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(ドロッとした話です)

潜水の名手、J・マイヨールが自宅で首を吊って死んでいたそうだ。
息の続く人がこの方法で…。
自殺を考えるきっかけは
世界がつまらなく感じた時や世界に必要とされなくなった時など。
思い通りにならない苛立ちを「死にたい」とつぶやいて処理する。
淘汰される理由が揃う場合もあるだろうけど、
カタルシスとしてはかなりの恍惚。

高校生の時、友達に『人間失格』を借りた。
「なんつう自己愛の強い話だ」と思ったけど、
自分にもそういうとこがあるから不快感はなかった。
しかし以降、太宰の著作は読んでいない。不幸は感染するから。
ウツウツとした人の傍にいるとエネルギーを吸い取られる気がする。
心配で心配で、考え詰めた時の疲労感と空しさ。
ウツの本人は私のことなど屁とも思ってないのに。
ずうっと前にここで
「話を聞いて欲しい人、カンベンしてくれ」という話をした。
仕方ない、だって、話を聞くだけでもダメージを受けるんだよ。
だけどそれをウツウツとしてる人には言えないよ。
「この人のウツには私も含まれてるんだよなあ」と、
取り巻く世界の一員として思うのもあって。
問題を分析する事で解決の糸口など掴めない。
大切なのは欲を明かす事。本当に自分が欲しているのはなんなのか。
で、太宰といえば心中だね。
恋の相手と死んだ(死のうとした)のはなぜか。
一緒に死にたいのではなく、
相手を殺したかったんじゃないかと思った。
そういう仮説ってどっかにないのかな?
親子の無理心中なんて、自分のためだけに、
‘持ち物’としての子供を殺してしまうものね。
命を預かる、それを愛と勘違い。支配欲だけじゃん。

さて、今年最後の雑記。言いたいこと言って忘年だ。
ネットでの反省といえばアレです。お騒がせしました。
「このことは忘れないでくださいね」と釘を刺したアナタ、
キチンと覚えていますよ。
言葉で縛られる、この苦しさをアナタにも分けてあげましょう。
でも来年は知りませんよ。
自分の発言や行動にどのような反応があったかの記憶は残しますが、
罪悪感は消します。言葉の呪縛は、同じく言葉で解こうと思うのです。
私はずっと、
宮本輝の『春の夢』に出てくるトカゲの気持ちで過ごしてきました。
では、よいお年を。

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