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2007年5月27日(日)ノマディック美術館

展覧会だけを目的に上京する事が無いのは
入場料が電車賃より低いから。
ゆえに、何かのついででしか美術鑑賞はしない。
今回はエンドリさんライブの前に時間を作って突撃。

電車の中吊りで見かけた写真が美し過ぎて気になった。
前情報として公式サイトを覗いたら写真集のお値段に卒倒。
「なんだろう、このセレブ感」。
この疑惑を抱きながら、初のお台場を横目に投降。



夜はライトアップされて美しかった。
しかし撮らなかった。なぜならば。

特製の和紙に代表作をプリントしたものが数枚、
等間隔に回廊を飾る。
そこを抜けると映像ブースが3箇所(15分×2、1時間×1)。
写真も映像もヒトと動物との交流が描かれている。
テーマは共生。
長時間かけて撮影されたそうだが、
それは馴れを待っていただけのように思えた。
人間を敵視させぬ努力がなければ、こんな写真は撮れまい。
(飼い)馴らされた動物との‘共生’などあり得るだろうか。
ピューマやヒョウといった猛獣との間に流れる静かな時間。
とても感動的だけれども、なんだか不自然。
もし撮影中に2〜3人食われてて、その事実を隠さなかったりすれば、
素直に美しさを感じられたかもしれない。
本当の共生は食ったり食われたりがあってこそじゃないだろうか。
「この子はペット、この子は家畜」みたいな差別が見えて感じ悪い。
実際に平和な交流が生まれていたとは思うのだけれど、
ドキュメントとしての魅力は乏しかった。
アートだからと云われれば…ハイそれまでよ。

建材は貨物コンテナ。移動した先で借りての設営。
空調設備は無いか、最低限度に留めていた様子(暑かった)。
そう、とても環境に気を遣っている。
が、光の当たる景色ばかりを賛美していたが為に、
「闇を知らずに光は生きるか?」の疑問が抜けなかった。
写真も映像もとてもキレイ。とてもキレイだった。
だけど、人間の自己満に動物を付き合わせてるように見えて
罪悪感持っちゃった。
ボランティア好きの金持ちが騒ぐエコ活動にまで考えが及んじゃって、
アートを楽しむ気分にはなれなかった。

ハイエナとのシーンだけは良かった。ハイエナが生きてた。

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