番組に使われる音楽に対し 歌詞を知らないんじゃないか? いや、わかってて使ってるのかも?と、 少し考えてしまうことがある。 フジ『テラスハウス』の Taylor Swift - We Are Never Ever Getting Back Together は、繰り返し「彼との復縁、絶対無い!」と歌っている。 恋愛シミュレーション番組(?観た事無い)で こんな怒りに満ちた詞の曲でいいのかと思う一方で、 恋愛のドロドロした面も取り上げているなら 合っているのだろうとも思う。 同じくフジ『ココリコミラクルタイプ』は フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド「Relax」。 本国では放送禁止だよ。 「イキたかったら力抜いて」って歌だから。 どこの筋肉を緩めるというのか。 コント番組だから顔の筋肉とか? 最後にはキチンと「Come!」っつって達するからね。 素晴らしい出来の曲だけどもさ。 (↓3曲目。15:00~) FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD - Welcome To The Pleasuredome,Two Tribes & Relax (Wembley Arena, 2004 ベースカッコイイわぁ~。 トレヴァー・ホーンといえば バグルス「ラジオスターの悲劇」? YESの「ロンリー・ハート」? 私はF.G.T.Hが真っ先に浮かぶ。 オリジナルのボーカリスト(ホリー・ジョンソン)が抜けた後を 知らなかったから、上の動画を見付けて恐る恐る再生。 ボーカルは影響力大きいだけに、 抜けられると解散につながってしまう。 新たに迎えてもモノマネに終わらない個性が必要とされるし、 ファンは最低限同等かそれ以上を求めるし、 批判覚悟で受けなければならない。 3曲のみだけど、迫力は及ばなくても、 ピッチ上げただけに聞こえるくらい声質が似てる。 姿もダンサーみたい(ミュージカル出演歴あり)で、 別の魅力を放っている。 ボーカルが変わると質の低下が常なところ、 さほど穴を感じなかった。珍しい。 日テレ『恋のから騒ぎ』は ケイト・ブッシュの「嵐が丘」。 シェイクスピアの『空騒ぎ』は喜劇。 エミリー・ブロンテ『嵐が丘』は愛憎劇。 同じ英国文学でありながら、印象が違う。 番組はさんまさんによって 素人さんの恋愛エピソードを笑いに変換させ、 最後は最低評価の出演者(女性)を 説教部屋に呼び、頭をボコボコに殴って締める。 このコメディ&トラジディで、 選曲は合ってるのかもしれない。 でもね~、「嵐が丘」怖い。 両手を向けて何かを訴えている。 「ヒースクリフ、私よ、キャシー。外は寒いわ」。 最後は左右に大きく揺れながら去って行く。 怖いってば。 Kate Bush Wuthering Heights. PR ここ数年は発売に先行して ご親族、知人友人、社員の皆様方からの感想文を Twitterで伝えているが、 無関係の私が顔を赤くするような ポエミィな美辞麗句が並ぶ。 感激の果てに詩人と化すのは 身に覚えのある情緒言語変換だから 拒否反応は出ないが 「平沢さんはどんな顔でどんな気持ちで 浴びた称賛の数々をTLに載せたのだろうか」と 想像してしまう。 発売前ゆえに該当曲から遠ざかる 抽象的かつ詩的表現では購入意欲が湧くはずも無く (特に身内の感想は気遣いの山盛り)、 人によっちゃ嫉妬を呼ぶ「おあずけ」に 何の効果を狙っているのか疑問だ。 せっかくの感想文も、忘れちゃうんだよね。 どの曲へのものだったかの答え合わせ出来ない。 お披露目するなら発売直後にして 「誰々様ご推薦の」で興味を持ちたいわ。 核P-MODELアルバム「回=回」ダイジェスト試聴 「TRAVELATOR」以外ピンと来なくて もしやハズレか?と身構える。 核P-MODELアルバム「回=回」02.遮眼大師 解凍期の「アトムシベリア」と「暗黒πドゥアイ」が 同居してる。この性急さにはゾクゾクさせられる。 遊び心ある詞も良いな。 ちょっと期待感出て来た。 ライブの生配信でフルサイズの新曲たちを聴いた。 ケイオス通販で注文したら翌日に届いた。驚き。 回=回:平沢さんのインスト好き。 このサーフギターは水銀の波が揺らめいてるみたい。 鉄製のトゲトゲしたブイが浮かんでる金属の海。 遮眼大師:巻き舌スタートで子守歌感吹き飛ばし。 回向の歌なのかなぁ? マントラを「撃て」って表現するのが とっても剛力。 TRAVELATOR:沢山のアイデアが詰め込まれてる。 ダイジェストの数秒でハッ!とさせられただけあるわ。 幽霊飛行機:イントロ面白い。 HUMAN-LE:必殺技出た。 こういう流麗な曲書かせたら右に出る者ナシ。 「亜呼吸ユリア」「ECHO-233」「PLANET-HOME」みたいな 少しテンポの落ちる曲はあまり好まないのだけど、 P-MODELならではの硬質な音、豊富なアイデアを 過不足無く組み立て、完全世界を出現させてるから 全くダレない。 何回も繰り返し聴ける。 傑作ですわ。 今年はどうしたことだろうか、 稀有の才能を持った方々が間を置かずに去っていく。 森岡賢さん。 SOFT BALLETの成功は 個性的な3人の絶妙なバランスと評される。 私は芸術性と大衆性を併せ持っているSOFT BALLETが好きだ。 「大衆性」とは、作者のエゴが奥に引っ込んだ、 縁もゆかりもない人々が気軽に触れられる質のもの。 再結成時の「BRIGHT MY WAY」PVで描かれたような、 普段の生活でサラッと楽しめる曲は強く、時代を問わない。 世に出るきっかけを掴んだ「BODY TO BODY」、 再結成の狼煙を上げた「メルヘンダイバー」。 どちらも森岡さんの作品である。 体に浸み込んで来る藤井さんの曲をこよなく愛しているが、 浸りきってしまうため、「ながら聴き」には向いていない。 ある意味、支配的ともいえる。 一方の森岡さんの生んだポップネス溢れる作品の数々は 鼻歌交じりに家事やウォーキングをこなすような、 開放的な気分を作ってくれる。 その二人の曲を、 より広範囲に届けたのは遠藤さんの歌。 普段の話し声でも十分、人の注意を引く力のある声。 この3人だからこそ、構築できたSOFT BALLETという城。 殿様はいない。守っているのは音楽の良心。 昨年末(*)にリキッドで行われた、 平沢さんをゲストに迎えたライブが 森岡さんの姿を見た最後となってしまった。 予定されていたminus(-)のツアーは8月の東京以外、 中止とのアナウンスが出ている。 もしかしたら、 追悼の意味を込めた企画を考えているのかもしれない。 *ごめんなさい。2016年2月22日の誤りです。 HPに使わせていただいた 『ソフトバレエ好きに66の質問』回答から抜粋。 15.いちばん好きなPVとあなた的見所を教えて下さい。 メルヘンダイバー。 メンバーそれぞれの迂闊な所 (森岡さんは陶酔、藤井さんは傲慢)を 解放の象徴である遠藤さんが斬って目覚めさせ、 最後は鏡に映った自分(我)を斬る、 このストーリー展開自体が見所。 ソフトバレエの何たるかをわかりやすく表現していて、 これに勝るPVはありません。 本来の意味での「歌舞伎者」を表現したような衣装。 クラシックは古典と訳されるけれど、 発表当時は最先端であったはず。 音楽は常に新しく、時を超える。 そういうものであって欲しい。 ご冥福を祈ります。 『SOFT BALLET'S CLIPS - Zauber』 『JACK IN』収録のPVは省略して、 「TWIST OF LOVE」から。 これ、「EARTH BORN」をイメージした映像に 曲を乗っけてるみたい。歌詞とのリンクほぼ無し。 溶岩が覆った土地で生命の塊(卵)発見、 インダストリアルな道具(バーナー、タービン、歯車)、 これらでSBを表現したとか? 「ESCAPE-Rebuild」 監督さんがゲイな感性をお持ちでいらっしゃるか、 「エノラゲイの悲劇」のダジャレでゲイっぽくしたのか、 ファンがみな腐女子な感性を持っているとのサービスか、 3人が上半身裸でズイッと一歩前に出るシーンで苦笑。 ♪August wind だから?暑い? カメラの脇で回るプロペラが扇風機に見えちゃうよ。 割とシリアスな曲だと思うんだけど、 何か意味を込めてるようで伝え切れてない感じ。 遠藤さんの顔が劇画っぽくて高得点。着流し似合いそう。 「EGO DANCE」 原爆で生まれたゴジラっぽい怪獣に変身した藤井さんだけが 歌詞に合わせてるように見える。 「エゴ」だけにメンバーが同じ枠に収まって無い。 シーンが高速で変わり、観てて飽きない。 「FINAL-Remix」 アフロディーテ像(頭部)と白い鳩で『愛と平和』。 メンバーが出演してない事で非難轟々だったとか。 色々推測出来るけど、視覚情報を抑える事で 聴覚に譲れるんじゃないかという計算はあったかも。 ルックスじゃなくて楽曲を認めて欲しい、みたいな。 TV-CF『愛と平和』「NECRON」 この曲の為にシングル買った思い出。 遠藤さんの顔をすべらす指が素敵だ。 たとえ「寄せ集め」でもこういうレア映像は大歓迎。 取って付けたようなイントロは恐らく 『TOUR 1991』で使った映像。 だったら遠藤さん込みのを入れてくれ!と悶絶。 「SAND LOWE」(LIVE AT NHK HALL) あ~、美しい火花。 ステージに立つならこれくらいの事しなくちゃ! ガスマスク姿も絵になってるし。 遠藤さんも超低音がんばっていらっしゃる。 森岡さんは…もしかしてソロんとこ差し替えた? 指と音が合ってない。 ピアノの音色(ねいろ)はCDに収録されてる方が好き。 「AMERICA」(LIVE AT NHK HALL) ロックっぽい。 SB風コール&レスポンスを締めた、 吐息に近いあの声、好きだわ~。 で、すぐにクレジットへ。 イントロがあるならアウトロも用意してくれろ。 『Reiz[raits]-SOFT BALLET LIVE』 格調高きNHKホール。 中央に鎮座する鉄の塔、 藤井さんの鉄骨500kgDOA(でかいぞ、おもいぞ、あぶないぞ)、 (収録されてないけど)森岡さん用グランドピアノ。 これらの黒と真っ赤なステージ、 脇の金属管(パイプオルガン)のカラーバランスが とても美しかった。 セットリストにデビュー前の曲(「SOMETHING AROUND」)が 含まれ、ほぼ全曲再アレンジが施されていたことから、 このライブ1本でSBとしての創作活動に一区切り付けた感があった (後にレコード会社変わって合点が行った)。 電子音多用でも、ロックバンド的ライブ構成の王道を踏みしめてる。 メンバー全員の高テンションが凄絶。 レベルアップ著しい遠藤さんの 核(腹とは違う感じ)から出る声を 気持ち良く感じるようになったのはこの頃から。 藤井さんの作り出す重低音が皮膚を、 遠藤さんの歌声が身の内を震わせる、 そんな得体の知れない感覚は初めてだった。 SE「DICTATOR」が明けても幕は上がらず、 そのまま「MIDARA」へと続き、「FINAL」で御開帳って流れが 省略されている。 初回特典は「MIDARA」を収録(NHK-BSでの放送を 録画していたので買わなかった)も、 「PRIVATE PRIDE」前にブチッと編集跡がわかるのは 技術面でちょっとアレだ。 NHKとの契約上、何らかの事情が絡んだのだろうか。 攻めの曲ばかりで嬉しくはあるけれど 抜粋にとどまり、総合的な雰囲気は出せてない。 BSで放送された方はインタビューやインサート映像等で ガッツリ作り込まれていた。 そこまで頑張るなら2本組で売り飛ばして欲しかった。 以降は極めて個人的思い出話に突入させていただく。 忍者ブログ | [PR]
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