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『PHONON2555』
2012年6月7日(木)ゆうぽうとホール 1F16列17番
ゲスト:荒木康弘(ティンパニ)、PEVO1号(ギター)

入場してすぐに受け取るチラシに、
新たに映画『ベルセルク』のものが加わっていた。
私のだけ無かったのか、初日に間に合わなかったのか。

予測通り、グッズのリストには
赤文字の「SOLD OUT」が並んでいた。
それでも列が出来ていた物販。
しかし買うものが決まってれば待ち時間無し。
私の注文を受けた方は
「Aria…Aria…。ああ、ベルセルクか!」。
そんなに売れてませんか?(泣)

6日より列は後ろでも少し中央に寄ったので、
舞台が観やすい。
開演前BGMは初日と同じ。ほぼ定刻にて暗転。

set list
1.ハルディン・ホテル
2.サイボーグ
3.作業(愚者の薔薇園)
4.仕事場はタブー
5.ルベド(赤化)
6.デューン
7.サイレン
8.人体夜行
9.万象の奇夜
10.サトワン暦8869年
11.生まれなかった都市
12.確率の丘
13.脳動説<新曲>
14.庭師KING
15.Aria
16.Lotus
17.TOWN-0 PHASE-5
18.舵をとれ
encore
1.聖馬蹄形惑星の大詐欺師
2.夢みる機械

新曲コーナーだけでなく、
初盤と終盤の曲順を入れ替えて変化。中盤でレア曲。
音も歌声もアップして、心地よし。
特に「万象の奇夜」は凄まじかった。

うろ覚えMCなど(ほとんど要約。話も前後してます)
・新曲「のうどうせつ」披露。
「タイトルと歌詞は変わるかもしれないし、
変わらないかもしれません。
気に入らなければ(未練なく)変えます。
そういう性格ですから」。
・「ティンパニーは曲によってチューニングを変えるのですが、
そのペダルは通常向こっかし(←江戸弁出た)に
設置されています。
このように、チューニングマンのために、
外側に向けられています。大丈夫ですか?では」。
・「昨日、楽屋に訪れたゲストから、私のステージに
ミュージシャンが立つのを久しぶりに見たと言われまして、
十何年ぶりでしょうか。私はそういう人であります」
・ティンパニについてだったか、話している最中に
「夢みる機械」のイントロが出てしまい、
「あっ!」と慌ててギターを掴みに行く。
過去、MCのタイミングと所要時間も
プログラムに組んだ事があったけど、それかな。
真意はおいといて、そんなスタートを飾った「夢みる機械」。
ソロの後にスタンドにギターを納め、舞台後方に向かった。
タイミングを合わせ、
下手から上手に向かって歩きながら3番を歌い出した。
「歌詞大丈夫か?」との心配をよそに、
♪スナップショットを一枚 でカメラマンに向かってポーズ。
両足をそろえ、腰に手を当て、ジッとカメラ目線。
フラッシュもいい感じに光った。
下手側からは後ろ姿しか見えなくて残念だったけど、
表情は無でありながら得意げだったろうと推測する。

MC内容とゲスト紹介は初日と大体同じ。
これで3日間通すか?
歌ってる間には伝わらないが、
話してる時の息の上がり方が尋常でない。カミカミだし。
オペラグラス越しに「大口開けて歌ってないのに、
よくもあんな大きな声が出るもんだ」と
のん気に視聴していたけれど、実は工夫の賜物かもしれないな。
ややこしい曲作って面白がっても自分に返って来る、
しっぺ返し的自業自得感が深い。

とにかく、初日を上回る「万象の奇夜」にやられた。
「これを明日も聴けるのか…」と喜びで身をよじり、
心をフルフル震わせながら帰宅。←奇

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このライブは平沢さんが
年始にツイート(恥)した予言のひとつ。
20世紀+BOX『HALDYN DOME』と
劇場版『ベルセルク』の主題曲発売に合わせて、
とは明言されなかったけど、それは選曲で察しがつく。

『PHONON2555』
2012年6月6日(水)ゆうぽうとホール 1F10列9番
ゲスト:荒木康弘(ティンパニ)、PEVO1号(ギター)

開演20分ほど前に到着。
入ってすぐの場所に映画『ベルセルク』関係から
血の色を思わせる花が贈られていた。
ついでに「Aria」買おうと近寄った物販は長蛇の列、大盛況。
というか、設置が下手だな、こりゃ。
並ぶ前に商品と価格をチェック出来るようにしてくれれば、
美しくスムーズなお買い物導線作っただろうものを。
グッズとリリース作品を一緒にしているのもいただけない。
一応、遠めから見た所、
『2555』のTシャツやバッヂが用意されていた。
でも最後尾が見えないほど
2Fの奥まで並んでいる人数からみるに、明らかに足りない。
初日で売り切ってしまいそうな勢いには早々に降参し
(吟味する気も起こらない)、アイテム激減で
混雑が緩和されそうな明日にでも買えればと、席に向かった。

FCチケット受付システムが変わり、抽選制となった。
3日間のうち、初日が最も近い席。下手(しもて)。
S席があるそうで、実質14~15列目くらいか。
天気予報では台風が迫っているとのこと。
激しい気温差について行けず風邪を引いてしまい、
少しは和らいだものの、まだ咳き込む。
せっかくのノンタラも、
ホールでは立って踊れ無さそうだし、大人しく観ることにした。

少々ノイジーな電子音楽系BGMの流れる会場。
ステージには下手にティンパニ4台(?数え方がわかりません)が
横一列に並び、上手に見慣れぬタルボと
腹部にモニター画面が入っているギター様の楽器
(1号さんのツイートによりますと、後者のThe Misa Kitaraは
ヴォルキス・プロラデューク氏=平沢さん所有のもの
だそうです)、センターの主役エリアには
レーザーハープ(上方と前方)、ノートブック、
ICE-9、PHOTON、ミキサーなど。
ほぼ定刻で開演。

set list
1.ハルディン・ホテル
2.舵をとれ
3.サイボーグ
4.デューン
5.作業(愚者の薔薇園)
6.サイレン
7.仕事場はタブー
8.万象の奇夜
9.白虎
10.人体夜行
11.生まれなかった都市
12.華の影<新曲>
13.ルベド(赤化)
14.確率の丘
15.庭師KING
16.Lotus
17.Aria
18.TOWN-0 PHASE-5
encore
1.聖馬蹄形惑星の大詐欺師
2.夢みる機械

どすどす来る出囃子流れる中を登場した方を
平沢さんと間違えて「あれ?縦に伸びた?」とか思ったのは
いつも一人で演奏して来たから。どなた様かしら?
続いて現れた人物はすぐにわかった。
DEVOのライブパフォーマンス時の衣装でお馴染みの
黒のスケータースタイル。PEVO1号さんだ。
もったいぶって平沢さんも登場。
イントロに汽笛が鳴れば「ハルディン」!
連発稲妻に捧げられた曲。
1号さんが舞台後方のテスラコイルを放電させる。
いきなり立たせるね!と高揚するも、
立ち上がったのはパラパラと数人のみ。
前代未聞…。
新しいお客さんが増えたからか。
ハルディン合唱も聞こえない
(これは会場が広いのが理由かも)。
恒例の総立ち&大合唱が消える日が来るとは思わなかった。
会場がZEPP東京とかだったら椅子アリでも違ったか?
でもまぁ、こういう空気に育ったのだろう。
風邪引いてるし、オペラグラスで見たい距離だし、
立って踊るのは無しだ。

うろ覚えMCなど(ほとんど要約。話も前後しています)
・平沢さんの衣装は首周りがゆったりした、
右胸に合わせのある斜めカットが印象的な薄手ジャケットに
細身のパンツ。色は毎度の黒。ゲストのお二人も黒で統一。
・「ハルディン」のコーラス小声部分、
マイクを両手で覆うようにして歌った。初めて見る仕草。
・20世紀発表の曲は恐らくすべて、アレンジが加えられている。
「舵をとれ」はピアノで導入(「仕事はタブー」だったかも?)、
「サイボーグ」はインタラ『Sim City』のVer.と大体同じ、
しかし間奏にテスラコイルのソロ
(放電&発音は1号さん使用のKitaraで操作)が足されていた。
「仕事場はタブー」にて、
平沢さんと1号さんの二人でギターソロ。
ハモってるのに音色に各個性が出ていた。
「デューン」からはアミーガボイスを掘り起こせなかったのか
無くなっていて、少々さびしい感じがした。
・「これから演奏する曲の説明を致します。
私は新(ぷ、と言いかけてやめた)、
新しいアルバムを作っているのですが。
はなのかげ。歌詞もタイトルも、
このままリリースされるとは限りません。
変わるかも知れないし、変わらないかも知れない」。
・「TOWN-0 PHASE-5」の最後、
「イン、ヤ~アア!」と歌いながら袖に向かい、
そのまま歩き去る。
本編終了。

・アンコール。珍しく曲タイトルを言ってから演奏。
おかげで読み方を確認出来た。「だいさぎし」ね。
・「夢みる機械」でのギターソロ、
それ用に作ったと思しき足台を使って弾く。
結構バタバタと移動。
・「ゲストを紹介します。
こちらは、元P-MODELです。荒木康弘(さん)です。
そして、PEVO星から来てくれました、PEVO1号です」。
・「ティンパニーは曲によってチューニングを変えるのですが、
通常は演奏者の足元にペダルを置いています。
(手を差し伸べながら)
ご覧のように、外向きに設置しています。
(チューニング担当者を見ながら)
こうして演奏者ではない人間が出て来ます。
よろしいでしょうか?」(確認してすぐに曲へ)
・右手を挙げて「ありがとう」。退場。

エントランスに終了予定時刻が明示されていたのを
真面目に守る人が多いようで、客電ついたらすぐに
アンコールやめて席を立つ人が大多数で驚き。初日だから?
観客のあまりの行儀の良さ(自己抑制の強さ)を心配しつつ、
久しぶりの大爆音と素敵な歌声
(「万象の奇夜」で緊張&沸き立つこころ♪)に圧倒されて
ウットリ。
気を抜いたらスキップ踏む足取りで帰宅。

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凝集する過去 還弦主義8760時間フィナーレ
『東京異次弦空洞』
2011年1月14日(金)SHIBUYA-AX
ゲスト: Neng、Rang

set List(『還弦主義』サイトより転載)
01: アート・ブラインド (Neng & Rang) / 突弦変異
02: DUSToidよ歩行は快適か? / 突弦変異
03: CHEVRON / 突弦変異
04: MOTHER / 変弦自在
05: Another Day / 突弦変異
06: ミサイル / 突弦変異
07: サイレン*Siren* / 変弦自在
08: 金星 / 変弦自在
09: GOES ON GHOST / 突弦変異
10: 夢みる機械 (Neng & Rang) / 変弦自在
11: バンディリア旅行団 / 変弦自在
12: LEAK (Rang) / 突弦変異
13: Solid air / 突弦変異
14: ASHURA CLOCK / 突弦変異
15: 環太平洋擬装網 / 変弦自在
16: トビラ島(パラネシアン・サークル) (Neng)
/ 変弦自在
EN
17: WIRE SELF / 突弦変異
18: ルクトゥン OR DIE (Neng & Rang)
/ アルバム未収録 (2001)

整理番号876。
FC特典のブレスは白地に黒でプリント。
今日も2階席へ、と思っていたけど
番号的にやっぱり満席。
後方で観るべく場所を探すも、同じような身長の方や
カップルが集まっていて視界を得られそうにない。
下手側はしっこ前方に立つ。
開演前BGMはエレクトロ系(初日と同じかは不明)。

開演。後ろからの押しがあり、
割り込んだ男性が視界を遮ってしまったので、避けて前へ。
Rangさんが近い。Nengさんが遠い。
平沢さん、声の調子がいい。

MC他、うろ覚え簡単感想&メモ
・「GOES ON GHOST」の重低音がハンパ無い。
音響システム壊すつもりか。
2階にいた初日では感じなかった
ビリビリ来る振動が気持ちいい♪
・「サイレン」で涙腺ヤバそうな平沢さん。
音を天に上げるようにレーザーを弾く。
・「Solid air」、シャウト1回分おまけしちゃった後、
山台からピョンと両足揃えて降り、ギターソロ。
センターまで出てデストロイ。
久しぶりの回転も見られてキャー!(嬉)
・「トビラ島」、クライマックスで
Nengさんと平沢さんを同時に観られない不満に歯噛み。
パッケージ化希望。
・「ルクトゥン OR DIE」、
右腕をブンブン大きく回しながら弾いている。袖が邪魔なのね。

・MC、ゲスト2名の紹介から。
「Rangさんでーす!Nengさんでーす!
2人は10年以上付き合いのある友人です。
ずっと私のステージに上げたいと思っていたのですが、
Rangさんは去年やっと役を与える事が出来たのですが、
Nengさんにはなかなか思い付かず、
待ちきれずに現役を引退してしまったのですが、
今回、こういう形で出ていただく事が叶いました。
現役を退いてもプーケット・サイモン・キャバレーの周りを
ウロチョロしていますので、プーケットにお越しの際は是非!
SP-2の殿堂『プーケット・サイモン・キャバレー』に
足を運んで下さい」。
この後、2人に退場を促すも、
Rangさんが居座った為、タイ語で指示。
Rangさんは仕方なく「んもう!」な感じで退場、
平沢さんはそんな様子を見て「クセになってます」。
そして、「ここからは私のステージです」。

「『還弦主義8760』で制作した2枚のアルバムに込められた
メッセージを伝えます。使ったものは片付けましょう’。
(客、盛り上がる)…普通の事を言っただけなんですが」
(←ボケ倒し)。

「Twitterが思わぬ反響を呼びまして。
『還弦主義』の方は何かシメをアップロードして
終了(ページは残す)しますが、Twitterはしばらく続けます。
本当はめんどくさくてやりたくないんですが、
スタッフが‘やれ’と言うので」。

「本日は多くの方に足をお運びいただきまして。
ありがとうございました」。

「今日、初めて私のコンサートに来た方には入門編として
(以降忘却&略)このようなステージになりました。
私はマイナーです。
こんな大勢の人の前に立たされて、憤慨しています。
二度とこういう事の無いように。
ごきげんよう」。
サッと踵を返し、上手の袖へ。
大きな歓声に振り向くと忌々しげに 
「帰りなさい」。

初日で得た注意点を克服(?)しての楽日だからか、
リラックスしてたように感じた。
「今日で解放される!」って喜びかもしれないけど。

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凝集する過去 還弦主義8760時間フィナーレ
『東京異次弦空洞』


肝心のイベントタイトルがトんだ。

2011年1月13日(木)SHIBUYA-AX
ゲスト: Neng、Rang

set list(『還弦主義』サイトより転載)
01: アート・ブラインド (Neng & Rang) / 突弦変異
02: DUSToidよ歩行は快適か? / 突弦変異
03: ミサイル / 突弦変異
04: Solid air / 突弦変異
05: 環太平洋擬装網 / 変弦自在
06: CHEVRON / 突弦変異
07: サイレン*Siren* / 変弦自在
08: GOES ON GHOST / 突弦変異
09: 金星 / 変弦自在
10: 夢みる機械 (Neng & Rang) / 変弦自在
11: バンディリア旅行団 / 変弦自在
12: LEAK (Rang) / 突弦変異
13: ASHURA CLOCK / 突弦変異
14: MOTHER / 変弦自在
15: Another Day / 突弦変異
16: トビラ島(パラネシアン・サークル) (Neng) / 変弦自在
EN
17: WIRE SELF / 突弦変異
18: ルクトゥン OR DIE (Neng & Rang)
/ アルバム未収録 (2001)

整理番号571。
開場時間を少し過ぎて到着。
FC会員チケ購入特典は静電気対策のシリコンブレス。
黒地に『東京異次弦空洞』と日付けをプリント。
冬は人体がテスラコイル化して放電しまくりなので有難い。
もったいなくて使わないけど。

風邪による咳で迷惑をかけたくないのと、
一緒に歌うバカに遭遇する確率を落とす為に
2階席へと足早に。
幸い、空席があった。下手側。
バッグとコートを置いて1階の物販に急ぐ。
ドリンクコインを水に換え、
新作をジロジロとチェックする。
えっ、マント?羽織もんを出すとは珍しい。
恐らく今日のライブに関係するアイテムだろう。
値段も安い(4200円くらい)。
と、見本をよく見れば値段相応の素材。
まぁね、そうでしょうね。
「コンサートの記念にどうぞ」だな。
他はスタンディングライブに便利なボディバッグ、ピンバッヂ。
暴力音響技師・鎮西さんのアロマもあった。
私は1月開催ならではのポスターカレンダーを購入、2階に戻る。

ステージはセンター前方に
ピンスポットが当てられているのみで、何もない。
とあるインタビューで
開演前から驚いてもらうと答えていたのはコレの事だね。
開演前BGMはエレクトロ系音楽のようだが、よく聞こえない。
予定時刻を少し過ぎてスタート。

開始早々ゲストが現れる。
物販で見た黒マント(同じ品かは不明)に
赤い帽子(※)を被った、人形のような、
機械のような動きの人物が舞台の左右に2名。
兵士にも役人にも見える。
各人運び出した箱状のモノが何かはわからないが、
大きな釘抜き付き金槌を金属音に合わせ、
その上部を打っている。
2人に続き、平沢さんが自力で山台(と呼ぶらしい。
可動式ミニステージみたいな)を引っ張って来た。
そこにはサイレント・チェロが用意されており、
無駄のない動きで演奏を始めた。

1曲目「アート・ブラインド」。
普段のエレキなどと違い、
弓を使って弾くのは感覚的にどんな変化があるのだろう。
衣装は毎度の黒づくめ。
サマになるよう、丈の長いジャケット(コート?)を着用。
その姿、まがい物チェリストのソロコンサートのようでもあり、
赤と黒のカラーリングが
ロシア・アバンギャルドのようでもあり、
『音楽産業廃棄物』の雰囲気もあり。
などと感じた頃には次のステージが用意されていた。

下手にクラシックギター、真ん中にレーザー・ハープ、
ノートPC、PHOTON、ミキサー、上手にICE-9(ギター)。
ホントに弦楽器しかない。
※後にTwitterで
「あの帽子の意味は杭の頭」とゲストに説明した、との事。

アレンジはアルバム『突弦変異』、『変弦自在』と全く同じ。
間に合う範囲で生歌・生演奏。
初日で緊張しているのか、歌声が硬い感じがする。
人前に出ているからじゃなくて、トラブル発生への心構えで。
「サイレン」でレーザー・ハープの発射元(?)を
しっかり握った以外は特に不具合は出なかった様子だが。
そもそも、私のいた場所からは角度的に光線が見えていない。
しきりに目に見えぬ何かを
掴んだり弾いたり摘んだりしている本日の平沢さんである。

MC他、うろ覚え簡単感想&メモ
・2曲目からの衣装は、合わせを右側に持って行き
2本のベルトで締めるジャケット&細身のパンツ。
ゲスト2名は黒のシンプルな細身スーツ。
・「金星」をクラシックギターで演奏。
歌詞カンペ無し(驚)。ナイロン弦なので少々音量弱し。
・「夢みる機械」、前奏に
『点呼する惑星』風アレンジのピアノを長めにプラス。
その雰囲気は無声映画の伴奏。
映画『時計仕掛けのオレンジ』も想起。SF。
前奏中、ゲスト1が上手側に箱状の台を用意。
そこにゲスト2を連れて来、赤いボタンを前に置く。
すると、眠っているのか気絶しているのか、
前のめりに倒れて勝手に押してしまう
(兵士や役人のように人格を奪われた存在としての役ならば、
この状態は正に‘夢見る機械’)。
ボタンが押される度にテスラコイルがビリビリと放電。
オリジナルでのギターソロ部分はグラビトンで。
ゲスト1が車輪をグルングルン回し、
ゲスト2がパットを高速連打。それをジッと見つめる平沢さん。

・「LEAK」、前奏(フレーズを抜き出して
新しく作ったインストと云える)でゲスト1のダンスコーナー。
派手に光るメガネをかけてヴォーギングびしばし。
腰もグイグイ。
♪I'm your うぅうぅ~うの「うぅ~…」のサンプリングに合わせて
投げキッスするゲスト1は超絶可愛い。
踊らせる為に上げられたテンポから、じんわりと本編へ。
この踊れる「LEAK」、配信して欲しいな。
・「トビラ島」。
「金星」同様、クラシックギターの弾き語りでスタート。
歌詞カンペ無し(驚2)。
長い間奏部分では、後方のステージでゲスト2が
左手に直径12cmほどの鏡玉を持ちながら
タイの伝統舞踊を披露。衣装も本格的。
しばらくして暗がりの中、
スタッフがスタンドマイクをセンター前方に用意。まさか。
あのクライマックスは歌うのみで楽器演奏は無いはず…
と、ゲスト2に見惚れながら、
その「まさか」が実現されて腰が抜けた。
間奏前でいったん引っ込んでいた平沢さん、
再度袖からすたすたと、
しっかりスタンドを握って「まーわーる!」。
チェロの時と同様、
サマになるよう丈の長いコート(ジャケ?)を着用。
ギミック無しの二枚目路線。恐ろしく珍しい。
丸腰で歌うのって、ヒラサワ史上初?
開演前のピンスポはこの伏線だったのかも。

・「ルクトゥン OR DIE」、さすがに歌詞カンペ有り。
アレンジに変化無し。
我が物のようにステージで踊りまくるゲスト1は
ゲスト2がチラッと現れると不快そうに
「あっち行って!引っ込んで!」みたいなジェスチャーで
追い出す。なぜ?「仏陀よ、遅いよ」?
・アンコール後、MC。まずはゲスト紹介。
「Rang(ゲスト1)です。Neng(ゲスト2)さんです。
Nengさんは既に現役を降りているのですが、
来てもらいました」。
Rangさんはインタラ『点呼する惑星』で役を与えられたが、
Nengさんには思い付かず、
今回でやっと呼ぶ事が出来たそうで、
「スッキリしました」。
「昨年より進行して来た『還弦主義8760
(「はち、なな、ろく、まる」と発音。戦時中か)』は
2枚のアルバムを年内に制作し、終了する予定でしたが、
Twitterが思わぬ反応を得まして、
しばらくの間、続けようかと。
(イベントは)今日でフィナーレです。Twitterは続きます。
公演はこれでおわりです。(客:えー!)えーじゃない」。
(客の声援を受けながら上手側の袖に引っ込む寸前、
ちょいと振り返って)
「とっとと帰りなさい」。

2階からの観覧は拍手する時以外すべてオペラグラス越し。
全体像を掴めず残念。
ゲストの2人、Rangさんはすぐにわかったけど、
Nengさんは想定の域を超えてた。
気付いた時は『PHANTOM NOTES』で明かされた
2人のエピソードを思い出して胸がざわついた。

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『PHONON 2553』
2010年2月26日(金)リキッドルーム 整理番号407

小雨降る中、リキッドに到着。待合の2F、かなりの混雑。
物販の列と入場者の列と番号順の列とがゴッチャになり、
カオス状態である。
スタッフは奥に進むよう指示を出すが、列に並べとは言わない。
きっちり開場時間に現れる
約1000人のクソ真面目集団が目に入らぬか?
毎回ヒラサワライブ初日は仕切りの悪さが目立つ。
慣例となるのはカンベンだ。
と、お小言オババに変身した後、
ロッカーに荷物を預けられず、
グッズも見られずのストレスを抱え、フロアへ。

上手側仕切り近く、モヒカン青年の後ろに立つ。
てっぺんで髪を結んでおり、微妙に視界を遮る。
左隣は女性だが、その隣りが背の高い男性で、
恐らく自分の場所を守るべく岩のようになるだろう
(果たしてそのようになった。前に出るでもなく、
体を斜めにするでもないので、
私がその人の視界に入らないよう、身をかがめて
覗き見るしかなかった。起きたままで寝違える感じ)。
「今日しか観られないのに…」と
悔しく思わざるを得ない環境だが、
私だってコート持ったままの、ちょっとデカめの人間だ。
平等の名の下、競争心を煽らぬよう開演を待つ。

ステージチェック。
上手側より、ネックに青色LEDを仕込んだICE-9、ミキサー、
レーザーハープ2台、少し高く作ったステージに
モズライト、そしてPHOTON。
レーザーハープは正面と頭上に設置。合計12本。
腕を上げて弾(はじ)く様子は相変わらず
‘おもろカッコイイ’を実践。
BGMはフュージョンみたいなジャズみたいな。
個人的には高揚させられず。

set list(『還弦主義』サイトより転載)
01: Solid air (還弦主義ver.)
/ Perspective (1982, P-MODEL)
02: 聖馬蹄形惑星の大詐欺師 / 点呼する惑星 (2009)
03: CODE-COSTARICA / 白虎野 (2006)
04: 山頂晴れて / ヴァーチュアル・ラビット (1991)
05: BERSERK - Forces 1.5 (PHONON2553 ver.)
/ SOLAR RAY (2001)
06: 人体夜行 / 点呼する惑星 (2009)
07: RIDE THE BLUE LIMBO / BLUE LIMBO (2003)
08: MOON TIME / 救済の技法 (1998)
09: 星を知る者 / アルバム未収録 (2001)
10: 点呼する惑星 / 点呼する惑星 (2009)
11: 可視海 / 点呼する惑星 (2009)
12: 力の唄 / AURORA (1994)
13: Phonon Belt / 点呼する惑星 (2009)
14: 王道楽土 / 点呼する惑星 (2009)
15: ルクトゥン OR DIE(PHONON2553 ver.)
/ アルバム未収録 (2001)
16: Another Day (還弦主義ver.)
/ ONE PATTERN (1986, P-MODEL)
17: Mirror Gate / 点呼する惑星 (2009)
18: 賢者のプロペラ 3 / SOLAR RAY (2001)
EN
19: Astro-Ho!帰還 / 点呼する惑星 (2009)
20: 上空初期値 / 点呼する惑星 (2009)

開演20分ほど遅れる。
暗転して出囃子が鳴ると、ご新規さんが増えたのか、
これまでにないような盛り上がりを見せる観客。
名前を呼ぶにも遠慮がちな「ひらさわさぁ~ん」だったのが、
いきなり「ヒラサワー!」。
なんという怖いもの知らず。怒られても知らないぞ
(あるスジの情報では翌日あたりで
「呼び捨てにされても出て来ました」とか仰ったそうな。
言わんこっちゃない)。
なんか拳上げてる人もチラホラ。ロックのライブみたい。
新鮮でいいかもね。
今後は馬の(骨)調教師ヒラサワか?

衣装は黒。軍服風ダブルのジャケットで、
裾がアシンメトリのデザイン。足元はブーツイン。

低音の効いた出囃子からノンストップで
「そりっでぇやー!」と居合抜きシャウトで
「ソリッド・エアー」に突入。
Pだとココで波打つ客、なんだが、
アレンジが落ち着いた感じだからか、そうはならず。
ソロはPHOTON使用。
次いで「聖馬蹄形…」へ。あんなに目立つギターフレーズを
生で弾かない潔さ。中盤のソロはモズライトで。
サンプリングのコーラス(♪ああ~ハイッああ~イヤッ)を
口パクしてるのが何だか嬉しい。私もやる。
以降、簡単感想&メモ。

・「山頂晴れて」。
サビ前に両腕で頭上のレーザーハープを弾く。
どどどー!とティンパニの音。
最後のサビにて、昨今では珍しく(?)高い方で歌唱。美声♪
・「BERSERK」。自動作曲ソフトを使用した曲で
「舵を取れ」クリソツ、という安易な印象を
今回のアレンジで払拭。
かなり鋼派に仕上がってて、重低音も増してゾクゾクした。
・「MOON TIME」。なんとなく意外な選曲。
ギターソロをレーザーハープで。
・「星を知る者」。
ゲームソフトへの提供&MP3のみの販売では
惜しいと思っていた、大好きな曲。
これを還弦候補に上げるとは思ってなくて、
しかも生で聴けて、喜びでフルフルに震えた。
ノイズ混じりなのも良い。昇天。
・「点呼する惑星」。レーザーハープ弾きまくり。
うざったそうな歌い方も素敵。
・「可視海」。ソロパートはモズライトをボトルネック奏法で。

・「力の唄」。何年ぶりのライブ演奏だろう?
事前にアイヌの声を編集したとかTwitterで発言していたが、
「カムイ・ミンタラ」しか頭に浮かばなかった。
あれは儀式で殺された熊が
神様の元に行く時の声(唄)だったかな?
雰囲気を宇宙空間から有機的世界へと変換するに十分な迫力。
・「王道楽土」。
ICE-9でソロ演奏。たった数小節に盛り上がる客。
・「ルクトゥン OR DIE」。
モズライト弾きっぱなし。歌詞を見ないで歌う。
この二点を珍しいと感じさせる、珍しいパフォーマー。
普通ってなに?
・「Another Day」。生で聴くのは初。
あまりオリジナルから離れていない印象。
「合言葉は消去可能」は音量が小さくて聞こえなかった。
PAバランスが良くなかったのかも。
・「Mirror Gate」。♪誰ぞやと 部分を全身で聴きに行く。
好き好き大好き(by戸川純)。
・「賢者のプロペラ3」。この曲か記憶は定かでないけども、
指二本でレーザーを‘ちょちょちょっ’と弾いたのが面白かった。
ソロはICE-9で。

・アンコール。
「Astro-Ho!帰還」から「上空初期値」への流れに
インタラ『点呼する惑星』を思い出す。
飛行機の音に合わせ、
後方から照明がフロアとステージを抜けて行く演出がニクイ。

うろ覚えMC(アンコール演奏前)
・(客:お話してー!)お話しましょう。
ただいま、還弦主義イベントが絶賛進行中である事は、
皆さんご存知の通りであります。
過去の曲を弦アレンジしているのですが、
「ルクトゥン OR DIE」だけはどうする事も出来ず、
モズライトでごまかしたという…今日は初日ですが、
これであと二日、乗り切りたいと思います。
・(紹介するように手を差し伸べ)ローディーの松村君です。
彼がいないと私は何も出来ません。
・レーザーハープの光線を目立たせる為に
いつもより多くスモークを焚いております。

初日ながらダメ元で少々粘るも、二度目のご登場ならず、解散。

事情により今回は一日のみの参加だった。
なんとしても聴きたかった「星を知る者」と「ルクトゥン」を
日によって分けるのではないか?と心配していたが、
両方聴けた上、身につまされる歌詞の「LEAK」を
聴かずに済んだのはありがたかった。
ところどころ歌声が拾われなかったり、
重低音に埋もれたりで難ありだったとはいえ、
幾度かシャウト聴けたし、大きな不満は無し。
何より、大きな音で聴けるってのは嬉しい。

入場時いただいたFC特典のバッヂは、
なんだかわからない代物。
帰ってからmixiなどの日記を巡って「平」と判明
(二日目「沢」、三日目「進」)。
それでもそうは見えない。
一番わかりにくいデザインて所に
プレミア感でも抱いておこうか。

※うしさんに画像を貸していただきました。感謝♪



「平」に見えます?

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