![]() 『自由すぎる報道座談会』(仮)~報道災害なう!2~ 2011年5月1日(日)新宿ロフトプラスワン 出演:上杉隆、烏賀陽弘道、他(カメラマン兼記者さん) 進行:プチ鹿島、畠山理仁 言論統制だの情報操作だの、 ネットで広範囲にニュースやコラムを読むようになってからだ、 「日本やばい」と気付けたのは。 悪質な大手報道メディアに対して警鐘を鳴らし、 前線で闘っている方々の話を直接伺える良い機会だと、 久々に東京へ。 上杉隆さんは職場で聞くラジオ番組(TBS)で、 烏賀陽さんは、闘う哲学者・諸野脇正さんが オリコン訴訟を取り上げてから、知った。 真剣に語る合間に鋭く愉快な冗談が入る楽しい場。 失笑を生む絶望的な状況でも、 事実を歪めず独自に活動を続けたいと望むジャーナリストの存在は とても頼もしく思える。 旺盛にバクバク唐揚げ食ったりビール飲んだりの姿にまで 「パワーのある人達は違うなあ!」と、感じ入った。 PR ![]() 『シュルレアリスム展 ―パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による―』 リサとガスパールのグッズ付チケットを購入してから 震災の影響で開催日が延長されたと知るまで、 すっかり忘れていた。 「あっぶねー」とばかり、曇天の5/1、国立新美術館へ。 リサとガスパールとの繋がりは何か。 ポンピドゥセンターの中にリサの住まいがある。 館内盛況。 時刻は16時近く。17時には出る。 シュルレアリスム運動の説明書きも漏らさず読みながら、 急いで鑑賞。 抑圧から解放させた作品群は情熱的で、どこかユーモラス。 作家達を束縛していた既存の概念をしっかり把握していれば もっと楽しめただろう。教養不足を反省。 気に入った作品のポストカードを購入。 (上も下も向かって左から) ヴィクトル・ブローネル『狼-テーブル』 このアングルではわからないけど、ふぐりの存在感。 ジャン・アルプ『口ひげ頭と瓶』 かわいい。‘口ひげ頭’って訳もいい。 アーウィン・ブルーメンフェルド『仮面のセルフ・ポートレート』 フランシス・ピカビア『仔牛の崇拝』 仔牛、布、手。同じ素材を使って別の表現。 単体でも並べても、じっくり見ていられる。 ドラ・マール『無題[手-貝]』 気持ち悪いのにずっと見ちゃう感じ。 ![]() 『ミレニアム1~3』 ヨーロッパ製らしい陰鬱な雰囲気でのアクション作品。 男に虐げられ続けて来た女の高潔な戦いも、 マンガっぽい構成とSM要素の強さに笑ってしまった。 『ソラニン』 タイトルから真っ直ぐにジャガイモの芽を思い浮かべ、 どんな中毒性を表現しているのかと、観た。 描かれている物語はマンガで使い古された要素を 現代風に再構成しているに過ぎず、新鮮さは感じない。 社会に入る、あるいは受け入れられる為に 摘まなければいけない芽。 それは「夢」なのか「本音」なのか。 それが毒となってしまう社会とは何なのか。 そういった青臭い場所で自己愛に浸りたい時や 懐かしく思い返したい時に合う作品であった。 『ドラキュラ』 最愛の妻を失い、神を恨んで魔の道へと進んだ王。 ラストは宗教上の理由か少々優等生な感じで物足りないけれど、 王を演じたゲイリー・オールドマンの技術 (さすがに目の光は残っていても、命が消えた瞬間の演技が脳裏に) が見られて良かった。 昔懐かしい撮影法と当時最新であったろう特殊メイクが 妙な融合を見せ、大変ぶきみ。 その不気味さとのコントラストをクッキリさせる 美しい役者、美しい衣装。 ドラキュラ作品の魅力は聖と魔。 その間で揺れる心理描写で優劣が決まるように思う。 エンディングで流れるこの美麗な曲は 純愛の落とし前にふさわしく、涙を誘う。 Annie Lennox『Love song for a vampire』 ![]() 3月11日(金)14時46分。 終業時間近く。 地震慣れしていても普段とは違う揺れの大きさと、長さ。 みな「出た方がいい!」などと騒ぎながら外へ。 所持品もコートも全部持って出た私は恐怖と好奇心が半々。 地割れを恐れて「畑に逃げた方がいい!」と皆を呼んだ 大阪出身の方に地元出身の専務さんが 「畑はダメだよ。液状化するから」と冷静に指導 (実はそこは田んぼ。訂正しない専務さん人格者)。 新潟での大地震を経験した方は 「騒ぎ過ぎよね。こんなもんじゃないんだから」と、 落ち着いている私に同意を求めたが、 怖がる気持ちもわかるから、 作り笑顔で答えるしかなかった。 仕事場に戻ると空調設備の一部が下に落ちていた。 変化らしい変化はそれだけ。 いつも通りに片付けてから退社。 ![]() The Cure『Why can't I be you?』 タイトルはロバート・スミスが懇意にしていた 友人の一言と記憶している。 相当イラついたのだろう、能天気な曲に付けた歌詞は 大げさで的外れな称賛に溢れた褒め殺し。 ムチャクチャな表現も並ぶ。例えば ♪everything you do is simply dreamy, everything you do is quite delicious ♪you're so perfect,you're so right as rain と、おかしな形容。 「quite angelicate」は「すっごい天使!」とでも訳すのか? とにかく薄気味悪い絶賛の嵐で、 ♪kiss you from your feet to where your head begins は足からのスタートで、かしずいているのが目に浮かぶよう。 テクニック的にも、 メロディに合わせるにしても「君」を3回使うしつこさや、 「頭の始まってる所まで」って表現が上手過ぎて卒倒。 むやみに持ち上げる人達へのウンザリ感が伝わって来る。 そんな皮肉たっぷりな曲を更に強化するPVは 羨望の的とされるポップスターなんか「所詮こんなもの」と、 「これでもまだ僕になりたい?」と訴えているようでニヤリ。 ラストの衣装がまたわかりやすい事この上無し。 世界規模で成功を収めたミュージシャンの心情は 想像する外無いが、何気ない一言にイラッと来て作った曲が アレンジや歌詞、PVも含めてジメジメした方向に行かず、 パーッと笑える方向に仕上げたのは極めてポップな所業。 拍手。 ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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