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「読んでいる」というくらいだからまだ読んでいるわけです。
作者の宮沢章夫さんという方はかなり、
柔軟な思考の持ち主である。と思う。
「と思う。」と付け加えたのは
「そうでもないぞ」や「そんな作家は知らない」という方に向けた、
言い訳かつ一条の光なのだよ。
…一条の光?
用法を履き違えましたか。
「用法を履き違える」って日本語はないだろ。
用法は履物か?ハヤリのミュールだとでも?
ミュールがごとき用法とは。
フェミニンな用法。砂地ではDon't用法。
田んぼじゃ農法。船ならヨーソロー。
くだらん。最後のヨーソローなんて韻さえ踏んでない。

宮沢さんの著作を読むと脱力する。
内容の流れに、自然に任せられるからだろうか。
合わない‘流れ’を持っていたり、
文体に馴染めなかったりする作家は「もう二度と」。
しかし宮沢さんの文章であれば
途中でガラッと調子が変わったりしても難なく読める。
知性は高度、伝達能力もハイレベル。言う事ナシの作家さんだな。
今んとこ極上。

小難しい本を読んでいると賢い人間なんじゃないかとか、
本を持ち歩いているだけで
文系の人間なんじゃないかと思われると困ってしまう。
難解度よりも内容の奇天烈さに注目しているだけだから。
「この本は難しそうだ」と先入観を抱いた時点で読む気は失せる。
文系の人間じゃない、の理由は
ただ単に国語の成績が悪かっただけなんだけどね。

口を開くとバカがばれるぞ。

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