![]() 2008年7月6日(日)彩の国さいたま芸術劇場 右は世界のナベ…じゃなくてニナガワさん。 開演まで時間があるので 会場内で行われていたエドゥアール・ロック写真展に。 説明文も付いていたけれど、 廊下の両壁にズラッと展示されるという簡易さだった。 素晴らしい写真や公演ポスターばかりだったが、無料のせいか、 バカ女が二人、作品の前で化粧直しをしていた。 私が写真を見ようと近寄っても場所を空けない。 「なんか人増えて来たね〜」とか言っている。 イヤミ言ってないで移動しろよ。 お前みたいな(性格)ブスは ファンデーションで毛穴埋まって窒息しなさい。 チケット購入は公演1週間ほど前。 席は1FQ列16番。 後方だが舞台を真正面から観られる位置だった。 音楽は主に生演奏。ピアノ、チェロ、ヴィオラ×2。 ほぼ定刻に開演。 照明がゆっくり落ち、音量が少しずつ上がって行く。 舞台には円形のスクリーンが3つ(中央に大、その両側に小)。 映し出されたのは魂(白)や血肉(赤)を表したかのような映像。 両袖には縦長の布が4本ずつ垂れ、 枝にも骨にも見えるものが縫い付けられていた (スクリーンと布は場面により降りたり上がったり)。 印象に残ったアレコレ ・『眠り』 木の根にがんじがらめにされた眠れる美女(映像)。 王子のキスで仮死状態から復帰した姿が 生き生きとしていて良かった。 ・『白鳥』 プロローグ。センターに立つ男性ダンサーに 舞台の端から飛んで(跳んで)来た女性ダンサー。 いかにもラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス流導入で感動。 同時に白鳥(この時はまだ人間か?)との 衝撃的な出会いも表現している。 その後、有名な場面が続き、解釈の面白さを楽しむ中、 圧巻はラスト「瀕死の白鳥」。 降りて来たスクリーンに魂(白い玉)の映像、 それに合わせた大きなドラムの音。 これは心臓を表現。乱れ打ちが徐々にまとまり、 最後大きな一音で死を迎えた。 ちなみにクラシックでは静かに力尽きる場面。 ・ノイズミュージックも使われた。 かっちりリズムに合わせる振りは少ないが、音との分離は感じない。 ・光と影の差を大きくする、照明の使い方が二次元的。 モノクロの写真を高速で観ているようで、そのどれもが美しい。 今回はチャイコフスキーの『白鳥の湖』と 『眠れる森の美女』をモチーフにしたそうで、 公演タイトルを『Amjad(アムジャッド。モロッコの言葉で 「すばらしい、驚くべき」)』と付けたのも、 これまでのE・ロック作品から大きく飛躍したものだからだろう。 それだけクラシックバレエの表現法とは隔たっているという事だ。 しかし物語は既に語り尽くされて来ているだけに新鮮味はない。 関心は演出に集中。 トゥシューズを履いた男性ダンサーによるパ・ド・ドゥ、 バラバラな白鳥達の群舞 (同じ振りでも小節をずらして踊られた)など、 クラシックでは有り得ない演出も、 これらは予備知識があるからこその驚きである。 単純に奇抜なアイデアで終わっていなかったのがさすがという感じ。 それにしても凄かった。生のラ・ラ・ラを見るのは初めて。 音楽、映像、舞踏のどれもが 強い強い美意識で一つの舞台を作り上げていた。 いずれかを前面に押し出し、花を持たせるような事をしない。 あな恐ろしや、この完璧主義。 La La La Human Steps PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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