![]() ・4-D mode1『Rekonnekted』 4-Dを好きになったきっかけはライブ(17年前!)。 当時の編成はベース、ギター、ドラムで、サッとやってサッと帰る、 恐ろしくカッコイイIron Beat Manifestにコロリと行ってしまった。 初期メンバーでのリリースやライブが続く現在も 鉄骨ビートは健在だけれども、インダストリアル度と音圧の点で、 すこ〜し物足りなく感じるのが正直なところ。 でもmode-1なのだから、と切り替え。 昨今は日本語詞もキチンと歌えてないボーカリストが多過ぎ。 声質が良い訳でもないクセに(毒)。 だからという事でもないけど、 小西さんの歌は英詞も聞き取れて良い。 全曲、楽しくアイデア交わして作り上げたような印象。 特に気に入った曲は 「My Sweet Lo」: あと少し小西さんが気取って歌ったらD・シルヴィアン(笑)。 「My Neighbor Upstairs」: このボディビート!平沢さん呼んでくれて嬉しい。 「僕の工場君のコンビニ」: 人間が機械的な動作を行う時の低テンション→トランス。 「Zoology」:ステキな哲学。 『Back Tracks 1981-1984』(SHOP MECANO購入特典) 上掲アルバムのおまけCD。収録時間約35分。 中身はやはり20年以上前のものという感じだけれども、 聴いてると知的レベルが上がるようなアカデミックさは 現在にも通じてる。 1曲目、DAF風の鉄骨音とベースにニヤリ。 ・PEVO『HARD CORE PEVO』 DEVO+P-MODEL=PEVO。 平沢さんがヴォルキス・プロラデュークとして参加した『PEVO』以降、 新作を出していたとは知らなんだ。さすがSHOP MECANO。 他に映像ものも置かれてて迷うも、お財布と相談して まずはハードコア(硬核。当然『HARD CORE DEVO』が由来)に 触れるべし。 む〜、お見事!!! これほど両者の音楽をわかりきってミックス出来る宇宙人、 いないんじゃないの? 歌モノは完全に地球外言語 (中国語、韓国語、タイ語が混ざったような感じ)で、 ここまで突き抜けてくれると 何歌ってるかサッパリでもカッコイイし爽快。 ハ〜、かっこいい。すげーかっこいい。 ステージ衣装はまだ作業服なのかなあ。そういうのも好きだなあ。 また追っかける対象が増えてしまった(笑)。 PR ![]() 2008年4月22日(火)シアターコクーン 原作:マクシム・ゴーリキー 上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:段田安則、江口洋介、荻野目慶子、緒川たまき、 大森博史、大鷹明良、マギー、皆川猿時、三上市朗、 松永玲子、池谷のぶえ、黒田大輔、富川一人、 あさひ7オユキ、大河内浩、犬山イヌコ、若松武史、山崎一 音楽:朝比奈尚行、パスカルズ 開演前BGMに戸川純「夜が明けて」(アレンジ:平沢進)が流れて「おー」と呟く。 他も戦後、昭和を思わせる曲が流れる。 パンフレットの表紙をしりあがり寿さんが担当。どん底感アップ。 とはいえ、原作読んで無いし黒澤明監督の『どん底』も観てない。 いかなどん底だろうか。究極笑うしかない域だろうか。 夢も希望も無く人生を諦めた人々が暮らす木賃宿に現れた老人は 精神面を豊かにさせ、原作にない役柄である衛生局の男は 線引きされた存在(第三者)を意識させ、緊張感をもたらす。 打ちひしがれる住民を慰めるかのように、 または心象を表すかのように度々現れる楽団。 そして絶望的なカタストロフ。 重い。 カーテンコールでは楽団と演者が共に「カチューシャ」を演奏。 演者の中には管楽器(なんだろ?遠くて見えなかった)で 加わってる方もいたりして、音楽の力も感じる作品だった。 少し面喰ったのは大きな山場での、 緒川さんが演じたナターシャの感情的爆発。 聡明な女性だと思っていたのに、 思い込みの激しい理不尽な暴発に唖然、 舞台に距離を感じてしまった。 これはそれまでの被虐があまり描かれていなかったから かもしれない。 観賞後は何ともいえない気持ちになった。 「貧しくとも強く生きる!」みたいな嘘臭さは無く、 いたずらに希望の光を見せるような偽善も無く、 何でも自己責任という言葉で片付ける現代らしい冷たさに 助け合い精神を呼び戻そうとするような勘違いメッセージも無くて、 とてもスマート。 私みたいなもんがこんな知的な舞台観たなんて、 恥ずかしくなっちゃうじゃないの。 だから、 段田さんの美声の使い方 (普通は感心させて終わるが、そうはしない)や、 マギーさん、皆川さん、犬山さんの絶妙なやり取り、 全体通してのロジカルセンスなど、 笑った所を思い出しながら帰った。 ハラショー。 (この日の公演はWOWOWが撮影) ![]() ・プリンタを買った。必要に迫られて。 私の‘必要’は人との距離を隔てるのを目的とする事がある。 ネットで購入したチケットには郵送の他に コンビニで発券してもらう方法がある。 e+の場合、予約番号をメモして店員さんに渡すか、 該当ページをプリントアウトして渡すか。 一度メモを渡して発券してもらった事があるけれど、 そこで何かトラブルがあったとかではなく、 大きな声を出す事と 人に話しかける事が苦手(緊張する)な性格から、 極力コミュニケーションを減らすにはどうしたらよいかを考え、 プリンタ購入に至った。 二者選択だから考えなくても出る答えだけど(笑)、問題はお金。 1.使用PCにあらかじめドライバが入ってる機種 2.安価 この二つの条件に絞り、量販店サイトを巡った。 なかなか1に該当するものが無く、2は数々あれど サイズやデザインが気に入らない。←条件増えてる… やっと見つけた1に当たる機種は 登場時に欲しいと思っていたものだった。 Canon PIXUS iP90v。 「いくらすると思ってんだ、予算10000円なんだよ!」。 叱る人間は自分しかいない。そんな安いの無いしね。 飛んでけ、27000円。 ・4月10日、母と築地にある病院へ。 生憎の雨だったけれど、東京が大好きな母はウキウキ。 手術は5年前。段階でいえば最終である5だった母は幸運にも トントン拍子に入院・手術・退院と、順調に生還への道を辿った。 それから半年毎に検診の為に通っていたのだが、 今回で再発の気配がなければ卒業となる。 採血の後、診察までの時間を お昼ご飯と治療にまつわるトークで過ごした。 ほとんど遊び気分。 診察終了。卒業を言い渡され喜んではいたが、 「タバコ吸ってますか?」と質問されたのに少しばかり驚いていた。 手術後きっかり止められたのは タバコが原因の真っ黒い痰を吐き出すのに相当苦しんだから。 それから5年も経っているのに未だ成分が血液に残っている事実に、 改めてその影響力に恐怖を覚えたらしい。 なんにしても検診卒業。めでたい。 ![]() ・電気グルーヴ『J-POP』感想 タイトルは皮肉っぽいスタンスを想像させるけれど、 こういうものこそをPOPと呼びたい。 媚びるでもなく操るでもなく。 「エキスポ ヒロシマ」は クラフトワークの『放射能』から来たんだろうな。 歌詞にしてもそんな感じ。 さりげなくメッセージ性を持たせるのも電気の魅力。 昔、卓球さんが「どんなに言葉を尽くしても伝わらないから 無意味な言葉を並べる事にした」と、極端に歌詞の分量が減ったり、 言葉数が多くても意味を持たせない『VOXXX』が出来たりして、 それはそれで楽しんでいるけども、 失望の要因は恐らく「シャングリラ」だろう。 ラブソング丸出しのこの曲に、 当時はレコード会社に脅されたのかと思った。 しばらくして‘風俗店で極楽’というコンセプトのPV観て安心した(笑)。 先行シングルの「少年ヤング」と「モノノケダンス」は アルバムミックスだけに他の曲との違和感が無い(当たり前)。 通しで聴くと徐々に失速していく(笑)のも、 リピート再生に適している。音数少ないし、 過去の作品に似た曲(「半分人間だもの」や「地蔵」)もあって ハデさに欠ける印象も、飽きずに何度も聴ける。良。 ・『パノラマ島奇譚』(原作:江戸川乱歩 脚色・作画:丸尾末広)感想 丸尾末広さんの名前は知っていたが、読むのは初めて。 図書館行かず、金も使わずの私は知識ばかりになりがち。 中野ブロードウェイの『メカノ』に行ったついでに『タコシェ』に赴くと、 面白いくらいの平積み具合。 あの狭い店内に3〜4箇所タワーになってた。 そこまでされたら買うしかない。 「誰も覗き込むなよ…」とENDSライブの開場前と 帰りの電車内で読む(空気は読まない)。 さすが‘漫画界の魔神’と帯に書かれているだけあって描き方が独特。 人間や動物に躍動感を持たせる線が使われていない。 動きを持たせるのは集中線や擬音くらいで、静止画が連続している。 季節感や雨上がりの路面といった細かい描写や 突如現れる幾何学的デザイン、 「これは『メトロポリス』、これは『オフィーリア』」といった 小ネタも楽しめる。 凄い作家さんだ。 『丸尾地獄』 ![]() 社風に合わせられないと悩んではいるものの、 その原因が私のワガママである事は承知している。 多くの人は「よく考えたら仕事に関係なくね?」と感じる不都合にも 生活の為に家族の為に社会の為に存在理由の為に等々、 一般常識(あるいは社内の常識、慣習)として受け入れ、 耐え(あるいは諦め)ている。 役職に関係なく、組織の犠牲になり続けて ノイローゼにかからない人間がどれだけいるものか。 私はだから、自分の身を守る為に「助けて下さい」と弱音を吐く。 これが誰かを苦しめる可能性があるのはわかっている。 わかってて頼るのはなぜか。 身の丈を越えた労働は本人が納得し楽しんででもいない限り、 体や精神を壊すからだ。 もちろん、他の誰かではなく私が倒れてもいい。 それでも重荷を積ませて行くなら、 その会社は社員の入れ替わりが激しいまま、 新人教育や経験不足によるトラブル対処に時間を費やし、 発展が後回しになるだろう。 給料上がらず、定職就けずのワーキングプアの増加は止まらない。 これだけ非難すると 私が会社でどんな嫌な思いをしているのかと 想像させてしまいそうだが、大したこっちゃない。 私の悩みなど、平均的社会人の皆様からしたら ハナクソのようなものだ。 一つ一つを集めたらその大きさはもう、立派にうんこ。 動物界なら象レベルか? いや、温暖化で蘇生したかも知れない。 うんこfromダイナソー。 お願い、空から降らないで。 *** この文章を読んで気分が悪くなった方、申し訳ない。 コチラで頭の中をピンク色に変えて下さい。 今年も健やかに咲き乱れた我が家の桃です。 (幹から撮った方が迫力、 しかし住人いながらの廃墟風情に自粛。恥) ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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