![]() 購入は2/25、渋谷のタワレコで。 数日後、開封。 まずはパッケージをチェック。 裏にマフラーをした平沢さんの写真。気温が低いのか。 ICE-9に触れて凍った浜辺(「フローズン・ビーチ」)に 立っているイメージが湧く。 日食も使われている。地球の影。 発売前に提供された情報(SF映画のサントラを仮定)も 頭に入れながら、再生。 <以降は音や歌詞から受けた私的連想を大々的に含みます。 っていうか、それだけ> 1.Hard Landing W・カーロスだ。『時計じかけのオレンジ』。 タイトルは「難-着陸」? 着いた所から始まるのか。そうか。 2.点呼する惑星 これは絶対『キン・ザ・ザ』。 ものすごいウンザリ感ある歌が面白い。 映画ならナレーターが設定を述べている段階かな。 曲調は「さぁさぁ、お立会い」な見世物小屋へ誘う 小さな楽団をイメージ。ちんどん屋な感じもする。 でも全然楽しくない。音が下に向かって落ちて行く。うなだれ。 何度呼ばれて奈落を見ようが、わずかな希望に腰を上げる。 この希望さえも仕込まれているという、悲しいワンパターン。 か? 3.人体夜行 繰り返されるフレーズが 無人の場所から発せられたシグナルのよう。 4.Mirror Gate カッコイイ! 歌詞は泣けるけど!(笑) 希望を胸に上昇するムードをブチ壊す数小節に 一瞬オルガンが入る。 ここに教会や幼稚園のお遊戯を頭に浮かべた。 ピアノの音が力強くて素敵。 「せいれーつ!」で使われるように、 ホイッスルにはその場(聞こえる範囲)にいる人間を 一斉に振り向かせる力がある。 しかし猜疑心の強い人間は無視する。 振り向いた先を善からぬ方向に想像する臆病な人間も無視する。 この鏡は片面だけではないように思う。 どうする。耳を伏せて強行突破するか。 5.王道楽土 バロック風、オペラ風、いかにもロイヤル。 イントロで逆回転させたような音を使ってるのは、何かを象徴? ギターソロはICE-9じゃなく、PHOTONかも。 人間が最初に発明したのは火をおこす道具だったっけ。 6.上空初期値 何の数値も与えられていない、 雲ひとつ無い空はこんなにも爽快か。 7.聖馬蹄形惑星の大詐欺師 「聖」はどこに掛かってるのか。形になら「正」だから、惑星か。 歌詞を読めば誰を大詐欺師としているのかわかるんだけれども、 惑星の形が馬蹄ってのが謎。 隕石でボッコボコにされてそういう形になったとか? 逸脱(あるいは堕落)の楽器、エレキギター大フィーチャー。 声のコラージュ、痺れた。 8.可視海 不可視の海を思い出させる為の曲という感じがする。 数年前タイで発生した津波。 ある民族は先達の知恵を借りて避難出来たそう。 彼らには科学による予測可能な海ではない、 目に見えぬ海が存在しているのだと思う。 ハワイアンなギターがノンビリした雰囲気を出しそうで出さない。 なんで? 9.Phonon Belt う~ん、「Caravan」に似ちゃってるな。 10.Astro-Ho!帰還 絶望のホーさんだが、その世界に私達は住んでる訳で (ダイヤとエコは現実に起こってる事だから)。 「笑うしかないよね」と言いたくなる。 全然笑えないけど。 逆回転させた音が入ってるのは天と地がさかさまだからだろう。 三拍子のワルツ(円を描いて踊る)は終わりの見えない印象。 お気に入りは1、2、4、7、10。 ハデ好き。変態構成好き。 今作はこれまでと違い、インタラとの関連は無く、 聴いた人間の数だけ物語があるそうで、 残念ながら物語は浮かばなかったんだけれども (笑/創造力無いから)、 歌詞だけ読んでると概ね、警告。 愚民でいられぬ。 音はピアノ多用、加工声多用、構成多彩で愉快。 2のような新しい歌い方も聴けたし、 馴染みのパターンを覆したように思う。 もっと変な事すればいい。 クリエイティブな現場に常人の住まう隙は無いのだから。 *FC会報に掲載されたインタビューでは 『点呼する惑星』と『P-0』は関係ないとの事。 PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
|