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『GOEMON』
独特の映像と物語・設定なんだけども、
どこかで観たような…と源泉を探りながら鑑賞。
ギリシャ悲劇、シェイクスピア、実写化アメコミ。
日本の活劇エッセンスも見える。

歴史観、先入観を覆すキャラクター設定が目新しい。
織田信長を異様にカッコよく描いているのは監督の嗜好?
演じた中村橋之助さんが舞うシーンに拍手。

理不尽な演出が所々見えて苦笑するも、
そもそも映像が過剰華美である為に
娯楽として割り切ったが、
ピカレスクにも取れる暗い結末には
退廃や厭世の匂いを嗅がされた。
権謀術数の政治の世界を覗くような雰囲気もあり。

面白かったけど、一貫して‘人間不信’が横たわっている。
精神的に参ってる時には観ない方がいい作品だと思った。



『空気人形』
「もしもダッチワイフが心を持ったら…?」。
この幻想的アイデアを現実の中で動かすとどうなるか。
何が凄いって、心を持ったはずなのに、
誰を相手にしても彼女のセックスは空しく映る。

人形が心を持っただけで自分の性別などを認識し、
ほぼ人間としての行動を始められるものなのか?
ほんの数日で典型的女のセリフを言うようになるのか?
といった疑問を持ったままでは楽しめないので
娯楽として割り切ったが、心以外にも必要なアレが
足らない事が原因で悲しい結末を迎えてしまった。
映像はシミジミと真面目に空しさや悲哀を表現しているが、
1時間以上かけてやっとツッコミが入ったように見えて、
私の方が空気抜けてプス~。
アート系でオサレだとは思うけれど。

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