![]() 映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、 監督がラース・フォン・トリアーと聞いて「ヤバイだろうな〜」と。 本当にね、キリスト教らしいというか、性悪説どっぷり。 弱者を見ると喜ぶ偽善者が目白押し。 主人公のセルマ、息子の目を治す事が 遺伝性の眼病を伝えた自分への救いでもあったわけで、 あの残酷なラストシーンからは幸福感も伝わってきた。 「そんなぁ」ってのもあるんだけど。 ビョーク以外には演じられそうもない役柄。 キャスティングもうまかった。 カトリーヌ・ドヌーヴ、『シェルブールの雨傘』を思い出す。 デビッド・モース、悪役といえばこの人って感じ。 『グリーンマイル』ではいい人だったけど、 「いつか悪い人になるんではないか」と待ってたくらい。 他にも‘らしい’役者さんが揃ってて、暗いけど娯楽な雰囲気。 音楽の監修もビョークなのかな? 本当に、歌うために生まれてきたような人。凄い。 でもね〜、観た後どっぷり落ち込むから一度でいいなぁ。 公開当時は 「セルマが〜、すごく純粋でぇ〜」と泣きながら感想を言ってる人や、 「バカなだけだよ。だってコメディ映画だろ?」と言う人もいた。 まぁ、感想は自分を反映するからね。 セルマは結構、冷静に人を見てたんだよ。 純粋でもバカでもない。 視力の弱い人は目からの情報を想像力で補完する。 あの絶望感の中で、休まるのは空想している時くらいなもんだろう。 映画自体も、ミュージカルシーンが救いになってた気がした。 PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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