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終演。
本番が一番ヘボい事になった。
注意点を思い出したはいいが、それは不安な所も思い出させ、
どうしても覚えられなかったコーダでハデに間違えた。
稽古では無事だったのに。
新品トゥシューズは足に馴染みきらず、まともに立てなかった。
疲れもあって体が持ち上がらなかったから、
重ーい踊りだったに違いない。
しかし落ち込んでも終わってしまった事。足早に楽屋へ。

強力メイク落としシートを7枚ほど使って素顔に戻し、急いで身支度。
楽屋前に参加者全員集合、Y先生から挨拶など賜る。
自分への圧になるかもしれないからと
モニターを見ずにいてわからなかったが、
Y先生の涙を浮かべての言葉に発表会の成功を読み取り、
少しばかり安堵。
加えて、私が入室した頃に中等科さんだったI先生の結婚報告。
めでたいわー。
花束と記念の品を受け取り、再び楽屋へ。

年齢的には大人だけど、すっかりお世話様。
特に声をかけてくれた生徒さん二人を勝手に代表にさせてもらい、
御礼とお別れの挨拶をして退出。
遠方からお越し下さったUさんに会う為、そそくさとロビーに向かう。

Uさんだけでなく、現&旧クラスメイトにも予想だにしない、
ありがたき感想を頂戴した。
一生分以上の‘キレイ’をもらって昇天。

朝の稽古で既に兆しが見えていた不調。
帰りの電車内では諸々の無理が重なって頭痛と吐き気に襲われた。
「せめて家まで!」の気力で持たせ、着いてからトイレ前で正座。
込み上げてくるばかりで何も出ない。お風呂に入って寝た。
が、耐えられずに起きてしまい、夜中に鎮痛剤投与。吐いた。
こんなんで翌日仕事。
「一度出たらクセになりますよ〜♪」のTちゃんの言葉が空しく響いた。
気力も体力も追っつかん!
舞台袖で「ステージ以外に私の生(活)きる場所は無い」
と言い切った生徒さん(小学生)に
「ほぉぉ〜」と拍手送ったくらいだもの。質が違う。
出て良かったと思えたけどね。


鮮やかな花束は現&旧クラスメイトの二人が連名で下さった。
彼女達だけでなく、女性9割で支えられた発表会は
細やかな配慮が行き届いていて、まさに花園であった。
礼儀や良質な人間関係を学べる事も、バレエの美点。
良い子に育ちますよ、お母様方!

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4/4、本番当日。
早起きして髪をおだんごにするが、毛量が多くて上手く行かない。
9時には会場入り。諦めて家を出る。
楽屋でボーッとしていると、
見かねたMちゃんが「自分だけでは難しいから」と
ピンとジェルをふんだんに使って整えてくれた。
M先生からの指令か、世話役になってくれてありがたい。

メイクをして頂く為、別の部屋に移動。
ファンデーションは自分で塗る。地肌がわからなくなるくらい塗る。
出来上がった生徒さんを見て、「ああなるのか〜」とワクワク。
「お願いします」とメイクさんに付けまつ毛を渡して椅子に座り、
されるがままになる。
「目が大きいのね」と、何だか嬉しそうに感想を漏らしながら
手馴れた感じで仕上げて行くが、
「二重が深いから」とアイライナー失敗
(まばたきしたら下まぶたに移った)。
滅多にしない事のようで、少しヘコんだ様子。
なんだか申し訳ない気持ちに。
みっちり口紅を塗られた口で
「ありがとうございました」と礼を述べ楽屋に戻り、鏡を見た。
笑いたい気持ちを抑え、静かにケイタイで自撮り。

時刻は11時過ぎ。
口紅を落さぬよう、お昼ごはんを食す。

本番前にも稽古(リハーサル)がある。
昨日とは違い、プログラム通りに進行。
衣装と髪飾りを着けて舞台袖まで行くと、
TちゃんとMちゃんが
「きれーい!メイク映えするんだね〜」と褒めてくれた。
心の中で「あ、笑えないんだ」と残念に思う
自分の価値観を確認しながら、素直に褒め言葉を頂戴する。
そんな彼女達はもちろんキレイ。
っていうか、楽屋は美少女の巣窟。

楽屋前の廊下では簡易の撮影スタジオが設けられ、
稽古の合間に写真を撮っていただくようになっており、
私も列に並ぶ。らしいポーズが浮かばず、
カメラマンさんにアイデアをもらい、笑顔を作って、
「は〜い、キレイで〜す」とか言ってもらってる状況、
これが面白くて仕方ない。
恥ずかしさを突き放すには客観的になる以外に手は無いからね。

さすがに疲労がハンパない。
昨日はウロウロしたら迷惑かけるかもしれないと
楽屋に篭っていたが、今日は体力温存の為に
動かない方がいいと、ジッと筒井さんの本を読む事にした。
傍目には単なる地蔵だが。

稽古が終わり、舞台上で集合写真を撮影。
「祈り」の衣装から再び「オープニング」の衣装に着替え、
開演を待つ。

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「時の踊り」「あかつき」、そして「祈り」。
振りは覚えているけれど、
光を見ての立ち位置確認はして来なかった。
照明の中で踊るのも初めて。
私より明らかに上手な二人をサイドにしてのセンターだから、
尚更はずせない。
こんな緊張を呼ぶ責任感の下では、
不自然なくらいガッチリ見て踊ってしまいそう。
それでなくても最上位のY先生から
「恥ずかしそうに踊ってるから、顔上げて」との注意を受けたのに。
たくさんの注意点を覚え、それを思い出すのも、
私の頭では一苦労だ。
舞台を斜め方向に三人並んでピルエット(回転技)で進む所の
角度は私が決めるらしく、後ろにつくMちゃんに
「角度がきついから少し浅めで」とお願いされ、
調整してOKをもらうも、
「気を付けるけど、また戻ってたらMちゃんに合わせるから」と、
暗に頼らないようお願いし返すほど、既に容量オーバーしている。
‘優しい表情で踊る’との注意を本番で思い出せるかどうか。

「仕事」「戦い」「婚礼」「平和のグラン・パ・ド・ドゥ」が終わり、
コーダへ。
コーダは最後を締める、出演者全員の踊り。
私は端っこだけど、最前列。
大人が踊る「祈り」は元々そういうスタンスだろうけど、
小さい頃から踊ってない、しかも初舞台の人間に、
なんちゅう無謀な配役を、と恐縮する。
期待に応えられないとか、そんな自惚れとは微妙に違う、
私のせいで舞台がグズグズになったら申し訳ないっていう
自意識過剰。この思考は「それほど存在感無いから」との
冷静な判断で拡散を抑えた。

「ジャーン!」っつって一度幕を下ろし、再び幕を上げてお辞儀、
それから主宰者や先生方への花束贈呈があり、
もう一度お辞儀をして、幕。
このお辞儀もまだ振り付けられておらず、
その場で指示を受けパパッと覚えた。

楽屋に戻り、衣装からレオタードに着替えた後、
出演しない第一部と第二部の稽古が行われる2時間を、
鏡前の丸椅子の上で胡坐をかき、
筒井康隆『自選ドタバタ傑作集1』を読んで過ごす。
客席で見てても良かったのかな、今思えば。

再び着替え、「オープニング」の稽古へ。
立ち位置の変更があった以外は問題無し。楽屋に戻る。
私:発表会って、いつもこんなギリギリなの?
Tちゃん:ない。初めて
ちょっとー!

衣装は置いたままでいいとの事で、サッサと帰る。

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更に、髪飾りを着ける時におだんごの位置が低いとも指摘を受けた。
頭頂部にまで上げるべし。
確認しておくべき事も基準を知らないから、
何がわかってないのか、わからない。
先生も生徒さんもフォローして下さるし、
書面の注意事項も頭に入れているけれど、
髪の事には触れられておらず、
こういった場合に備えて周りをしっかり見ておく必要があると、
本番前日に気付く。遅い。

稽古開始前、出演者全員が舞台に集合。
舞台監督さんから立ち位置の目安となる光や
照明の当たる範囲の認識、
装置への接触厳禁などの注意を受ける。
普段は完全に観る側の人間、「ほーほー」と神妙に聞く。

まずは第三部「コッペリア 第三幕」から。
「祈り」の衣装と髪飾りも着けて、袖で出番を待つ。
いや、待たない。
なんと、最初から出る事になっていた。聞いてないぞ!
スワニルダとフランツの結婚を祝う村人の一人として、
お客様への「これから踊ります」的なご挨拶も兼ねた感じで、
出るのだ。
こんな直前に!?と卒倒しそうになりながらも、
スワニルダ役のM先生から「結婚祝いのお金を皆に見せるから、
 少し前に出て来て、わぁ〜♪って演技してね。
 お金にわぁ〜ってヘンな感じだけど」の指導に和む。

三部から稽古を始めた理由を飲み込ませる振付が終わり、
袖に引っ込む。
先生の踊りを見ながら出番を待っていると、
「祈り」で一緒に踊るTちゃんに中等科の子(小学校低学年)が
志村けんよろしく「いっちょめいっちょめ」と
腰をカクカクいわせてジャレていた。
私:こんな小さい子がドリフ好きって珍しいね
Tちゃん:そぉ〜、○○ちゃんはドリフ好きなんだよね〜
いつまでも「いっちょめ」までで「わーお」に行き着かない
もどかしさを感じつつも、
「私はカトちゃん好き」とか言う子もいたりして、
別の意味での将来も楽しみだ。
そしてドリフの強さに感動。

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本番ギリギリの3/27、29は中等科の生徒さんと合同で
コーダの振付&練習をしたり、
高等科B(私の所属クラス)のレッスンに加わった後に
トゥシューズを履いて発表会の踊りに入ったりと、
濃密な内容だった。
この2日で振付終わり。

4/3、舞台稽古。
会場は隣りの駅にあり、その駅から更に20分近く歩く場所にある。
参加する生徒さんは皆、家族に送迎してもらっているようだ。
私はもちろん自力だ。今回は父までもがタクシーを使えと言い出し、5000円を寄越した。
断っても「何かあるといけないから」と持たされた。
母は「ラッキーじゃん」。…そういう性格になりたいよ。
お金をもらうかは別として、普通はタクシー使うと思う。でもヤだ。
行き帰りで体力消耗して
肝心の舞台がグダグダになるだろう予測は出来る。
それでもお金を使わず独りで何とかしようと突っ張るのは、
恥ずかしいからだと思う。
定職就かず、実家出ず、嫁行かず、子を産まず…
自立出来てないのに趣味の教室通いを18年も続けて、
余裕のある事だ。
そんな風に自嘲し全てを恥に思うのは、実は保守的だからだね。
えー?マジで?
などと、鬱々とした気分を自己分析の理性で
擬似バランスを取りつつ、会場到着。
生徒さん達の後に続いて楽屋へ。

普段のレッスン着に替えて手すりのある場所で足慣らし。
傾斜があって引っくり返りそう。傍にいた生徒さんと笑っていると、
舞台袖から、私の入室時から指導して下さっている
M先生に声をかけられた。
そこにはバーが用意してあり、使うよう勧めて下さった。
この時に初めて、M先生も踊る事を知った。
いわば恩師との共演。
最初で最後だと思って参加を決めたので、とても嬉しい。
先生も私の参加を心から喜んで下さっている様子。
しかし、失態。
指摘されて知った‘大きめの靴下’の使い道。

舞台袖の一部と舞台には滑り止めにとリノリウムが塗られている。
そこ以外の、ワックスが塗られている楽屋や廊下では
シューズの上から靴下を履いて歩かないと、
効果が薄れてしまうのだ。
その靴下を忘れてしまった。
仕方ないので、出番の度にトゥシューズを袖まで持って行って、
履き替える事にした。

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