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2002年9月14日(土)個人演説会『我が闘争』熊本市民会館

「地方公演はどんな按配か」、
「九州では‘先生’と慕われているらしい」、
「なのに殴られもした」などのいい加減な魅力と、
母の実家がある熊本なら安く上がるし連休だ、
といった色気により、参戦。
この軽率さが祟ったか、
日を追う毎に精神を圧迫する事態(私事)に見舞われ、
何度も「このチケット、売ってしまおうか」と思っていた。
しかし、「遠征は二度とするまい」と気持ちを整理、
渡・熊本。

無事到着するも、試練は終わらず。
ひとりで来りゃ良かった…。
体調は季節の変わり目特有の
‘あとちょっとで風邪引く’状態が延々と続き、
精神はうつ状態。帰りたい。
支えるは目的「公演を観る」のみ。
その後は抜け殻でいい。
まったく、なんだよ、この天気の良さは。
こんな暗黒(笑)を抱えながらの鑑賞だった。

私の席は1階1列33番。近過ぎる。
舞台上方には『鳥肌実 全国個人演説会 「我が闘争」』、
中央に国旗、金屏風、向かって右方に大きな大きな生け花。
ひまわりが可愛い。前方には赤い演壇。
長く伸びたマイクスタンド。
本を読みながら待つ。
開演が近づいたか、そこはかとなくポマードが香る。
すごい威力だ。

暗転。
大音量の『貧乏不遇欲情空腹』。
空襲警報は、あったっけ?(減衰の記憶力)
旧玉砕スーツに白手袋、
右のひとさし指には大きなパールの指輪。
足早に演壇に立ち、数回の咳払いの後、
「樺太にキタキツネを見に行くと出たまま…」と
‘エキノコックス’ネタで始まる。
(以降、相変わらずのうろん&順不同。御了承下さい)

・「おはようございます!
世界的演説家、鳥肌実でございます」。
丁寧に深く、上手下手にお辞儀。
・スピーチ。
「アンタねぇ!…結婚して下さい。お引き取り下さい」
スラスラリとこなす。
・「数ヶ月前の事ですが」とW杯ネタ。
「道頓堀で全身黒の特攻服を着たガタイのいい男が
韓国人サポーターを川にポンポン投げ込んでおった。
私はすかさず名刺を渡そうとしたのですが、やめました」
「夏江と健太はフーリガンと化しておりました。
健太は家の中のものを壊しまくって、‘お前のせいだ!’」
夏江には「非国民!」と罵られ、父親の威厳はゼロ。
他、「フラットイレブンで全軍突撃、
ゴールは靖国神社の大鳥居。
キーパーがいなくても英霊が守ります。
1点も入らないシステムとなっております」
睨みを効かせるユニフォーム
「尻には唐獅子牡丹の刺繍をビッシャリと」。

・徳田虎男とロシアンパブにてロシア人ホステスにイヤガラセ。
・今日は満席ですけどね。4800人。
他の場所ではやればやるほど客が減る。
・明日こちらでは朝鮮人を皆殺しにする祭りがあるそうで。
一日(帰るのを)延期して見に行こうかな、と。
・鼻をクンクン、クンクンさせる。
「今日は創価学会員の匂いがします」とニヤリ。
・祝電をいつもの黒革バッグから取り出す。
偶然を装ってピストルをまろび出させ、ニヤリとアピール。
・「ネタの方に入りたいと思います」と、髪を流れ星に。
「ハゲてきたんだよ。ハゲたらハゲたで」とネタにする様子。
・ビジュアル系でございます。
・♪べサメ~べサメム~チョ~ と歌いながらムーンウォーク。
向きを変えればマイクも持ち替える。細かい。
 ♪どんなに~雨が降っても~ で、ショボショボの終了。
「ミュージックシーンにも進出して行きたいなと」。

・コスモのパワーが集まって参りました。
ハァ~~!(夏江に挿入する時の声と同じだ/笑)
マッチョ!マッチョ!
・「昨日は41度の熱でね、両腕に点滴、
座薬を3つほどアヌスにブチ込んで」とお尻を突き出す。
いい角度だ。
・先日HIVの検査をしたのですが、結果は陽性でした。
・用意したネタは以上なんですが、あと1時間30分あります。
頭の中は真っ白です。腹の中は真っ黒です。
・自家用霊柩車の話。「即金現金の130万」。
「陸運局のお偉いさんが出て来て役人の態度が急変。私も急変」
「自宅の前にはヤクザのベンツ、
ベントレーが停車しております。
この霊柩車で睨みを効かせております」
・ことり事務所主催でこじんまりとしたレイブパーテーを。
クスリはこちらで用意します。

・10年前、インドへ行こうと思い立ち、
ボンベイの空港に降り立ってすぐ、
「ここは私の来るところじゃないな」と、
1時間30分で帰国致しました。人生観が変わりました。
インド人は臭い!
・『朝まで生テレビ』に電話で三日に一度、
出演交渉をしています。司会の田原総一郎は
「鳥肌ぁ?あいつダメ、使えない」。
そこで私は『しゃべり場』に出てね、
あの生意気なクソガキ共に、議論なんてしませんよ、
「死ね!お国の為に」こう言って頭をひっぱたいてやります。
・玉砕け ああ玉砕け 玉砕け

「しばし、お待ち下さい」…。何か考えている様子。
が、何も浮かばなかったか、
再び「しばし、お待ち下さい」と袖に消える。
暗転の中、さだまさしの『防人の詩』が流れる。
数分後、竹槍と零戦を背負った例の扮装で登場。
真っ赤な照明。
まずは竹槍を持ち、背中の竹をカンカンいわせながら振り回す。
前方の客を突いたり、まるで訓練のよう。
袖のスタッフに竹槍を渡し、刀を受け取る。
鞘から外し型を決めるが、肩のヒモが気になったらしく、
スタッフに結び直してもらう。
再び刀を使ったパフォーマンス。生け花をバサバサ。
枝を手に取り、切れ味を見る。
刀をスタッフに渡し、演壇へ。
「長年飼っていたシャム猫が、犬だった事が判明しました。
ありがとうございました!」であっさり終了。拍手。

「今日は尻だったな」、納得しながら席を立つ。
会場を出れば「霊柩車あるよ~」の声。売ってんのか。
ちょっくらちょいと見てみっか。
お~、ご立派!
ぬ、出待ちの人数がハンパじゃない。
50人はいたんじゃないか?
‘出待ち’という初の状況にアタフタしている上に、
観賞後でテンションが落ちない。
たぶん、目がイッちゃってる。
こんなのは私だけじゃなかったようで、
客観的に皆さん、アブナイ(笑)
携帯のカメラで霊柩車前で記念写真を撮ったり、
中を覗いたり、湯気が出そうな熱気だ。
「なんか違うよなぁ」などと思いながら、待つ。
数分後、ネット上でお世話になっている方に会い、
お話し相手になってもらっていると、
途中、迎えの車が来たのでお別れのご挨拶。

車のドアを開けたら、
「出て来るまで待ってらっしゃい」と伯父に諭され、
再び群れに戻り、待つ。…ホントは待つの嫌いなんだよ(怒)
しばらくして歓声が上がる。出てきた、らしい。
う~、全然見えない(泣)周りのデカイ男共に
「中将を抱き上げてくれ!」と心で願うも空しく、
霊柩車は勢いよく発進。かと思ったら、ぼっさり信号待ち。
瞬く間にファンからの握手攻め。
既にテンションガタ落ちの私は見守るのみ。
情熱的だな~、皆さん。
夜景に映える霊柩車、
チラと見た運転席の中将はニヤリと笑みを浮かべていた。
お疲れ様でした。私が。

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