![]() ひと月も経った些細な過去を綴るのは面倒になってきました。 公演会場である熊本市民会館に到着。 場外では喫煙者がたくさん。あ〜、中は禁煙だから…。 サッサと中に入り、物販を遠くから眺め、自分の席を探し、着く。 BBSに「熊本公演行きます」と書き込んで責任感を煽り、 奮い立たせてきた気力は公演後に開放。 「あ〜、嬉しい」と顔がニヤケる。 人を寄せ付けない空気を放ちつつ、開演まで読書。 少々遅れて始まった公演は正直、素っ気無いものだった。 これまで観たものはもっと密接な空気感だったから 余計だったかもしれない。 九州だから、と感じ取れる特色などもなく(私には、です)、 ‘質を一定に保つ’という当たり前を確認して終了。 外に出てハッ!と気づく。携帯が通じないんだった。 どうやって迎えに来てもらうのだ? 歩いてホテルまで帰るのか。2、30分かかるぞ。 はぁ〜っとため息をつき、ダメもとで掛けてみる。 通じた。なんでっ!?なんか‘Rm’って表示が出てるけど…。 なに?壊れた?壊れて繋がるってありえないよなぁ。 と、機械オンチ丸出しのパニックと並行に 母の「どうやって帰るの?」の言葉に唖然とする。 居心地の悪いホテルから引き上げ、叔父の家に泊るらしい。 もちろん私には一言の相談も無い。 ひどい…。いや、私が悪い。付き合わせた私が悪い。歩いて帰ろう。 なんて思うもんか。母の身勝手さに苛立ちつつ、 結局「詳しい事は後で」。 会場で待つ事になり、 「あ〜、待つの嫌いなんだよな〜」と思ってる所に、 「霊柩車あるよ〜」の声。おっ、火の玉号だね!見に行こうっと。 すごい人だかり。その先には輝く豪奢なリンカーン。白ナンバーだ。 と、携帯が震える。「誰だ?」う、お会いする予定だった方だ…。 怒られる…。 言い訳が通じるだろうか…。 悶々悶々。 こうしてる間に!と思い切り(告白かよ)、 エイヤッと連絡、「逃げたな」のツッコミに卒倒、いい人で良かった♪ 中将登場前に叔父と母が到着。「じゃあ」とその場を去る。 さあて、どういう予定になるのだ? 霊柩車を囲む沢山の若者達に驚いたふたり、 開口一番「出て来たの?」。「まだ」。 母「私は(ホテルから)出るけど、どうする?」 私「私はホテルでいいけど、明日どうするの?迎えに来てもらうの?」 母「一緒に来るならキャンセルして荷物持って来るけど」 私「…(一緒に来いって言ってるのか? 親戚の申し出を断ったらどうなるのかの不安もあり、)。 わかった。これからホテルに行って キャンセルすればいいんだね?」 と、乗り込もうとすると叔父は「まだ出て来てないんでしょ? ホテルはなんとかするから、待ってらっしゃい」と。 「え?でも…。じゃあお願いします」とあっさり(笑)お任せして、 出待ち継続。 じっとりと待つ。しばらくして「キャー!」の黄色い歓声。出て来た! 見えない。小さくて見えない。噂に聞いたサービスはゼロ。 素早く運転席に着いた中将はニヤリと笑顔を浮かべ颯爽と発進、 信号待ちで握手責めに遭っていた。 霊柩車を追い掛けるファンはすごく滑稽。 この様子を客観的に捉えて笑いにするという、 公害撒き散らし運動の一環のように感じた。 ひとり寂しく待っていると、ようやく叔父の車が。 母に「遠慮無くなんでも言って欲しいんだって」というので、 「なんの断りも無く予定を変えるのはやめていただきたい」と答える。 空気が冷える。 もう人を気遣う余裕はないんだよ…。 親戚付き合いなんか、小さい頃から蔑ろの目に遭ってるのに、 「今更なんだ」としか思えない。 徳を積みたい叔母と、その機嫌を取りたい叔父、 それに気づかない母。 私はもう と、古傷スイッチが入ったところで この後は我を殺して人の気を済ませる役割を担うのだ。 親切にしたい人は、親切を求めている人間に敏感だ。 適当な対象がないなら、親切にしたいが為に 周囲の人間を無力化しようとする。 呑まれてはいけない。しかし、相手のフィールドに入ってしまったら、 そこの作法に従うのが礼儀という物なのだ。 表向きはね。 信仰を持つ人々の中で、現世利益の為に神様を利用して、 責任転嫁の法則を持つほどめんどくさい人はない。 神様の言葉に従えば何でもうまくいくと思っているのだろうか。 「親切であれ」、ならば相手の意志を尊重すべきだろう。 私にとって親切とは‘お断り’も受け入れるものなのだ。 母が望んでいた「長崎でちゃんぽんを食べたい」は あまりの天気のよさに「暑いから出たくない」の一言で中止。 空港内のレストランで叔父、叔母、母、私で会食。 フライトの時間が迫っていても 食欲だけは満たそうとする母が憎たらしい。 だから太るんだよ! 私のご機嫌は斜めどころか直立不動、 意思の通る世界に戻りたくて仕方ない。 そんな中、次の帰省の話になり、 航空券の安い時期に来るように言われた。 「(公演日)もっと早くわからなかった?」。 ムカッ!! さんざん母に責められて、 それでも「公演があるから」と奮わせてきたというのに。 あー、あー、どうせ私が悪いんですよ。 安心するがいい。二度とアンタの世話にはならねぇ。 負い目を指摘されるのが一番嫌。 そこに気づかない鈍さに付き合うのも疲れた。 ‘心の鷲’は孤独と自由。 ‘ツキ’は孤独で居ては得られないチャンス。 今回で強制終了。ヘトヘトです(他の話したい/笑)。 PR ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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