![]() へその緒を切ったら、人と人。 母はこの切り離しが出来ていない。 一番の願いを問えば、 「15の頃に戻って高校に行きたい」との答え。 学びより青春に憧れている所が相変わらず青臭いが(笑)、 現実に考えてみてどうだ? 時間は遡行出来るものか? 不可能と知りながら願い続ける根本は、 「女に知性は要らず。手に職を付けよ」と進学させてくれなかった、 熊本生粋時代錯誤男尊女卑一人娘強制お女中化を目論んだ 両親への怒り。 「…死ぬまでその恨みを抱えて行くの?楽しい?」 「楽しくない!」 わかってんじゃんか。 固定観念から離れられず、例外を認められない。 全てを‘自分=他者’と考えてしまったら、 そのゆとりの無さに苦しまない訳がない。 (無意識下の共通観念は別にして) 望み通りの愛情を傾ける親など、都合よく現れてくれるだろうか? 横暴な要求に払った犠牲は必ず報われ、 愛に変化するのだろうか? 虐待する親は子供の無償の愛に甘えてエスカレートして行くもの。 耐え切れず15で家出した、あなたの選択は正しい。 どんなに励ましても、 自信を損なわせる言葉を浴びせられ続けて育った母に効果は無し。 根気強く擬似カウンセリングを続けるのが親孝行だとしたら、 私の方が先に参ってしまいそうだ。 「さわだちゃんは強いから」と言うけども、 何度も昔の傷をいじり返し血を流す、この強さはどうなんだい。 過去に執着するなら後悔ではなく、 自分のレベルを上げる糧にしたい。 エゴの誘惑に負ける事なかれ。 ケンカから三日後、仕事から帰ると自室に置手紙があった。 きっと悪感情が詰まっているに違いない。 読まずに丸めて捨てたいが、母に怒鳴った罪は償いたい。 内容は推測通り。結びの文は >こんなに 親が 子供にとって邪魔な存在と よくわかりました。 捨てた。 しばらくして思い直し拾い上げ、余白に返事を書いた。 >小さい頃、邪魔にされても何も言わなかった >私の事を思い出して下さい。 恐らく、「邪魔にした覚えは無い」といった反論が来るだろう。 しかし。 ・堕ろしたくても金が無かった ・男の子が欲しかった ・子供さえいなければ結婚しなかった ・おとなしい性格じゃなかったら殺してた ・ブスだったら殺してた(母に似て来たおかげでセーフ…) ・20歳になるまで我慢した。親の義務は果たした 期待通りに反応しないと、 こういう言葉を何度も繰り返し聞かせる。今でもね。 私はだから、母とは違うパターンで 心地よい愛情を期待出来ないような育ち方をして、 それに耐えるには心的距離を開けるくらいしか対処出来なくて。 過去、家出を数回やらかし、 その度に連絡を取って来た母に愛されてないとは思わない。 うまく距離感を取れない私が未熟なのだ。 前回の >望み通りの愛情を傾ける親など、都合よく現れてくれるだろうか? は、自分にも向けた言葉。 というか、誰かに向けた言葉は自分にも帰って来るもので、 そういう意味では全同一視に反旗を揚げられない(笑)。 今回のケンカは 「ビデオ見てんのわかってんなら話しかけんな」 「せっかく来たんだから少しくらい相手しろ」。 これだけの事だよ。呆れる。 こういう悩みは友達にでも相談すればいいのだけど、 みんな忙しいし、 「…パートナー見つければ?」みたいな帰結を迎えるし。 心理学方面調べても、 実践は人心をコントロールするような気がして嫌だし。 良い方向に転がって欲しいと夢を抱きつつ。 再び置手紙。返事は予測と違った。 >小さい頃、邪魔にされても何も言わなかった >私の事を思い出して下さい。 に対し、 >小さい頃のことを恨んでるんだね >言えないんじゃなくて、言わないってことは >冷たい目でみていたんだね 良い方向に転がるどころか、復讐に受け取られた。 「ハッキリと自分の意思を伝えるようになったんだから、 もう親の言いなりになる子供じゃないんだよ」 って意味だったんだけど。 恨む理由数あれど、そこまで自分の中に引き込めない。 子供ながらに‘親は親、自分は自分’と離して考えてなかったら 今頃ブタ箱入ってるよ。 前回並べた心無い言葉は私の性格に甘えて言ったのだろうが、 ・私の事は生まなかったと思って下さい ・半分は父親の血が入ってるんですけど ・それ以上愚痴や悪口続けるなら帰って下さい ・さっきと言ってる事真逆なんですけど ・不満なら他に話し相手探せば などと言い返している訳だから、 少しは冷酷さに戦いてくれてもいいじゃないか。 普通の神経だったら近寄る事さえしなくなると思う。 それでも離れないのはなぜなのか。 「離婚して、私も成人したし、もう自由だよ?」と言っても近所に住み、 (私が住んでいる)別れた夫の家に通うのはなぜなのか。 わかってるよ。 ‘腹を痛めた子’、この一点だ。 狂気の母に正気で向かうからいけない。 一切の接触を絶つか、元の関係に戻すかの二択を迫る事にした。 最後に付けた言葉は >出来れば楽しく過ごして生きて行きたいので、 >こんな小さな事で絶縁したくありません。 どうなる私の狂気。 *** 夕涼みの猫。 随分と勇ましく鳴いてると思ったらスズメ咥えてた。 野生に感動。 PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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