![]() The Cure『Why can't I be you?』 タイトルはロバート・スミスが懇意にしていた 友人の一言と記憶している。 相当イラついたのだろう、能天気な曲に付けた歌詞は 大げさで的外れな称賛に溢れた褒め殺し。 ムチャクチャな表現も並ぶ。例えば ♪everything you do is simply dreamy, everything you do is quite delicious ♪you're so perfect,you're so right as rain と、おかしな形容。 「quite angelicate」は「すっごい天使!」とでも訳すのか? とにかく薄気味悪い絶賛の嵐で、 ♪kiss you from your feet to where your head begins は足からのスタートで、かしずいているのが目に浮かぶよう。 テクニック的にも、 メロディに合わせるにしても「君」を3回使うしつこさや、 「頭の始まってる所まで」って表現が上手過ぎて卒倒。 むやみに持ち上げる人達へのウンザリ感が伝わって来る。 そんな皮肉たっぷりな曲を更に強化するPVは 羨望の的とされるポップスターなんか「所詮こんなもの」と、 「これでもまだ僕になりたい?」と訴えているようでニヤリ。 ラストの衣装がまたわかりやすい事この上無し。 世界規模で成功を収めたミュージシャンの心情は 想像する外無いが、何気ない一言にイラッと来て作った曲が アレンジや歌詞、PVも含めてジメジメした方向に行かず、 パーッと笑える方向に仕上げたのは極めてポップな所業。 拍手。 PR ![]() イアン・マッカロク。 たぶん、このPVが起爆剤。 Echo&The Bunnymen『Seven Seas』 1:45過ぎたあたりでブッ倒れされたに違いない。 80年代はUK音楽シーンが流入していて、 イアンを使った作家は2~3人しか浮かばないけど(笑)、 まるで似顔絵だった。 表紙にドドーン!と使ってるのを見た時は半ば呆れた。 モブでなら全然引っかからないけど、 知ってる人間からしたら容れ物に使われてるように思えて。 そんな印象も残すエコバニだけども、音楽の方は 硬質ながら怠惰で皮肉屋な雰囲気のままポップという 難しいスタンスを築いていて、今でもたまに聴く。 Echo&The Bunnymen『Bedbugs and ballyhoo』 アルバムに収録されてるアレンジの方が好きなのは プロデュースしたレイ・マンザレクの色が強いから。 あの可愛いオルガンの音をカットしてしまうなんて。 そういえば歌詞が難解な事でも有名だった。 意味が通らなくても音に合う言葉を選んだような詞。 アートワークも優れてた。 このアルバムはアントン・コービンが全面的に。 (余談) 今後、曲単位での配信がメインになると 音、写真、絵、映像といった才能を集めた作品が 世に出にくくなるかもしれない。 その捌け口がMAD動画などに繋がってるのだとしたら、 編集家という職業が生まれたり? 著作権管理大変そ。 ![]() INXS『Guns in the sky(Live)』 この曲のPVは何万回観ただろう。 むちゃむちゃカッコイイ。 しかし権利関係によりYouTubeでは音無し。 なので、タルボを弾いているだけで「珍しい」と 言ってしまうヒラサワ好きならではのライブ映像をチョイス。 やはり破壊的な音と弾き方が似合う型である。 ----ここから己が下半身のツボ話---- INXSに、というかボーカルのマイケル・ハッチェンスに 猛烈にやられた時期があった。 来日公演は当然のこと、 単館上映だった映画『DOGS IN SPACE』まで観に行った。 タイトルで宇宙犬ライカを想像するもダークな青春映画で、 本国オーストラリアでは アイドルポジションにいる人なのかと意外に思ったが、 そんな出来よりもキスシーンでの横顔が素敵で、 幼い胸をわしづかみにされた。 真っ直ぐな体型(←どうやらこれがツボ)に合うモードな衣装や 一つにまとめた髪を赤いバラで飾るなど、 色気の塊のような存在。 『NEED YOU TONIGHT』PV冒頭の手だけでもポヤ~ンとする。 未だに私のセックスシンボル。 アルバム『KICK』の時期限定で。 ![]() ![]() ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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