ過ぎよね。こんなもんじゃないんだから」と、
落ち着いている私に同意を求めたが、
怖がる気持ちもわかるから、
作り笑顔で答えるしかなかった。
仕事場に戻ると空調設備の一部が下に落ちていた。
変化らしい変化はそれだけ。
いつも通りに片付けてから退社。

帰宅ついでに日本郵政で荷物の受け取り。
15時を過ぎてもまだ揺れが続いている。
係りの方に「揺れてますけど、大丈夫ですか?」と
心配されるが、予定通りに行動したい心理状態。
「大丈夫です」と答え、それからは真っ直ぐ家へ。

家に大きな変化無し。
築20年以上でも耐震構造が利いたのか。
自室はだらしなく積み重ねたチラシ類や靴箱が
少しスライドした程度。本棚もほぼ変化無し。

テレビをつける。
唖然とする。
少し前から東北地方に大きな地震が起きていたのは
今日の前触れだったのかもしれないと考えたいけれど、
日本がいくつものプレート上にある事は随分前から知っていて、
常に意識していなければならない災害であり、
最大震度が更新されて行く可能性もあるのだから、
楽観的だと云わざるを得ない。

揺れによる酔いと疲れで横になる。
携帯に着信。父からだった。
留守番センターに問い合わせるも通じない。
Cメールを使って簡単な状況報告を送り、再び横になる。
ネットで確認出来る人々や
家族がいる友達への安否確認はしない。
私の無事はTwitterとBBSで報告。

翌日7時、バレエ教室からお休みの連絡。
この状況下にありがたい事である。
お陰で電話が使えるとわかった。
母にかけてみる。無事だった。
「電話出られなくてメール送ったんだけど」に
「充電無くなってた」と笑って答えた父は
沼津から10数時間かけての帰宅だった。

以降しばらく胃もたれが続いた。
意外に内臓に来たらしい。
一日中ニュースを見るのも、たぶん良くない。
計画停電中は
友達に借りていたマンガ『ONE PIECE』を読んで過ごす。
この時期にこの作品。

多くの虚偽、批判、理想などに触れると気疲れする。
節電の為だけでなく、情報量もコントロールする。
母は「一日中テレビ見てる。頭おかしくなりそう」。
悪影響を受けているとわかっていても
やめられないのが母の癖だ。

「自分に出来る事をする」のが一番。
被災地でボランティア活動する事でも
募金をする事でもない。
専門家でもお金持ちでもないからだ。
生産と消費を止めないこと。

といって、急に買いたいものは出て来ない。
寄付やボランティアは偽善だ自己満足だと
批難を受けやすい行動だけれども、
そもそも、誰がどんな気持ちでお金を出そうが助けようが、
困ってる人達には全く関係しない。
色んな思惑を一旦消す役割として、慈善団体が存在する。
どうせなら自分にも益のある方法にしようと、
売上金を日本赤十字に送るチャリティーミサンガを購入した。



あるファッションサイトの品。
ペリドット、シトリン、
ゴールドのハートを使ったハワイアンジュエリー。
ミサンガなら願いを込められる。
足首に結んだのは、どんな事があっても
しっかりと立っていたいから。
ちなみに、つま先の下はドアである。

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