![]() 8月31日(日)、KEKの一般公開へ。 素粒子物理学に触れたきっかけは P-MODELの「SPEED TUBE」 (そうと知るまで地下鉄の歌だと思ってたのは内緒)。 いつかは「ハリーアップ」と呼び合うハイスピードチューブを 直接見たいと思っていた。 素粒子の世界は、 関わった人間の影響を受けて実験結果が変わるとか、 スピンやダンスといった愉快な用語など、 目に見えないレベルの物質(電子や陽子)の ダイナミズムみたいなものを感じられて楽しい。 つくばは 平沢進さんのソーラーライブ(太陽光発電のみで敢行)以来。 移動時間の長さに二度と来る事は無いと思っていたけれど、 つくばエクスプレスでビューン! さらに無料バスで送迎という便利さ。 住んでやってもいい。 さて、いかな按配か。 テクノやインダストリアルの雰囲気かと期待していた。 実際は灰色の学校風情で、全く下半身を刺激されない 色気ゼロの地味な施設ばかりであった。←当たり前 用意されている数々のイベント(ラジオや霧箱作りなど)は どれも時間のかかるものばかりで、 次の予定がある身には厳しい。 スタンプラリーにも参加したいし、 とりあえず右回りに近くの施設から行ってみる。 国際交流センター(史料室) 加速器の歴史を映像で見る。 計算科学センター シミュレーションやデータ解析をモニタで見る。 研究本館 テーマパークっぽいコーナーがあって、少し遊ぶ。 20秒間で体を抜けた宇宙線の数は53。 他はガイガーカウンターで放射能探知とか。 隣りの部屋で正解者にご褒美有りのクイズコーナーが盛況。 回答スペース(机)付近にヒントがいくつも貼り付けてある。 室内を巡って覚える必要無しか?そりゃ盛況。 と、心でニヤつきながら歩を進める。 展示されている資料などを読んでも大して頭には入らない。 内容はわかるけど、「で?」って感じになる。 一応「これが電子銃か〜」とかいう顔して見てはいるけれど。 そこに解説者が現れた。 次世代加速器の構造について一通り話した後、 「わからないですよね(笑)。質問などありますか?」などと仰る。 ま、確かにわかってないけど(笑)、「対象は?」と聞いてみた。 より精密なタンパク質解析で、 より効果の高い医薬品を得られるようになるそうだ。 つまり対象は生命。 解説者さんは質問に答えた後、何を思ったか 「こうして役に立つ研究をしてるんですよ。 納税者の皆さんにご理解いただいて、ぜひとも」と 媚びるような笑顔を見せた。 高額納税者のフリして「期待してます」と答えて去ったが、 資金援助先を決めるのはお上だから。ごめんね。 と、ここで遠方からお越しのSさんを迎えにバス停へ。 今回思い切って見学に乗り出したのは 彼女のお誘いがあったから。 そういう気持ちでいながら、 日頃お世話になっている御礼や挨拶を前に出た第一声は 「なんだ、メガネが無いじゃないか」。 失礼な大人で申し訳ない。 以降は二人で行動。フォトン・ファクトリーへ。 入り口で15分のツアーがあるとの説明を受け、内部に向かう。 ツアー前にリングコントロール室でアンジュレーターの模型を見る。 解説者さんからそれがIHの原理であると聞く。 となれば、これから見るのは「巨大なIHですね?」。 少し間が開いたけど笑ってくれた。いい人だ。 ヘルメットを被ってリング(放射光を作る加速器)ツアー。 持参したバカっちょカメラで撮る。 光源加速器。これがグルッと。 なんかチューブ。 この中心を電子が光を放射しながら通る。 こうして写真を撮っているというのに、 ガイドさんはドンドン先に行ってしまう。 解説は半分も聞けなかった。 この後は放射光ビームライン操作体験を垣間見たり (何度もやり直させられていた子供が気の毒だった。 あの指導員はきっとドS)、 分光シートをもらって新しいビームラインの説明を受けたり。 出口付近の壁に手作りの光源?オブジェが貼り付けてあったが、 何気にショボイ。 それを見越してか、横に「廃棄しないで下さい」との注意書き。 それってイヤミ?思いやり? (注:無関係の注意書きかもしれません) 3号館 でんじろうさん系の様々なデモが行われている。 熱で音を発生させたり、声で温度を下げたり。 前者はドミソを同時に鳴らしたので「和音だ」と言ったら反応無し。 応用して演奏という発想は…無いか。それが科学者の普通。 Sさんの希望により展望台へ。 彼女の使っているカメラはLUMIX L1。 ENDSファンなら「おおっ」と反応する機種だ。 その界隈では異端とされる仕様だそうで、CMナレーション起用は そういう理由もあったかもしれないと思ったり。 展望台からの眺めはこんな感じ。 一番奥がフォトン・ファクトリー。 その向こうに富士山があるらしい。 陽子の加速器。 ご覧の通り、実用優先のデザイン。 陽子シンクロトロン 見た施設の中で唯一萌えた光景がこれ。電圧をアレする何か。 思わず「わ、手塚治虫の世界!」と言ってしまった。 なんというか、角の無い感じ。 わかってるんだよ、もっと遠くから撮ればいいって。 でもそれには壁にメリ込まなければ無理。 狭い場所だったのさ。 時間切れ迫り、ほとんど流すように 超伝導低温工学センター→機械工学センター (アクリルをひょうたん型に削ったものとキーホルダーをいただく) →放射線科学センター→電子陽電子入射器へ。 これでスタンプラリー課題の10ヶ所巡行。 ご褒美はキーホルダー。 アンケート提出してエコバッグもいただく。 もらえるものはもらって帰る。というか、グッズ売ってない。 時刻は14:00。KEKを出る。 16:30にはタワレコ新宿にいないといけない。 少し早いけど、私は心配性ゆえに。 高エネルギー加速器研究機構(KEK) PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
|