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『アリス・イン・ワンダーランド』

意に添わぬプロポーズからの逃避先は
子供の頃に体験した不思議の国。
数年を経て、赤の女王に支配され大きく変貌、
予言の書にある「救世主」はアリスだった。

視覚的にぶっ飛んでいても物語としての破綻は無く、
トラウマ克服を大きく扱うあたり、
T・バートンらしいと感じる。

『眺めのいい部屋』で知ったヘレナ・ボナム=カーター。
T・バートン作品で演技の幅というモノを見せられている。


『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』

前作でも生活のために娘を売ろうとした母親、
今度は自宅の権利を売ってしまう。
父の船での航海から戻ったアリス、
船との交換を条件に自宅を取り戻すか、
選択を迫られる中、マッドハッター救済を乞われ
再び不思議の国へと向かう。

時間の概念が加わった旅はマッドハッターだけでなく、
赤と白の女王、二人の心にも及んだ。
時計を構成する精密な部品が画面を踊るのを見て、
これらの一つ欠けただけで世界は止まるのだ、
それを心のありようとも重ねてみれば、
停滞を感じている時には、
自分の中から何かが欠けたのかもしれない、と思った。


『青の炎』

暴力を振るう男(主人公の元義父)から身を守る術を
模索するも、法を犯す手段に出るしかなかった哀しみ。
離婚したはずの義父が家に押し入って来た理由が
後に明かされるのだが、
本当の気持ちを素直に出せない不器用さもまた哀しい。

弁護士事務所で相談する場面での
「話しながら立ち上がる」舞台演出っぽさ、
義父役・山本寛斎さんの表情はいいのにセリフが棒っていう
落差に集中が切れる箇所ありつつも、
二宮くんと松浦亜弥ちゃんの二人が醸し出す
あの年頃ならではのぎこちない空気感、良かった。


『ザ・ビーチ』

マッチョ化する前の美しいディカプリオは
無鉄砲で奔放な役が多い。
それでも知的ならいい。しかしこの作品ではアホだ。

旅行先(タイ)で会った人物に秘密のビーチの話を聞き、
フランス人カップルを誘い、向かう。
そこには武装した原住民がおり、
旅行者で構成されたコミュニティがあった。

私の嫌う左派思想が作る社会の末路のようだった。
60年代のヒッピーやら学生運動やら、
未だに続けてる人達いるけど、
責任を負わない自由なんて迷惑でしかないから。
この作品のような、
幻覚剤と武器で支える楽園など無い方がいい。
皮肉を込めて描いているのかと、ちょっと笑った。

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