![]() こうしてカタチを持たせ、届けるべく尽力下さった皆様に感謝。 アルバム制作に参加したのは主にELEとレピッシュ。 本人がどの程度まで作れていたかはわからないけれど、 それぞれの心の中に住む現ちゃんにブレが無いのだろう、 まるで違和感が無い。 事情を知らなければ通常の新譜として受け入れられる。 だからそんな感じで感想を書く。 タイトルで思い浮かんだのは ギリシャ神話に出て来る巨人だったが、 どうやら地図の事だったようで、 ブックレットにはその地図が付いている。 これまでの曲にまつわる場所に紛れ、 グラウンド・ゼロ、奄美、カサブランカ、甲子園といった 実在の地名や、SFチックな瞬間移動研究所がある。 百足村などは「君は脚が沢山あるけれど、よくもつれないね」と 気付かされたが為に歩けなくなってしまったとか、 そういう話を持っていそうで、想像力を刺激される。 現ちゃんの詞世界は独特で、とてつもなく優しい。 悲劇的結末を迎えても、癒しようの無い孤独感を抱いても、 どこかユーモラス。 ラブソングでは‘愛’を使わずに愛を伝える。 直接的な言葉ではなく行動で示すのだ。 狂気の沙汰と感じられる詞もあるけれど、 狂わない(=自制の利く)愛などあるだろうか? 旅にも出る。 船だったり屋台だったり、心を遠い場所に放ったり。 ここではないどこかに思いを馳せる。 曲もそういった詞を支える力を備えており、 幻想的でありながら地に足の着いた暖かさがある。 「今日も僕らは一人」、 曲を聴きながら地図を手に、その世界を旅する。 上田現 PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
|