『雷桜』 蒼井優ちゃん演じる雷(らい)は自立していて逞しく、 芯の強さが素敵だったけれど、 乳母無しであんなに丈夫に育つのか疑問。 主の目の前で許可無しに抗議の切腹&敷地内を血で汚したら 結構な大罪なんじゃないか?という疑問も 柄本明さんの熱演を邪魔した(観終わってしばらくしてから 切腹に至る理由わかったけど、それじゃ遅い)。 岡田将生さん演じるヘナヘナな殿が刺客を向けられた経緯は 説明されてるのに該当シーンでパッと繋がらなかったり、 どうも世界に溶け込めずスムーズに観る事が出来なかった。 重要な存在なのにハリボテ感たっぷりの大木に興ざめしたのが いけなかったのかもしれない。 『ダブルフェイス 秘めた女』 サスペンスとの説明に騙された。オカルトじゃん。 ソフィー・マルソーとモニカ・ベルッチのダブル主演を 安易な発想でムリクリ映画にした感じ。 美しい顔を歪ませて楽しむのも悪趣味だ。 制作者のコンプレックスが透けて見えるようだよ。 切ない心の動きを表現するのに必要な映像技術とは 思えなかった。役者と技術の無駄というか。 『十三人の刺客』 侍としての本懐、生き様、死に様とは何であるか。 その問いへの回答が二手に分かれたように思えた。 なぜあの二人だけが別の結末を迎えたかも難しくなく (ヒント:『葉隠』※)、単純な構造でわかりやすい。 印象に残るセリフの数々や 松方弘樹さんが別格な美しさを見せた殺陣も素晴らしく、 約二時間半があっという間。 主役級の役者が沢山出演すると散漫になったり、 アイドルの御輿担ぎになってしまう作品が多い中、 この作品には燃えた火照った。 オリジナルも観たい。 ※私個人の解釈です。 『キック・アス』 上手いなー。 様々な角度から上手いと思った。 社会ではなく、 それを構成している人間に向けられた批判が ところどころに伺えて知的。 PR 忍者ブログ | [PR]
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