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凝集する過去 還弦主義8760時間フィナーレ
『東京異次弦空洞』


肝心のイベントタイトルがトんだ。

2011年1月13日(木)SHIBUYA-AX
ゲスト: Neng、Rang

set list(『還弦主義』サイトより転載)
01: アート・ブラインド (Neng & Rang) / 突弦変異
02: DUSToidよ歩行は快適か? / 突弦変異
03: ミサイル / 突弦変異
04: Solid air / 突弦変異
05: 環太平洋擬装網 / 変弦自在
06: CHEVRON / 突弦変異
07: サイレン*Siren* / 変弦自在
08: GOES ON GHOST / 突弦変異
09: 金星 / 変弦自在
10: 夢みる機械 (Neng & Rang) / 変弦自在
11: バンディリア旅行団 / 変弦自在
12: LEAK (Rang) / 突弦変異
13: ASHURA CLOCK / 突弦変異
14: MOTHER / 変弦自在
15: Another Day / 突弦変異
16: トビラ島(パラネシアン・サークル) (Neng) / 変弦自在
EN
17: WIRE SELF / 突弦変異
18: ルクトゥン OR DIE (Neng & Rang)
/ アルバム未収録 (2001)

整理番号571。
開場時間を少し過ぎて到着。
FC会員チケ購入特典は静電気対策のシリコンブレス。
黒地に『東京異次弦空洞』と日付けをプリント。
冬は人体がテスラコイル化して放電しまくりなので有難い。
もったいなくて使わないけど。

風邪による咳で迷惑をかけたくないのと、
一緒に歌うバカに遭遇する確率を落とす為に
2階席へと足早に。
幸い、空席があった。下手側。
バッグとコートを置いて1階の物販に急ぐ。
ドリンクコインを水に換え、
新作をジロジロとチェックする。
えっ、マント?羽織もんを出すとは珍しい。
恐らく今日のライブに関係するアイテムだろう。
値段も安い(4200円くらい)。
と、見本をよく見れば値段相応の素材。
まぁね、そうでしょうね。
「コンサートの記念にどうぞ」だな。
他はスタンディングライブに便利なボディバッグ、ピンバッヂ。
暴力音響技師・鎮西さんのアロマもあった。
私は1月開催ならではのポスターカレンダーを購入、2階に戻る。

ステージはセンター前方に
ピンスポットが当てられているのみで、何もない。
とあるインタビューで
開演前から驚いてもらうと答えていたのはコレの事だね。
開演前BGMはエレクトロ系音楽のようだが、よく聞こえない。
予定時刻を少し過ぎてスタート。

開始早々ゲストが現れる。
物販で見た黒マント(同じ品かは不明)に
赤い帽子(※)を被った、人形のような、
機械のような動きの人物が舞台の左右に2名。
兵士にも役人にも見える。
各人運び出した箱状のモノが何かはわからないが、
大きな釘抜き付き金槌を金属音に合わせ、
その上部を打っている。
2人に続き、平沢さんが自力で山台(と呼ぶらしい。
可動式ミニステージみたいな)を引っ張って来た。
そこにはサイレント・チェロが用意されており、
無駄のない動きで演奏を始めた。

1曲目「アート・ブラインド」。
普段のエレキなどと違い、
弓を使って弾くのは感覚的にどんな変化があるのだろう。
衣装は毎度の黒づくめ。
サマになるよう、丈の長いジャケット(コート?)を着用。
その姿、まがい物チェリストのソロコンサートのようでもあり、
赤と黒のカラーリングが
ロシア・アバンギャルドのようでもあり、
『音楽産業廃棄物』の雰囲気もあり。
などと感じた頃には次のステージが用意されていた。

下手にクラシックギター、真ん中にレーザー・ハープ、
ノートPC、PHOTON、ミキサー、上手にICE-9(ギター)。
ホントに弦楽器しかない。
※後にTwitterで
「あの帽子の意味は杭の頭」とゲストに説明した、との事。

アレンジはアルバム『突弦変異』、『変弦自在』と全く同じ。
間に合う範囲で生歌・生演奏。
初日で緊張しているのか、歌声が硬い感じがする。
人前に出ているからじゃなくて、トラブル発生への心構えで。
「サイレン」でレーザー・ハープの発射元(?)を
しっかり握った以外は特に不具合は出なかった様子だが。
そもそも、私のいた場所からは角度的に光線が見えていない。
しきりに目に見えぬ何かを
掴んだり弾いたり摘んだりしている本日の平沢さんである。

MC他、うろ覚え簡単感想&メモ
・2曲目からの衣装は、合わせを右側に持って行き
2本のベルトで締めるジャケット&細身のパンツ。
ゲスト2名は黒のシンプルな細身スーツ。
・「金星」をクラシックギターで演奏。
歌詞カンペ無し(驚)。ナイロン弦なので少々音量弱し。
・「夢みる機械」、前奏に
『点呼する惑星』風アレンジのピアノを長めにプラス。
その雰囲気は無声映画の伴奏。
映画『時計仕掛けのオレンジ』も想起。SF。
前奏中、ゲスト1が上手側に箱状の台を用意。
そこにゲスト2を連れて来、赤いボタンを前に置く。
すると、眠っているのか気絶しているのか、
前のめりに倒れて勝手に押してしまう
(兵士や役人のように人格を奪われた存在としての役ならば、
この状態は正に‘夢見る機械’)。
ボタンが押される度にテスラコイルがビリビリと放電。
オリジナルでのギターソロ部分はグラビトンで。
ゲスト1が車輪をグルングルン回し、
ゲスト2がパットを高速連打。それをジッと見つめる平沢さん。

・「LEAK」、前奏(フレーズを抜き出して
新しく作ったインストと云える)でゲスト1のダンスコーナー。
派手に光るメガネをかけてヴォーギングびしばし。
腰もグイグイ。
♪I'm your うぅうぅ~うの「うぅ~…」のサンプリングに合わせて
投げキッスするゲスト1は超絶可愛い。
踊らせる為に上げられたテンポから、じんわりと本編へ。
この踊れる「LEAK」、配信して欲しいな。
・「トビラ島」。
「金星」同様、クラシックギターの弾き語りでスタート。
歌詞カンペ無し(驚2)。
長い間奏部分では、後方のステージでゲスト2が
左手に直径12cmほどの鏡玉を持ちながら
タイの伝統舞踊を披露。衣装も本格的。
しばらくして暗がりの中、
スタッフがスタンドマイクをセンター前方に用意。まさか。
あのクライマックスは歌うのみで楽器演奏は無いはず…
と、ゲスト2に見惚れながら、
その「まさか」が実現されて腰が抜けた。
間奏前でいったん引っ込んでいた平沢さん、
再度袖からすたすたと、
しっかりスタンドを握って「まーわーる!」。
チェロの時と同様、
サマになるよう丈の長いコート(ジャケ?)を着用。
ギミック無しの二枚目路線。恐ろしく珍しい。
丸腰で歌うのって、ヒラサワ史上初?
開演前のピンスポはこの伏線だったのかも。

・「ルクトゥン OR DIE」、さすがに歌詞カンペ有り。
アレンジに変化無し。
我が物のようにステージで踊りまくるゲスト1は
ゲスト2がチラッと現れると不快そうに
「あっち行って!引っ込んで!」みたいなジェスチャーで
追い出す。なぜ?「仏陀よ、遅いよ」?
・アンコール後、MC。まずはゲスト紹介。
「Rang(ゲスト1)です。Neng(ゲスト2)さんです。
Nengさんは既に現役を降りているのですが、
来てもらいました」。
Rangさんはインタラ『点呼する惑星』で役を与えられたが、
Nengさんには思い付かず、
今回でやっと呼ぶ事が出来たそうで、
「スッキリしました」。
「昨年より進行して来た『還弦主義8760
(「はち、なな、ろく、まる」と発音。戦時中か)』は
2枚のアルバムを年内に制作し、終了する予定でしたが、
Twitterが思わぬ反応を得まして、
しばらくの間、続けようかと。
(イベントは)今日でフィナーレです。Twitterは続きます。
公演はこれでおわりです。(客:えー!)えーじゃない」。
(客の声援を受けながら上手側の袖に引っ込む寸前、
ちょいと振り返って)
「とっとと帰りなさい」。

2階からの観覧は拍手する時以外すべてオペラグラス越し。
全体像を掴めず残念。
ゲストの2人、Rangさんはすぐにわかったけど、
Nengさんは想定の域を超えてた。
気付いた時は『PHANTOM NOTES』で明かされた
2人のエピソードを思い出して胸がざわついた。

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