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2007年11月16日(金)東京グローブ座
作:テネシー・ウィリアムズ 翻訳:小田島恒志 演出:鈴木勝秀
出演:篠井英介、北村有起哉、小島聖、伊達暁 他

開演前に流れていたのはビートルズ。
1FC列8番。3列目。
始まってみると前方エリアはステージの延長上にあった。
特に私がいた所(下手側)の通路をよく使っていたので、
何度か後ろを振り返って観なければならない場面が。

物語は有名だから省略。
冒頭、フランス語で何やら話しながら登場する男。
聞き取れる単語(ami、belle、10までの数字など)が多かったのは
話している内容がわからなくてもいいからだろう。
昔のフランス映画など、
物語に直接関わらない客観的存在を使う事があった。
この芝居でも忍び寄る死、あるいは夢の終わりを表すかのように
度々姿を見せていた。

感受性豊かで思い込み激しく、人間不信で自尊心も強い。
誰にも頼れず自分ひとりで抱え込み、
自らを犠牲にしてしまったブランチ。
ラスト、病院送りになるシーンでは衣装が純白に変わっていた。
それまでずっと黒いドレスを着ていたのは
狂気の元となった恋人のお葬式を続けていたという意味も
あるだろうか。

誰からも、自分からさえも救われる事が無い。
こんな哀しみに耐えるには狂う以外にないのかもしれない。

拍手喝采。3度のカーテンコール。
最後は演出の鈴木勝秀さんも客席から引っ張り出されてご挨拶。
あんまり真面目な芝居は観ないんだけど(笑)、素晴らしかった。

※さっき出演者確認の為にチラシを見たら
お医者様役が鈴木慶一さんだった。
「似てるな〜」と思ってたよ。
役者として舞台に上がる事もあるとは。

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