![]() バレエ教室でのこと。 レッスン中、ある生徒さん(仮にAさん)がJ先生の一言にキレた。 どうやら数分前にも反抗的な態度を取ったらしく、Aさんは 堰を切ったように抱えていた不満を吐き出し始めた。 言い争いに発展し、不毛な時間が過ぎる。 見かねたM先生が割って入りレッスンを再開するも、 ゴタゴタは続いた。 結局退室したようだ。 こんな事態に遭遇したのは初めて。 しかし、恐らく大きな理由であろう 「ついて行けません!」(と言ったわけではない。要約)は、 よくあるといえばよくある事。 過去、私に「あの先生苦手なのよね~」と M先生への愚痴を漏らした人も「出来ません!」、 似たようなキレ方をしていた。 数日前もちょっとキレかけていた。 彼女達は最初から自分の技量を決め付けていて、 「だから出来ないんです、諦めて下さい」とでも言いたげだ。 M先生が復帰するまで、レッスン中に 良いともダメとも一言も声をかけられない日が 珍しくなかった私からしたら、贅沢な言い分である。 「自主練みたいだから」なんて退室理由は 恥ずかしくて言い出せなかった。 カルチャーセンターに通う気持ちでは到底続かない。 それほど厳しい世界なのだ。 こう自覚的に捉えてはいないけれど、 趣味とプロ育成との分け隔て無い教えを受ける側としては 精神面での強さも必要だと思う。 私も昔、反抗的な態度を取った事があるから 彼女達の不満を理解しないわけじゃない。 ただ、それは理不尽だと考えるようになった。 先生は指導が仕事なのだ。生徒は教えに従うだけでいい。 完璧に出来なくても、努力が見えれば認めてくれる。 信頼出来ず、不満を持つなら静かに他の教室へ。 で、ゴタゴタ発生時の私と来たら頭の中で 「あ~、そんな言い方したら~」とか 「先生までキレちゃったら終わらないぞ~」とか ドキドキして落ち着かなかった。 緊張のほぐれる空気を作れないかと変にニコニコして、 夫婦喧嘩に挟まれた時の飼い犬みたいだった。 帰ってからも神経が静まらず夜になっても眠れなくて、 どんだけ諍いに弱いんだよと情けない思い。 PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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