![]() 2003年10月10日(金)九段会館 旧軍人会館である九段会館もまた、 去年の日比谷公会堂と同様にゴリゴリの雰囲気。 重厚な鉄の扉がまるで『地獄の門』(笑)入り口では 厳しく写真撮影と録音の禁止 (「MDでの」との断り書きもあり、過去の公演で 「(次のCDの為に)胸にMDをしのばせております」の発言が 思い出される。裏で売りに出されたりしてるのかなあ?)。 物販には万引き防止とも思える屈強の男性スタッフが二名、 応対はきれいなお姉さんと、極道風。 圧をかけられているようで恐い(笑) そう感じるのは私の気が小さいせいだけども。 旭日旗に貼られた書「鐡の体躯を作れ ボディビル三島会」、 「お國の為に買いませう」に笑う。 今回まで「1000円以上お買い上げの方にはジム風ポスター プレゼント」だったのが、 さらに新作の日の丸ステッカーまで。出血大サービス。 開演まで10分という所、席は埋まっていない。 私の席は1階ち列11番。 ちは‘散る’のち。負のパワーでGO! 徐々に席は埋まって満席。 私と同じ列に白ジャージのいかついお兄さんがいらして、 ちょっとドキドキ。 今回のツアーはより音量が大きくなり、 もっと低音が出れば爆音が地響きとなって迫力が増すだろう。 そんなに脅してどうするんだという気もするけど(笑)、 現在はそんな時局。度々北からミサイルだ。 てなわけで、開演。 暗闇の中、 緊張煽る轟音と時局を知らせる電信、モールス信号音。 恐い恐い。 玉砕スーツで現われた鳥肌氏、看板前で気合のキメ顔。男前!! もうこの時点でテンションが違う。 上手ではさらに深いお辞儀をして、沖縄で調達したらしき ‘オリオンビール’のビールケースに立つ。 「言下…米出せ、金出せ、チンポ出せと …国民を薬漬け、パチンコ漬けにし…」 宣戦布告文を読み上げるも、 最初から最後まで落ち着かず、 頭の振り過ぎで読んでた所を見失うなど、 とんでもないキ印ぶり。 「おわり!」で一旦退場。 サイレンで再登場。背面の国旗にピシッ!と敬礼。 「長い、動かない、どうしたんだ」の空気が流れ出したのを 察するかのように、お尻をクイックイッと動かす。 だから、そういうのはズルイんだって!(笑) 土俵入りを思わす動作、音も無いのにデスコダンスと、 滅多矢鱈に動き回る。テンション高いな~。 マイクのシールド、スタンド、ビールケース、 丁寧過ぎる程のチェックをし、「トオッ!」と飛び乗って 「おはようございます!鳥肌実です。 42歳厄年、青春真っ只中であります」と笑顔で語ったかと思うと 「エヘ~~ン!」と大泣き。何かと思えば 「この日本を変えるには土井たか子を殺すしかありません」。 ダダか。 「辻元清美、日本人である事が恥ずかしい? 北朝鮮に戸籍を移せばいい」 「10万人動員予定が3400人。 全国155ヶ所、細かく回ったのに、本当に…本当に…。 まだまだ行けると思ったんですけどねぇ。 自信喪失していたのですが、本日、最後となりましたけども、 こんなに多くの方に来ていただきまして。 共産党員の方、創価学会員の方、右翼団体の方、 いらっしゃると思いますが、 ここにお集まりいただいたのも何かの縁、仲良くしましょう」 「ホテトルを呼ぶ為に回っていたのではない。 昨夜も力士型の女でね、あまりの包容力に 幼児プレイに走りました」←ちょっとツボ(笑) ・2ちゃんねるで被っている害を話し、 話題は「本当に作ってるんですよ」のモールス信号喫茶へ。 (参考資料『演劇定点カメラ』) 「東京の鶯谷に『モールス信号喫茶 大本営』を設立致します。 施工は‘贅沢は敵だ’の精神で、安藤忠雄氏に依頼しました。 木造八階建、総ベニア造り。後は内装工事を残すのみです。 お客様がいらしたら従業員一同で ‘天皇陛下万歳!万歳!万歳!’、 お客様も‘帝国陸海軍万歳! ばんざい、ばんざい…(デクレッシェンドな三唱)と。 エントランスの床には不破哲三と筑紫哲也の顔面、 これを両足で踏みにじっていただきます。 この同意書代わりの踏絵を拒否されますと、 頭上の九官鳥・アドルフが ‘ヒコクミン!ヒコクミン!ヒコクミン!’と鳴きまして、 憲兵兄弟が登場、お客様を巣鴨プリズンへ。 巣鴨プリズンは池袋サンシャイン60のB2ボイラー室。 ここに連行されますと、教育勅語を丸暗記するまで カマを掘られ続ける。生きて帰れない訳です。 入店のお客様には早速旧日本軍の軍服を着装いただきます。 初回のお客様は二等兵、二回目からは一等兵、 十回でのらくろ上等兵の着ぐるみでございます。 女性は素っ裸になっていただきまして、 私の身体検査を受けていただきます。特に下半身を重点的に。 甲乙丙に段階を分けまして、 甲種合格完全未使用極美無比!の方、 私と別室に入り、ペニスバンドを装着。 乙の方は防空頭巾ともんぺ、 丙は貞操帯のみ装着となっております。 座席は向かい合わせの一直線。 ドリンクはフリーですが、水のみ。 この水は『硫黄島のおいしい水』。 プランクトン豊富で若干海水混じりのブランド品。 飲めば十分以内に赤潮が発生致します。 店内BGMはB29の爆撃音のみ。 モールス信号を打つ、戦場の雰囲気を味わっていただきます。 しかし、打つまでには課題が用意されています。 ‘サクラサクラサクラ’を三回連続、 そして‘サクラマンカイハナビラダイカイテン’と、 15秒(?)以内に打てれば合格となります。 15秒以上かかった方にはペナルティがございます。 16~30秒台の方は中国残留孤児コース。 30年は退店できません。40秒台の方はシベリア抑留コース。 40年間みっちりと、当店経営のパン工場で 黒パン作りに従事していただきます。 50秒以上かかった方はサイパン島玉砕コース。 ことり事務所の負債を全部かぶり、自己破産していただきます。 こうしてモールス信号を打つ段階に移る訳ですが、 座席は向かい合わせの一直線、真向かいの方と 一切目をそらさず見つめ合って打ち続けておりますと、 ストレスがたまって参ります。 その場合はどうぞ、 上階に用意している熊の剥製を殴るなり蹴るなり、して下さい。 ただし、月に一度は本物と差し換えております。ご注意下さい。 長時間ご利用いただいたお客様には黒電話の使用を許可します。 しかし掛ける先は決まっております。 池田大作氏の家につながっておりますので、 受話器に打電機を押し付け‘シネオクニノタメニ’と、 こう打っていただきます。 一回のご来店につき、ラッパのマークのスタンプを押します。 五回のご来店で『アブラゼミの会』会員。 特典としましては、 地下のVIPルームへの出入りが自由になります。 ここでは映画『二百三高地』、『連合艦隊』、 『大日本帝国』(三本とも未確認。申し訳ない)から 鳥肌ディレクターズによる戦闘シーンのみを編集・上映、 色恋沙汰の場面は全面カットであります。 旧軍関係の方、召集礼状及び軍隊手帳をお見せいただければ 初回無料、屋上のVIPルームへご案内致します。 こちらは選りすぐりの従軍慰安婦に ピンポン玉をアヌスに次々と入れてもらうという、 アナル専門の風俗店となっております。 ご来店の方は高齢者が予想されますので、 特製勃起薬『800キロ爆弾』を支給、制限時間は五分、 射精していただく、と。 この時点で大変な赤字が予想されます。 少しでも解消する為に、 深夜12時以降はヒップホップデスコへと。 朝までオール軍歌でございます。 ヒップホップは若者を呼ぶ為の撒き餌、 一歩入ればホップステップ玉砕。 オープン初日は海軍出身である中曽根康弘先生を お招きしたいと思っております。海軍軍楽隊のSP盤を 延々六時間、蓄音機で楽しんでいただきます。 二日目は私、DJトリクリス42の登場です。 私のプレイは逆手スクラッチでありまして、ちゅくちゅくっと (左手はヘッドホンを押さえ、 右手はレコード盤に見なしてスクラッチ。 やってる事は前戯/笑)、 吹いて吹かせて吹かせて吹いて、潮吹き鯨ナイト。 どうですか?かける曲は主にレベッカでございます。 アブラゼミの会、年中行事としましては、 8月15日の終戦記念日には揃って靖国神社公式参拝。 と、言いたい所ではありますが全国から右翼が集結、 リスクが高過ぎます。年に一度の参拝ならば 12月8日の開戦記念日にしたい。代わりに8月15日は 大花火大会を東京荒川のほとりで行いたいなと。 実際に打ち上げるのは花火ではなく大砲の弾、 川原からまずは代々木共産(社民か?)党方面に一万発、 信濃町大作クラブ方面に一万五千発、 六本木黒人たむろするバーにとりあえず一発撃ち込みまして、 夜11時を回り筑紫哲也が『ニュース23』で 多事争論をしゃべり始めたと同時に赤坂TBSスタジオに向けて 全弾撃ち尽くしと、こう考えております。 12月8日の開戦記念日にはアブラゼミの会全員、 旧日本軍の軍服を着装、靖国神社大鳥居前に集合、 正門から本殿まで軍隊式行進で進み、 「全体足踏み止まれ!気をつけ!英霊に対して、捧げ筒!」。 参拝を終えてそのまま皇居前まで行進。 天皇陛下万歳、三唱していただきまして、私の振舞う大吟醸 『玉の砕け』で酒宴を催したいなと。 そこから成田空港まで行進、 途中表参道ブルジョア気取りが鼻につくオープンカフェ前で 昼食タイム、日の丸弁当を支給致します。 成田空港から731部隊、ハワイの真珠湾を目指します。 機長は原爆が広島に投下されたその日、 神風特攻隊に配属になっていたが無念にも、 敵艦に体当たりする事なく、終戦を迎え、 毎晩沖縄に集結している敵艦隊に 命中する夢ばかり見続けているという、 ゴリゴリの猛者であります。 飛行中、ミッドウェイ海域上空で アメリカ第七艦隊を発見した場合、間違いなく急降下、 空母エンタープライズの土手腹に突き刺さる事は間違いなく、 アブラゼミの会全員、靖国神社で再会する訳でございます。 無事に到着しましたら、真珠湾に沈んでおります戦艦 アリゾナまで潜っていただきまして、 アリゾナをバックに水中記念撮影。 その後ロイヤルハワイアン最上階のスカイラウンジで 牛フィレステーキを頬張るアメリカンヤンキーを横目に、 私が持って来たサツマイモの天ぷらをむさぼり食い、 「今日はごちそうだあ!」と叫んでいただきます。 最後には「日本は戦争に勝ったんだね」と一言。 これにて全プログラム終了でございます。 「ん?ん?…宇宙のエネルギーが、 この会場を満たして参りました。 ハ~~~~、気持ちいい~~~~~! おま~ん、た!おまんた~で朝日が昇る、隅から隅までコンバンワ 満潮満潮、ロイヤルロイヤルでございます!」 「オンエアバトルに用意したネタです」と初めて眼鏡を外す (私、オペラグラスでじっとり見ておりました)。 すると、ダラッとよだれ!久しぶり! (しかし、よどからは「おとり隊長でよだれ」と。どっちだか?) おなじみの一言ネタを三つ、 「二部は歌謡ショーとなっておりまして、 ラウドネスのナンバーをアカペラで」などと言いながら 口元のよだれを拭い(笑)、一礼して去る。 二部のおとり隊長は絶叫にも似た、 より深まったキチガイの主張、 ラストの「イマジン」はキレイな流れ星ヘア。 終演を迎え拍手で送り出し、席を立つ。 物販でDVD『玉と砕けよ』とパンフを買おうと思ったが、 待ってられない。あれだけ混雑するなら 整列させた方がいいんじゃないか?また次の機会に購入しよう、 と会場を出ると霊柩車! 「これは…待っててくれと言わんばかりの」と笑みが漏れる。 そうでなくとも、よどと会う予定になってるので、 ボッサリ待つ事にする。聞き上手の可愛らしいよどから ジム風ポスターをカツアゲし、 知覧土産の戦闘機バッヂをいただく (鹿児島には『知覧特攻平和会館』があり、 美しい壁画『知覧鎮魂の賦』が展示されている。 遠征するよどに「見て来い!」と命令)。 お土産は一番人気という陸軍四式戦闘機疾風。 その価値はサッパリわからないけれど(笑)、 説明文に「終戦後連合軍が最高の性能評価」と。たぶん、凄い。 そんなこんなで搬出終了、 30分も待たずに鳥肌氏登場の風が吹き出す。 花道が作られ、私も構成員に。 パジャマ姿で現われたカリスマは「ありがとう!」と回転、 全ての人に顔を見せてくれる。親切! サインや握手を交わし、霊柩車の運転側に移動、 私も追って移動。 するとお嬢さんに「誰ですか?」と。 私は瞬時に選択肢がふたつ浮かび (車内運転席に鳥肌氏、助手席にスタッフ)、 「どっちですか?」と聞き返すと、答えに困っている。 私も困る。 なぜならば、そのお嬢さんが 鳥肌氏を知っているかいないかがハッキリしないからだ。 まぁ、スタッフについて訊かれたら答えられないんだけども。 うやむやなまま黒塗りのセンチュリーを先導に霊柩車は発進、 「ミュージシャンかなあ?」という愉快な疑問を耳にしつつ (野次馬だったらしい)、信号待ちの運転席で 懸命に手を振り笑顔で答える鳥肌氏を遠くから眺める。 泣けて来るなあ。 しかしラストメッセージは「私の悪口を言わないように!」。 ガッカリだよ(笑) 後はよどと「どこかで話しましょうか」と店を探すも どこも満席。 「失敬だな」、まんじりともせず歩くだけ歩いて 地下鉄の駅でお別れ。またどこぞでよろしく。 PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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