![]() 映画『予告犯』予告編 ニコ生を使って「負け組」が「勝ち組」を倒して行く。 仲間と共に、という所が少年漫画っぽい。 現実にそう上手く行くだろうか?と疑問に思う結末には お花畑感がある。 主人公と同様の傷を持つ女性(ヒロイン)、 正義を求めて選んだ道が犯罪者と刑事へと分かれた事が 伝わるシーンは『逃亡者』を思い出させる地下道(下水道?)。 心理学でトンネルは産道に例えられる。 どちらが光の中に立っているか、 そういった単純な対比が続くので理解しやすい。 が、あまりに二分化が過ぎて頭がヒマになった。 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』予告編(日本語字幕版) WOWOWの『スターウォーズ』SPを大体観た。 その内の最新作が「覚醒」 (※もうすぐ『ローグワン』公開)。 既に物語中で「裏切者」と説明されていたけど、 あの二人の子供がユダヤ系の顔立ち、 ライトセーバーが十字型で赤(怒りの色)で キリスト教の世界観。 さらに今回の悪の組織ファースト・オーダー、 群衆前での演説シーンはナチスを思い出させる。 SF作品に現実世界の社会背景が入って来るのは あまり好きではない。 久しぶりのハン・ソロに「逃亡者?」と小ネタを 挟むのは映画好きとしてはニヤリだけど(*)。 *直接問いただしたのではなくて、 逃亡者と見抜かれたフィン越しに ハン・ソロを映り込ませていたのが意味ありげだった。 しかしまぁ、恒例の「嫌な予感」は 魅力的なキャラクターを失う前フリとわかっていても 厳しい。チューバッカの絶叫に泣いてしまうわ。 映画『私の男』予告編 自然災害で家族を失った女の子が唯一の血縁者を 手放すまいと全てを捧げる。 そこに倫理観が入り込む隙は無い。 自然の猛威を前にしては人間の作り上げた暮らしなど 一瞬にして破壊される。 その破壊力に勝った生命力を備える娘にとって 家族(父)と引き離す人間はみな敵であり、 排除するに手段を選ばない。 演出として××が降るシーンはちょっと笑ってしまったが、 互いの指を愛撫するシーンは性的なオーラルというより、 乳児幼児のする寂しさアピールに見えたくらい、 特に娘の方が自己同一視していたように映った。 死別や離別で親との縁が希薄な子には より絆やつながりを感じ、強めるために、 意図的に似せて行くパターンもあるだろう。 虐待されても愛情からの躾だと信じたいあまり、 好意を持つ相手に暴力を振るうといった 錯誤も生まれるだろう。 通常、血のつながりを感じる出来事は多いけれど、 極度に特別視するものではないと思う。 どんどん顔立ちが似て行く夫婦は珍しくないし。 ただ、そう特別に思い込まざるを得ない程に 一度に家族を失う衝撃は大きく、 緩和に必要な存在=父だった。 命は守れても精神(心)までは難しかったのか、 血のつながりがあれば避ける関係を結ぶまでに 至ったのは最悪の矛盾である。 母の遺体を見た時の反応が 後の異常性を示していたのだとしたら、 物語の厚みが失われる。 そうでない事を願う。 PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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