![]() ・電気グルーヴ『J-POP』感想 タイトルは皮肉っぽいスタンスを想像させるけれど、 こういうものこそをPOPと呼びたい。 媚びるでもなく操るでもなく。 「エキスポ ヒロシマ」は クラフトワークの『放射能』から来たんだろうな。 歌詞にしてもそんな感じ。 さりげなくメッセージ性を持たせるのも電気の魅力。 昔、卓球さんが「どんなに言葉を尽くしても伝わらないから 無意味な言葉を並べる事にした」と、極端に歌詞の分量が減ったり、 言葉数が多くても意味を持たせない『VOXXX』が出来たりして、 それはそれで楽しんでいるけども、 失望の要因は恐らく「シャングリラ」だろう。 ラブソング丸出しのこの曲に、 当時はレコード会社に脅されたのかと思った。 しばらくして‘風俗店で極楽’というコンセプトのPV観て安心した(笑)。 先行シングルの「少年ヤング」と「モノノケダンス」は アルバムミックスだけに他の曲との違和感が無い(当たり前)。 通しで聴くと徐々に失速していく(笑)のも、 リピート再生に適している。音数少ないし、 過去の作品に似た曲(「半分人間だもの」や「地蔵」)もあって ハデさに欠ける印象も、飽きずに何度も聴ける。良。 ・『パノラマ島奇譚』(原作:江戸川乱歩 脚色・作画:丸尾末広)感想 丸尾末広さんの名前は知っていたが、読むのは初めて。 図書館行かず、金も使わずの私は知識ばかりになりがち。 中野ブロードウェイの『メカノ』に行ったついでに『タコシェ』に赴くと、 面白いくらいの平積み具合。 あの狭い店内に3〜4箇所タワーになってた。 そこまでされたら買うしかない。 「誰も覗き込むなよ…」とENDSライブの開場前と 帰りの電車内で読む(空気は読まない)。 さすが‘漫画界の魔神’と帯に書かれているだけあって描き方が独特。 人間や動物に躍動感を持たせる線が使われていない。 動きを持たせるのは集中線や擬音くらいで、静止画が連続している。 季節感や雨上がりの路面といった細かい描写や 突如現れる幾何学的デザイン、 「これは『メトロポリス』、これは『オフィーリア』」といった 小ネタも楽しめる。 凄い作家さんだ。 『丸尾地獄』 PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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