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『ララピポ』
この作品で描かれているような人と人との繋がり方は
東京だから生まれ得るのかわからないけれど、
「君は一人じゃない」と慰める歌を薄っぺらく感じるのは、
マイナスと云っていい依存の形も見えているからだと思う。
自分の持つ何かを与え、糧を得る。
生きて行く上で欠かせない働き、循環。
登場人物それぞれの迷いを見せるシーンがほとんど無く、
なりふり構わず生きる姿勢にタフさを感じた。



『てぃだかんかん』
珊瑚を移植する時に名前を書いた旗(印)を付けるのだが、
数多くある中で 「ミサエ」が目に付くと思ったら、
モデルとなった人物の奥様の名であった。
ナイナイ岡村さん演じる主人公より
脇役の皆さんが魅力的に映ったのは
‘周りの協力あってこその成功’
を際立たせる演出が続いたからだろうか。
お役所や学会の無理解は対比させる材料に見えてしまう程、
単純な構図。 エピソードが事実だとしても、
自然破壊に繋がる開発を巡っての 沖縄住民の対立構造に
もう少し触れてくれたら…と観ていたが、 ドキュメンタリーではなく、
エンタテイメント作品である事を思い出し、 真剣に観るのをやめた。
苦労を経ての結実に心が動くのは、
直接関わったり、同時進行で様子を伺えていた場合だ。
努力や他人を支える喜びを知らない私は蚊帳の外。



『20世紀少年』
日テレの3部作3週連続放映で観た。
エンディングが違うらしいが、オリジナルを観ていない。
「ともだち」が誰か、最後まで思い出してもらえなかったのが
良かった。 仲間だ絆だと命すら懸けて盛り上がる
心温かな人間達の頂点に立っていたケンヂ。
狂気の沙汰も本をただせば。
あの後、謝れなかった事を十字架に生きて行くのかな。
悪事は忘れないと生きて行けないとでも言いたげな物語で、グサリ。
※ブリザードの中で「名前は?」と尋ねた男こそ‘不滅の男’だったが、
巷で全く話題にしてもらえなかったのが寂しい。

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