 『Reiz[raits]-SOFT BALLET LIVE』 格調高きNHKホール。 中央に鎮座する鉄の塔、 藤井さんの鉄骨500kgDOA（でかいぞ、おもいぞ、あぶないぞ）、 （収録されてないけど）森岡さん用グランドピアノ。 これらの黒と真っ赤なステージ、 脇の金属管（パイプオルガン）のカラーバランスが とても美しかった。 セットリストにデビュー前の曲（「SOMETHING AROUND」）が 含まれ、ほぼ全曲再アレンジが施されていたことから、 このライブ1本でSBとしての創作活動に一区切り付けた感があった （後にレコード会社変わって合点が行った）。 電子音多用でも、ロックバンド的ライブ構成の王道を踏みしめてる。 メンバー全員の高テンションが凄絶。 レベルアップ著しい遠藤さんの 核（腹とは違う感じ）から出る声を 気持ち良く感じるようになったのはこの頃から。 藤井さんの作り出す重低音が皮膚を、 遠藤さんの歌声が身の内を震わせる、 そんな得体の知れない感覚は初めてだった。 SE「DICTATOR」が明けても幕は上がらず、 そのまま「MIDARA」へと続き、「FINAL」で御開帳って流れが 省略されている。 初回特典は「MIDARA」を収録（NHK-BSでの放送を 録画していたので買わなかった）も、 「PRIVATE PRIDE」前にブチッと編集跡がわかるのは 技術面でちょっとアレだ。 NHKとの契約上、何らかの事情が絡んだのだろうか。 攻めの曲ばかりで嬉しくはあるけれど 抜粋にとどまり、総合的な雰囲気は出せてない。 BSで放送された方はインタビューやインサート映像等で ガッツリ作り込まれていた。 そこまで頑張るなら2本組で売り飛ばして欲しかった。 以降は極めて個人的思い出話に突入させていただく。 この日は早く着いちゃって開演までヒマだった。 観過ぎでノイズが入るようになったので買い換えようと、 プレイヤー持ってないくせに『"TOUR 1991"（略）』の LDを買いにロビーに出たら、 売り子さんが業界関係者風スーツ姿の男性。 「こういう人が観客なんだ」みたいなリサーチ眼に怯み、 そそくさと自分の席（2列目最下手）に戻って、 薄暗い中で「なんだ今のは」とか考えながら 友達の到着を待った。 期待値ゼロの端っこの席、しかし藤井さんがよく見える。 DOA叩いたり、金属音に変換されるボコーダー（？）で 叫んだり、テンションMAXのメンバーに微妙な表情したり。 「NO PLEASURE」ではギター弾きながら出て来てくれた。 こんなサービス、珍しい。 周りは森岡さんの放つパーティ感覚に盛り上がってても、 私には男性性の強い2人が果てしなく魅力的に映っていた。 終演後、頻繁に下手側を意識していた遠藤さんについて 友達が「ずっとこっち見てたよね？」と、 自分ではなく私を疑う目で問うて来たのはたぶん、 刺激されてフェロモン出ちゃったからだ。 私自身も「こっちばっかり♪」とは思ってたけど、 客席暗くて「見る」事自体が難しいはずだから。 で、このライブの数日後、 NHK-BS主催の『BSヤングバトル』全国大会にゲスト出演。 友達に「行こう！」と誘われて再び参上。 この年、何回観てんのよ…（7回）。 早い時間から並ぶ根性は無くて、3F席からの観覧。 遠藤さんがMCで「全国大会に来れて嬉しいです」と 冗談を言っている。お客さんは反射的に「キャー！」。 笑うところじゃないのかい？ 客席に視線を巡らす遠藤さん。 また友達に「探してたよね」と疑われた。 なぜ私を？という逆の疑問を抱きつつ、 当たり前に何も起こらないまま1995年。 FC会員であるその友達から第一期活動停止ライブである 東京3nightsのチケ申し込みは1日分しか出せないと 告げられた。「知ってれば前払いしたのに」とは言わず、 大人しく2日目だけお願いしたら、幸運にも藤井さんの日 （初日は森岡さん、3日目は遠藤さん）。 SBファンとして悔いの無い最期を遂げられた。 最終日観たかったとはチリひとつ思わなかった。 翌年、友達は結婚。 いきなり招待状が届く友情。 資金を貯めてて立替出来なかったという事か。 恋愛脳になってたから視線に敏感だったんだろうか？ '95年頃は、見初められたお客さんは ステージに上げられて一緒に踊ったとか。 一応、「そんな風に見える」映像をば。 下手に惹かれる何かが？ 『SOFT BALLET 18 VIRTUAL WAR』 (2:10あたりから) 「いた！…違う？もっと騒いで」という表情 『SOFT BALLET バンドスタンド 2/3 NO PLEASURE / NEEDLE』 ※「バンドスタンド」だっけ？ アマチュアバンドのコンテスト。優勝はシャ乱Q。
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