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5月30日(日)本多劇場
脚本:北条秀司 演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

妻の浮気を疑って自殺を図った綾野(野間口徹)の病室を訪れる
大門先輩(真山章志)。
見舞いの度にこけしを持ってくる先輩を間男と睨んでいる綾野は
血まみれの赤ん坊を逆さに持った落武者をモデルに絵を描いていた。
そんな荒んだ状況を変える為、先輩は昔話を始める。
おきわ(篠井英介)は
手ぬぐい職人・伊之助(ラサール石井)の嫁だが、
重善(板尾創路)と逢瀬を重ねている。
その重善に、金目当てに婿入りしようとした男達が
次々に逃げ出すという牛娘・おそめ(真山章志)との縁談が上がる。
それを知ったおきわは別れを惜しみ、
毎晩ヘビのように絡み付く夫を殺して
一緒に逃げようと持ちかける。果たして葬儀も終えたのだが…。

舞台は朱色、緑色、青色といったキツイ色目に、
切り絵を使った『日本昔話』風。
部屋の見せ方が面白く、上から見ると‘W’の形。
セリフは時代劇ながら現代語も使う。おきわと重善の衣装は
着物をベースにモードなアレンジが施され、
縦のラインを強調している。
オープニングの出演者紹介映像はCGを使用、
音楽はテクノでナイロン100℃の雰囲気も少しアリ。

二転三転する話でスピード感があり、
劇中劇の登場人物の不可解さも昔話というより作り話っぽくて、
語り手である大門先輩のいい加減さを表現、
やりっぱなしで終わらせない几帳面さが良かった。

客がテレビドラマに限界を感じ、
役者達も次々と舞台に流れて行けば多少、
実験性が薄れて一般化されるのかもしれない。
でもこの頃はある程度の収まりがある方が楽しめるようになってきた。
めちゃめちゃにブチ壊して、
いつのまにか終わってるような芝居も嫌いじゃないけど。

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