![]() 「読んでいる」というくらいだからまだ読んでいるわけです。 作者の宮沢章夫さんという方はかなり、 柔軟な思考の持ち主である。と思う。 「と思う。」と付け加えたのは 「そうでもないぞ」や「そんな作家は知らない」という方に向けた、 言い訳かつ一条の光なのだよ。 …一条の光? 用法を履き違えましたか。 「用法を履き違える」って日本語はないだろ。 用法は履物か?ハヤリのミュールだとでも? ミュールがごとき用法とは。 フェミニンな用法。砂地ではDon't用法。 田んぼじゃ農法。船ならヨーソロー。 くだらん。最後のヨーソローなんて韻さえ踏んでない。 宮沢さんの著作を読むと脱力する。 内容の流れに、自然に任せられるからだろうか。 合わない‘流れ’を持っていたり、 文体に馴染めなかったりする作家は「もう二度と」。 しかし宮沢さんの文章であれば 途中でガラッと調子が変わったりしても難なく読める。 知性は高度、伝達能力もハイレベル。言う事ナシの作家さんだな。 今んとこ極上。 小難しい本を読んでいると賢い人間なんじゃないかとか、 本を持ち歩いているだけで 文系の人間なんじゃないかと思われると困ってしまう。 難解度よりも内容の奇天烈さに注目しているだけだから。 「この本は難しそうだ」と先入観を抱いた時点で読む気は失せる。 文系の人間じゃない、の理由は ただ単に国語の成績が悪かっただけなんだけどね。 口を開くとバカがばれるぞ。 PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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