![]() 作品の詳しい内容や性的な話を読みたくない方は ココで踵を返して下さい。 *** 『堀田』 この作品は別の時間、次元の話が並行して進められる。 内、高校生の堀田とその同級生の友子との話 『商品化された性が青少年に与える多大な影響』が好きだ。 あらすじ: 海辺の漁師小屋に山と積まれたエロ本やエロマンガ。 自分だけの秘密の場所と思っていたら、 ある日、同級生の姿を見つけ…。 きっかけは堀田の軽い脅迫だったが、以降、互いを対等に置き、 少しずつ性への探求を深めて行く。 快楽に溺れてエスカレートして行きはするけれど、無邪気。 愛の入り込む隙の無い、好奇心でしか作れない関係。 それを二人だけの秘密にし続ける純粋さがいい。 実質的な性への入門として理想的だ。ちょっと羨ましい。 実際には、こんな楽しい関係を築ける可能性は無きに等しい。 好きでもない相手とセックスする女を男は軽蔑し、 仲間に話してオモチャにしたり、金にしたりするものだ。 今の所、こういった陳腐な裏切りは描かれていない。 二人は商品化された性(エロ本、エロマンガ)を教科書に、 のめり込んで行く。 その教科書には過去の作品のコピーが使われている。 ここに作者のプライドが見られるように思う。 『商品化された…』、 このタイトルには皮肉とそれなりの理由を感じる。 性を描いた作品の全てが青少年に悪影響を与える訳ではない。 『お家につくまでが遠足です』 表題作品が良かった。 口ではお互い意地を張り合いながらも行為は果たすという話。 まるで漫才のようなテンポの良さが楽しかった。 山本作品を読んでいると自分のエロスイッチがわかって来る。 それが何かは伏せる。 評価する作品で大体想像出来てしまうだろうけれどね(笑)。 PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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