![]() 2002年9月14日(土)個人演説会『我が闘争』熊本市民会館 「地方公演はどんな按配か」、 「九州では‘先生’と慕われているらしい」、 「なのに殴られもした」などのいい加減な魅力と、 母の実家がある熊本なら安く上がるし連休だ、 といった色気により、参戦。 この軽率さが祟ったか、 日を追う毎に精神を圧迫する事態(私事)に見舞われ、 何度も「このチケット、売ってしまおうか」と思っていた。 しかし、「遠征は二度とするまい」と気持ちを整理、 渡・熊本。 無事到着するも、試練は終わらず。 ひとりで来りゃ良かった…。 体調は季節の変わり目特有の ‘あとちょっとで風邪引く’状態が延々と続き、 精神はうつ状態。帰りたい。 支えるは目的「公演を観る」のみ。 その後は抜け殻でいい。 まったく、なんだよ、この天気の良さは。 こんな暗黒(笑)を抱えながらの鑑賞だった。 私の席は1階1列33番。近過ぎる。 舞台上方には『鳥肌実 全国個人演説会 「我が闘争」』、 中央に国旗、金屏風、向かって右方に大きな大きな生け花。 ひまわりが可愛い。前方には赤い演壇。 長く伸びたマイクスタンド。 本を読みながら待つ。 開演が近づいたか、そこはかとなくポマードが香る。 すごい威力だ。 暗転。 大音量の『貧乏不遇欲情空腹』。 空襲警報は、あったっけ?(減衰の記憶力) 旧玉砕スーツに白手袋、 右のひとさし指には大きなパールの指輪。 足早に演壇に立ち、数回の咳払いの後、 「樺太にキタキツネを見に行くと出たまま…」と ‘エキノコックス’ネタで始まる。 (以降、相変わらずのうろん&順不同。御了承下さい) ・「おはようございます! 世界的演説家、鳥肌実でございます」。 丁寧に深く、上手下手にお辞儀。 ・スピーチ。 「アンタねぇ!…結婚して下さい。お引き取り下さい」 スラスラリとこなす。 ・「数ヶ月前の事ですが」とW杯ネタ。 「道頓堀で全身黒の特攻服を着たガタイのいい男が 韓国人サポーターを川にポンポン投げ込んでおった。 私はすかさず名刺を渡そうとしたのですが、やめました」 「夏江と健太はフーリガンと化しておりました。 健太は家の中のものを壊しまくって、‘お前のせいだ!’」 夏江には「非国民!」と罵られ、父親の威厳はゼロ。 他、「フラットイレブンで全軍突撃、 ゴールは靖国神社の大鳥居。 キーパーがいなくても英霊が守ります。 1点も入らないシステムとなっております」 睨みを効かせるユニフォーム 「尻には唐獅子牡丹の刺繍をビッシャリと」。 ・徳田虎男とロシアンパブにてロシア人ホステスにイヤガラセ。 ・今日は満席ですけどね。4800人。 他の場所ではやればやるほど客が減る。 ・明日こちらでは朝鮮人を皆殺しにする祭りがあるそうで。 一日(帰るのを)延期して見に行こうかな、と。 ・鼻をクンクン、クンクンさせる。 「今日は創価学会員の匂いがします」とニヤリ。 ・祝電をいつもの黒革バッグから取り出す。 偶然を装ってピストルをまろび出させ、ニヤリとアピール。 ・「ネタの方に入りたいと思います」と、髪を流れ星に。 「ハゲてきたんだよ。ハゲたらハゲたで」とネタにする様子。 ・ビジュアル系でございます。 ・♪べサメ~べサメム~チョ~ と歌いながらムーンウォーク。 向きを変えればマイクも持ち替える。細かい。 ♪どんなに~雨が降っても~ で、ショボショボの終了。 「ミュージックシーンにも進出して行きたいなと」。 ・コスモのパワーが集まって参りました。 ハァ~~!(夏江に挿入する時の声と同じだ/笑) マッチョ!マッチョ! ・「昨日は41度の熱でね、両腕に点滴、 座薬を3つほどアヌスにブチ込んで」とお尻を突き出す。 いい角度だ。 ・先日HIVの検査をしたのですが、結果は陽性でした。 ・用意したネタは以上なんですが、あと1時間30分あります。 頭の中は真っ白です。腹の中は真っ黒です。 ・自家用霊柩車の話。「即金現金の130万」。 「陸運局のお偉いさんが出て来て役人の態度が急変。私も急変」 「自宅の前にはヤクザのベンツ、 ベントレーが停車しております。 この霊柩車で睨みを効かせております」 ・ことり事務所主催でこじんまりとしたレイブパーテーを。 クスリはこちらで用意します。 ・10年前、インドへ行こうと思い立ち、 ボンベイの空港に降り立ってすぐ、 「ここは私の来るところじゃないな」と、 1時間30分で帰国致しました。人生観が変わりました。 インド人は臭い! ・『朝まで生テレビ』に電話で三日に一度、 出演交渉をしています。司会の田原総一郎は 「鳥肌ぁ?あいつダメ、使えない」。 そこで私は『しゃべり場』に出てね、 あの生意気なクソガキ共に、議論なんてしませんよ、 「死ね!お国の為に」こう言って頭をひっぱたいてやります。 ・玉砕け ああ玉砕け 玉砕け 「しばし、お待ち下さい」…。何か考えている様子。 が、何も浮かばなかったか、 再び「しばし、お待ち下さい」と袖に消える。 暗転の中、さだまさしの『防人の詩』が流れる。 数分後、竹槍と零戦を背負った例の扮装で登場。 真っ赤な照明。 まずは竹槍を持ち、背中の竹をカンカンいわせながら振り回す。 前方の客を突いたり、まるで訓練のよう。 袖のスタッフに竹槍を渡し、刀を受け取る。 鞘から外し型を決めるが、肩のヒモが気になったらしく、 スタッフに結び直してもらう。 再び刀を使ったパフォーマンス。生け花をバサバサ。 枝を手に取り、切れ味を見る。 刀をスタッフに渡し、演壇へ。 「長年飼っていたシャム猫が、犬だった事が判明しました。 ありがとうございました!」であっさり終了。拍手。 「今日は尻だったな」、納得しながら席を立つ。 会場を出れば「霊柩車あるよ~」の声。売ってんのか。 ちょっくらちょいと見てみっか。 お~、ご立派! ぬ、出待ちの人数がハンパじゃない。 50人はいたんじゃないか? ‘出待ち’という初の状況にアタフタしている上に、 観賞後でテンションが落ちない。 たぶん、目がイッちゃってる。 こんなのは私だけじゃなかったようで、 客観的に皆さん、アブナイ(笑) 携帯のカメラで霊柩車前で記念写真を撮ったり、 中を覗いたり、湯気が出そうな熱気だ。 「なんか違うよなぁ」などと思いながら、待つ。 数分後、ネット上でお世話になっている方に会い、 お話し相手になってもらっていると、 途中、迎えの車が来たのでお別れのご挨拶。 車のドアを開けたら、 「出て来るまで待ってらっしゃい」と伯父に諭され、 再び群れに戻り、待つ。…ホントは待つの嫌いなんだよ(怒) しばらくして歓声が上がる。出てきた、らしい。 う~、全然見えない(泣)周りのデカイ男共に 「中将を抱き上げてくれ!」と心で願うも空しく、 霊柩車は勢いよく発進。かと思ったら、ぼっさり信号待ち。 瞬く間にファンからの握手攻め。 既にテンションガタ落ちの私は見守るのみ。 情熱的だな~、皆さん。 夜景に映える霊柩車、 チラと見た運転席の中将はニヤリと笑みを浮かべていた。 お疲れ様でした。私が。 PR ![]() 2002年10月14日(月・祝) 『卒倒ライブ 第19弾』渋谷La.mama 今回の公演タイトル、公式サイトでは 『太陽日の丸人間爆弾 第弐』となっており、 ひとり芝居と演説、どっちなんだ?と 疑問に思っていたら両方だった(笑) そういったわけで(?)二部構成。 まずは第一部。「廃人教師」。 (記憶だけを頼りにしてるので、不正確な記述です。 ご了承下さい) 時刻は15分押しの19時45分。 出囃子『貧乏不遇欲情空腹』の後、 キンコンカンコンとチャイムが鳴る。 颯爽と現われたはいいが、なんだ、その格好は。 明かにサイズの小さい、袖も裾も七分丈の赤ジャージ。 眉を太く描き、オヤジなメガネをかけ、 ヘアスタイルはいつもの9:1分けだが、 後頭部に二本の触覚を立てており、 軟弱な体育教師といったところ。 (当日は体育の日。こんなとこにもかけての演目だろうか。 中将の芸は細かい) 教室に入るも、号令がない。 「号令だよ、号令!朝の挨拶じゃないか! もういい、俺がやる!起立、礼、おはようございます!」 元気よく挨拶するも、返事はない。 「なんでみんな言わないんだよ!」。 出席を取っても返事はない。 「アダム!アダム!いないのか?いるじゃないか! なんで返事しないんだよ。いつもお前が出端を挫くから 出席が取れないんじゃないか。交換留学生のクセに…。 ギリシャに帰れ!」 「ん?窓が開いてないじゃないか。 朝の爽やかな空気を満喫できないじゃないか。開いてる? 全部閉まってるじゃないか。どこを見てるんだ、 何がおかしい!」と、股間に目をやるとファスナー全開。 照れながら「なかなかうまい事を言うじゃないか」と ファスナーを上げ、ない(笑)。 窓を開けなかった生徒にキツイ高校(名前失念)に推薦、 または原発に就職させると脅しをかけた後、授業開始。 「教科書、Bの(?)ページ、太平洋戦争のところを開いて! はい、黙祷!目を開けるな、黙祷! 目を閉じたまま聞け。昨日、職員室に私宛てに 意味不明の親子丼が10人前届いた。笑うな!」 先生方と手分けして食べたが、代金は全て自分持ち。 家に帰ろうとゴッド稲妻(自転車)にまたがろうとすれば ペダルとサドルが奪われている。 仕方なく子供料金でバスに乗って帰る。 果たして家は炎上。 「おそらく同一犯、そいつは大変心の貧しい奴という事だ。 何がおかしい、笑うな! お前は今すぐ体操服に着替えろ! 校庭10周、皇居に向かって敬礼100回! なんだよ、その顔は!」 グイッと胸倉を掴まれ、 「我慢を学ぶいい機会だ」と諭すもぶっとばされて一限終了。 休み時間にトレーニング。 BGMはなぜか「レッツ・ダンス」。 シャドーボクシングの後、なわとびで二重飛び。 三回以上できません。 二限はホームルーム。 体育祭に向けてフォークダンスの猛特訓を続けてきたが、 問題発生。 「仮にS君としよう。彼が言うには 女子全員に手をつないで踊るのを拒否されてるらしい。 神をも恐れぬ行為だ。 おい、坂本!お前の話をしてるんだぞ! なんで下向いて本なんか読んでるんだ! そんな本(タイトル失念)読んでるから嫌われるんだ。 没収!後で職員室に取りに来い。 代わりに『ファーブル昆虫記』をやろう」 結局、嫌われている理由は「臭いから」。 その後無理矢理坂本君の差別問題を解決して、 以下略(申し訳ない)。 オチの曖昧なまま、 「着替えてきます。5分ほど、お待ち下さい。 トイレ休憩という事で」と、退場。 時刻は20時10分。第二部開始。 旧玉砕スーツで登場。 この後が大変(笑)いつも以上に脈絡なく、 ネタは中断を重ね、マトモだったのは「スピーチ」くらい。 力いっぱいの「死ね!お國のために」、 「帰ります、我に」など、 個人的に好きな言葉が聞けて嬉しかったが、 いうなれば総集編のような内容(フォローしてます)で、 情報量の多さに卒倒。記憶力はますます低下。 とても時系列は無理なので、以下はメモ程度にしか。 ・第一声が「え~、チンコ」(不吉な予感です/笑)。 「右翼左翼ヤクザ怖い」。 1発目のネタは忘れました。「小泉首相が北朝鮮へ」かも。 「キム・ジョンイルのヤニ濃いキャラに対抗するには…」 ・「初めてやります」と「自己紹介」を。 何度か聞いてますが…。 ・「聞いてる?フットマイクの調子がね…。 機材のせいにしました」 ・「東京には8月の野音から9月10月と、帰ってません。 明日は筑豊の方へ行きます。全国を回りました。公演168回。 やればやるほど動員が減るんです」。 ・ホテトルとデリヘルの違いを説明。 呼んだはいいがチェンジを繰り返し、とうとう朝に。悶々。 ・W杯ネタ。健太がフーリガンと化し、 夏江に「この非国民!」と罵られる下りを披露。 ・「ひとり芝居をね、『オンエアバトル』でやろうと思って 練習したんですけど、全然頭に入らない(笑) アルツハイマー入っております。テレビ進出はあきらめました」 ・「映画を撮ってます。『腐った豚の骨』。 年末に公開が決まっております」。 ・「43歳になりました」。 ・「頭(ひとり芝居)は忘れて下さい」。 ・「今日と云う日を非常に後悔しております」。 ・「みなさん、今日は帰れませんよ」。 ・「佐野元春に作曲を依頼しています。 カラオケボックスで歌の練習をしています」。 ・「『BUBKA』の連載は終わらせていただきました。 来月からは『裏BUBKA』で…」。 ・「『BURST』はご覧になりましたか? あの勲章はひとつ300万から400万するもので、 身につけているもの全て合わせると1200万ほどになります。 戦争オタクですからね。へへッ(笑)」 ・「あの、W杯ネタを聞いたことのある方、 手を上げていただけます?あっ、ほとんどの方が…。 時間を稼げるのでね、えへっ(笑) じゃあ、パールハーバーの方は…。あっ、これも…。 コアな方ばかり集まってるんですね。 私芸歴18年ですけど、ネタふたつしかないんですよ。 みなさん、大人になって、聞いて下さい」と、 「パールハーバー」ネタへ。 結局しばらく後、W杯ネタもやったのだけど、最後までやれず。 ・「大神源太。ね。あのヤニ濃いキャラ。 本物にはかないません。私なんか商売でやってるわけですから」 ・「廃人(芸人?)ではなく病人です。 外から鍵のかかる病室にいました」 ・「ここにいるみなさんとはファミリーですから」。 (←「甘えさせて欲しい」と言っている) ・「新しいグッズが出ます。 これ(玉砕スーツ)と同じ、パジャマです。5800円です」。 ・「先月結婚、入籍しました。先日離婚しました」。 ・「すみません、本当にすみません。 土下座を…するわけにはいかない」。 ・切羽詰った時はコレ。全裸です。 あぁ、とうとう脱ぐ時が…(嘆) 久しぶりに見たけどなんだか‘実印’みたい。 捺したらどんな文字が刻まれてるのか。と、ヘンな連想。 「勃起させるには集中力が…。 すみません、乳首触ってもらえます?」。 どんなにいじっても変化なし。 ・「6キロくらい太ったんですよ。64キロです。 なんか、人に太った太ったって言われてね…」 ・全裸のまま 「今朝目を覚ましますと、全身山吹色でございました…」 ・「え~と、みなさん東京の方ばかりですよね? ツアー中いろんなとこ行ったんですけど一番困ったのはねぇ、 岐阜。霊柩車でホテルに向かってたらヤンキーに煽られました。 ケンカになってね。勝ちました」。 ・「ブリーフだけ履かせて下さい」。 ・「いつもはこんな事しないんですよ」とお客に質問を乞う。 北朝鮮、マレーの虎、東郷神社。 お客を選ぶ時の「今すごい目で睨まれました」が可笑しかった。 全裸(ブリーフはあり)で近づくからでは?(笑) ・「最初から最後まで素でした」。 ・「長年飼っていたシャム猫が、 犬だった事が判明致しました」。 ・「この着替えるのがね、恥ずかしい」 とスラックスだけ履いて、そそくさと服を抱えて、 帰るのかと思ったら再びビールケースに立つ。 一言発し(忘れた!!)、拍手を断りながら退場。 終了時刻は21時48分。 衣装替えの時間も含めて二時間強。すごい。 これだけ長い時間をかけて巻き返しを図り、 全裸にまでなっちゃった今回、 プレッシャーでもあったのだろうか? カメラのフラッシュに動じず演技を続けた中将を 頼もしく見ていたのだけど、徐々に情緒不安定丸出しに。 「失うものはなにもない」、こんなロックスピリッツを 見せてもらったと表現しておきましょうか(笑) ただ、緊張感ある演説を期待していた方には とんでもない裏切りだったと思います。 これは悪口書かれても文句言えないぞ…。 ![]() 2002年8月10日(土)『我が闘争』 函館市民会館 (著:嶺様) 札幌と同様のネタは割愛させて頂きました。 言い回しや流れについては 正確な記録では御座いませんのであしからず。 その日は昨日の札幌公演に引き続き、あいにくの雨。 会場は函館市民会館小ホール (大ホールは高校生の吹奏楽部の定期演奏会) 整然と並べられた背骨轟沈確実のパイプイス (姿勢が悪いんです)。 飾られた花は札幌よりも格段と美しかった。 約20分遅れで照明が落とされる。 「あれ?」そうスタッフが運んできたのはビールケース。 冒頭はペンギン立ちで『廃人演説』。 「年下のクセに顎で使いやがって…」の後 間髪を入れず『夏江』へ。息つく暇もない流れ。 「只今より現場復帰いたします!」一旦はける。 幕が上がる。 演説会垂れ幕、金屏風に赤い壇。そして美しい花。 規模は小さいながらもバランスの良く取れた舞台。 左手より中将、黒鞄を肩に掛けテトテト登場。 冒頭よりボヤキ口調でふぃふぁネタ。 「ね?イカツイでしょう?」 その後「飼っていた文鳥が…」 「福山通運のトラックに…」 「コビトプロレス代表!」 「残業している人の…」 「いらないものを整理していたら…」 「50m走…」 「フジサンケイグループ…」 「大瀧詠一と…」 「寝たきり老人に…」 「便所の落書きには必ず…」 「銭湯でいつも同じ…」 「乞食はいい目をしてるんです」等(順不同) 札幌よりも一言ネタが多かったようだ。一つ一つに沸く会場。 途中しぼり出すような声で「…っ、つらい。」 しばらくして「順序が逆になりましたが」と電報を読み上げる。 途中、手元が狂って電報を落としそうになり、 その際唇をマイクに「ボゴッ」とぶつけた。 まるで初めて唇を奪われたようなおぼこのように、 震える手で口元を確認する。 その他、グシャグシャな顔をして 「あ~あ、今日は嫌な一日だったなぁ~」、 「この会場にコスモパワーが集まって参りました。 コスモ、コスモ、大潮!満潮!満潮!…ウッ、クッ… レインボーーーー!!」 「先日、日本武道館で演説を行い、4万人を集めました。 ま、私の妄想で企画が終わったんですけど」 念入りに流れ星ヘアーを作り上げると、 マイケルジャクソンの曲に乗って(乗れていないが) ダンス披露。 手でハートマークをつくり そのまま大きく両手を広げ左右にくねくね。 似非コサックダンスでよろめき、 ポマードぎっとりの数本(数束)の髪の毛が張り付く。 「と、止めて下さいッ!」終了。 「間が持たないんでね。」と質問タイム。 前列の女性に歩み寄り手を握るとそのまま優しく抱擁。 「髪は毎日切っているんですか?」の質問に 「毎回アドルフ・ヒトラーの髪型にしてくれと」 高齢の専属理容師に関しては 「もうボケているんだよッ!」(でかい声) お色直し。暗闇に放置された観客と さだまさしの歌声が創る絶妙な空間。 約1分42秒後に例の竹槍姿で、 自分は一体何をやっているんだという表情を浮かべながら登場。 竹槍を見えない何かに向かって突く、突く、突く。 至近距離で実に恐ろしい。 刀を勇ましく抜き、振る。じりじりと花に向かう。 一昨日よりも斬り甲斐があるのか360度回りながらのカット。 まるで庭師か美容師。 その時、刀(竹槍?)がマイクに直撃し倒れそうになる。 飛んできたスタッフ。目を丸くして振り向く竹槍美容師。 札幌ではそのまま退場の形であったが、再び壇上へ。 舞台に放置していた軍刀を「こんなところに置いとくと 私が斬られてしまいますからね!」とそそくさしまう。 「えー、これから私が図書館に篭って作ったスピーチを 聴いて頂きたい。そのためにここにやって来ました。」 と言いつつ、ベサメムーチョ熱唱(笑) 悶々と体をくねくねし、胸からぶら下げている地雷を 両手でいやらしく撫で回す。非情に(異常に)官能的。 「今日という一日を大変後悔しております。」 これからの予定としては 「函館にはマンスリーで…」(隣の女性が小さく手をたたく) 「…出馬します。」 マンスリーで“出馬”(笑) 「今度は是非“大ホール”でね、 演説を行いたいなと。金が必要なんです。 その為には皆さん、今日のことは忘れて下さい。」 最後に「有難う御座いました」とお辞儀をし手を振り、 袖に消えていった。 2日連続参戦で、頭が割れ気味です。 半年振りの演説に独特の緊張感、 足を運んでよかった?と思える素敵な馬鹿らしさと、 終わった後の心地よい脱力感。 ええ、たっぷり味わえましたとも! ![]() 2002年8月9日(金)『我が闘争』北海道厚生年金会館 (著:文鳥鈴女様) 約半年ぶりの札幌飛来で、 幸運にも手に入れた席は2列目ド真ん中。 外目にはわかりずらいがテンションは上がりっぱなし。 「ち、近いじゃないか」小鼻が膨らむ。 『貧乏不遇~』出囃しで歓喜に震える私、 恐怖におののく初鳥の友人。下手より歩いて登場。 マイクのコードを気にしつつガイセンをぶつ。 金屏風にもよ~く聞かせる。 「小渕はピョンヤンへ…」 え!?小泉の間違いじゃなくって? 小渕は死んじゃってるなぁ、失笑。 不安な幕開け(笑) …以下、大筋は野音でのネタと同じだったようなので、 ここからはこの日ならでは、 または私が「これは」と思った箇所を中心に。 *「コスモッ!(間) …満潮でございます!大潮でございます!」 *この日は田中真紀子が辞職を発表。 「ね?私は前々から言っておったんだよ」と自慢気に。 *山手線で女子高生に「ちっちゃ~い」に加えて 「絶対義眼だよ」 *W杯ネタ。 工場の休憩時間に傍らで いちご牛乳をちゅーちゅー飲んでる山田主任に八つ当たり。 「死ね、お国のために!」 *回を重ねるごとに動員の減る札幌。 「次来る時は共済ホールで」 (共済ホールは2000年12月“玉砕演説”を行った会場。 定員は今回の会場の約3分の1。 私の人生はここで狂わされた) *核武装三原則を提唱。 「○つ、○つ、○つ!」←考えたらわかります(笑) *流れ星に。「♪ユーガラファイッ!」(曲名わからず) 金屏風の陰から、エ! スケボーに乗って右へ左へツイーっと、コケる、倒れる。 弱そうな(笑)ゴリラの威嚇ダンス。 「ハァ…すいませんでした」 *我が闘争。聞いていた通りの見事な終了ぶり(笑) 24時間風呂…バンドメンバー募集…阪神大震災へ… 六甲のおいしい水…「ボランティアは儲かるな」 *「うっ!」苦しそうに胸を押さえて倒れる。 「う、うぅぅ…」少しもがいてすぐ立ち上がり 「えー」と普通に。何っ!?(笑) *「心頭滅却すれば…」 惚れ直し所(笑)の流暢な弁舌、 「ああ、玉砕!」と決まったところで、 カッと目を見開き客席を見据え 「2名様!お帰りですか?あ、ありがとうございました」 ここが一番ウケてたかも(笑) 顔をギューっ、内股で肩をすぼめて可愛らしく 「ん~、すっかりヤル気がなくなりました」 *「1分42秒お待ち下さい」 下手に引っ込むと「防人の詩」 もしや… キ、キター!(笑)竹槍スタイルで再登場。 ああスゲー、スゲー尖ってるよ。 「♪海は死にま~すか」バックに見えない敵と戦う。 ブリーフからごそごそと手榴弾を取り出し ぽい~んと放って伏せ。 軍刀を抜いて花瓶のお花をバッサバッサ。 それで満足したのかさわやかに(?)手を振って退場。 暴れて落ちた竹槍数本、 切り落とされたカサブランカを残して…。 で、初めての出待ち参加。小雨そぼ降る中、 「私の悪口を言わないよーに!ね?」とのお言葉と、 ステッカーを頂戴しました。感激。 多数のカキコミ近衛兵さんらにもお目にかかれて 嬉ちいやら、恥ずかちいやら。 ありがとうございました。 観る度ごとに増している(ような気がする) 脱力のくだらなさ。 金を払って廃人を見る、なんて贅沢な悪趣味。 背徳の美です(?)今回は…、 よいしょするのはイヤなので正直に。 「も少し大爆笑もしたかったんです」 あ、すいません。 でも悪口なんて言いませんよ~(笑) 「日本一客の回転の早い芸人」、その客の流れ作業に ついていけないファンがいることもお忘れなく。 だからってあぐらかいてちゃイカンぞと、 釘を刺しつつ報告終了。 ご静読、ありがとうございました!(礼) ![]() 2002年8月2日(金)『我が闘争』日比谷野外音楽堂 ありえない悪天候の中、久しぶりに有楽町へ。 ‘そごう’がなくなった為に目印を失うが、 動物的に森を目指して無事、見覚えのある日比谷公園に到着。 会場までの数分、大きなサイレン音の後に 出囃子「貧乏…」が聞こえ、焦るが、 「そうか、リハってこれだけなんだ」と笑う(失礼)。 会場周辺は黒山の人だかり。整理番号は三種類あり、行列三つ。 私は‘ぴあ’の136。実際は三倍。むむ。 開場時に雨は上がり、湿度の高さ以外は文句なしの快適さ。 涼しい。 ゲート付近に配置された花はなぜか、 東京ストリートさんから鳥山明さん宛て。細かい(笑) さて、自由席であるからして、 わき目も振らず突入でございますよ。 果たしてB7列35ゲット。よしとする。 以下、うろ覚えです。御了承下さい。 舞台には『第四回 日比谷野外音楽堂 総決起集会 鳥肌実 個人演説会 「我が闘争」』の看板、 大きな日の丸国旗、金屏風、背の高い生け花、 一段高い演壇と、まさに演説会。20分ほど遅れての開演。 ・空襲警報が鳴り響き、サーチライトが四方を照らす。 出囃子「貧乏不遇欲情空腹」の後、向かって右方より、 三輪車(子供用ではない)に乗って登場。 運転しながら話せるよう、 ハンドルにマイクスタンドを取り付けている。 「鳥肌実、鳥肌実でございます。打倒自民党、打倒共産党、 くたばれ公明党でございます…ゴトッ」。 早々にマイクが落ちる。情けない。マイクを戻し続けるが、 今度はシールドがひっかかって進めない。 ヨロヨロとおぼつかない片手運転 (マイクをスタンドに納めるのは諦めた様子)で 舞台を周りながらガイセン活動。 途中、三輪車をスタッフに預け、歩きながら続行。 「小泉首相はピョンヤンへ行って自爆して来~い!」、 「おじいちゃ~ん、大東亜戦争、ごくろうさまでした~」など、 少々アレンジが加えられていた。 ・1メートルほどの演壇に足をかけ登る。 持ってきた黒の肩掛けバッグからサイレンを取り出し、 「ウ~ウ~」。 「お足元の悪い中、御来場頂きまして、 ありがとうございます」。 各界の(悪そうな)大物からの祝電を読み上げる。 例「君は日本の宝だ」中曽根康弘 「宇宙鳥肌。コスモのパワーが集まってまいりました。 アアーーーーーーーーーーーーッ!」絶叫。 「ボイヤーーーーー!」とキチガイ風を吹かせ、 演壇=セリを上げる(直接のきっかけは失念)。 旭日旗お目見え。 「カリスマ、かっこいい、ね?」 「こないだ山手線に乗ってたらね、女子高生が‘ねぇ、 あれ、鳥肌じゃない?’‘え~?ちっちゃい’ などと言っておる。なんとか友達になりたいな、と」 ・「ふぃ~ふぁ、わ~るどかっぷ。こりあじゃぱん。 こりあじゃぱん。こりあ、じゃぱん。 なんで韓国が先なんだ。共同開催?何を言っておる。 日本の単独開催ですよ。アジアは日本なんです」 このネタにも少々アレンジが加わっていた。 お尻をぷりっぷりさせながら 「お尻にはね、和彫りで唐獅子牡丹を入れて、 試合開始と共に黒のサカパンを下ろすんです」 「中村俊輔を代表から外したのは良かったと思います。 彼は創価学会員です」 WC開催中に国旗を掲げ、バカのように騒ぐ日本国民を憂い、 「シャブでも食っとんじゃないか?」。 カメルーンの代表選手を接待した大分県中津江村村民にも言及、 「勝手に人の家に上がり込んで、 クソされてタマ遊びされてタダメシ食われて。 私なら訴えますよ!」。 「エムボマだかスペルマだか知りませんけど」。 (↑この間違え方は大変下らなくてよろしい) 「WCの興業主はマフィアですよ。 FIFAの‘ふぃ’はマフィアの‘ふぃ’です。 日本で興業を打つなら山口組に任せればいいんです。 早速組長に電話して「しっかりしろ!」と叱りつけ、 ガチャン!と切ってやりました。もちろん非通知です」 ・「我が闘争。1992年8月、ふと思い立って印度に行きました。 空港に降り立ってすぐ、 ‘ここは私のいるところじゃないな’と気づき、 1時間30分の滞在で印度を後にしました。印度人は臭い!」 「背の高くなる薬を熱心に飲んでいたら、ただの仁丹だった」 以降、数々の詐欺行為(アムウェイ勧誘)などを経て、 競馬にも手を出すようになるが、ことごとく外れる。 オウム真理教の総本部前で奇行、逮捕。 が、不起訴処分で二日間臭い飯を食うに留まる。 この件は聖教新聞の29面に小さく掲載されるも、 「お騒がせ犯、あっさり御用」などとバカにされる。 「こういう事を当時からやってたんだよ。 とにかく有名になりたい。目立ちたいんです。 この後の輝かしい活動は札幌でお話しします」 ・「総決起集会。何を決起するというのか。 何もないわけでございます」 ・「どうしてこんなにアップアップなんだろう…?」 ・「すみません、モニターの返しを大きくしてもらえませんか? 自分でも何を言ってるのか全くわからない。 スピーカーのせいにさせていただきました」 ・「霊柩車をね、買いました。白ナンバーです。 460万で買いました。いや、46万です」 ・新ネタらしきものを始めるが、「忘れてしまいました」。 台本に沿ってやるのが本来だそうだが、 既に時間が押しているのを理由に衣装替えに入る。 「お待ち頂く間、特に何もないんですが、 ちょっと、ちょっと待ってて下さい」と退場。 ・再登場。ハッ!この姿は(笑) 「日●本」の鉢巻を締め、両のこめかみに先を尖らせた竹、 仏様の後光よろしく放射状に十本の竹槍を背負い、 胸には地雷と手榴弾、腰には竹槍を数本収めた筒と 拳銃ホルダー、そしてブリーフいっちょという姿。 演壇に登ろうとするが腰の竹槍が邪魔。 外して演壇に置き、登った後に再び収納。 「これ(竹槍)ね~、人殺せますよ」 扮装の説明をしつつ、徐々にグダグダになっていく。 「ちょっと乾燥してません?鼻がね、ちょっと。 粘膜吸収のやり過ぎでね」 「こうして客席を見ていると全く統一感がない(笑) どうしてこんなとこに来ちゃったんだろう、と」 「皆さんがね、退屈しているのが伝わってくるんですよ。 私も話していて退屈です。そろそろ帰ります、我に。 …ものすごいオヤジギャグを言ってしまった」と、自身で笑う (「帰ります、我に」。私が一番笑った一言でした。 オヤジ化甚だしいのか、演者も私も)。 WCネタの補足をしつつ、なんだかんだと話して終了 (すみません、記憶力の限界です)。 去り際に客席に近づき、 腰に挿していた竹槍の‘先を客に向けて’プレゼント。 激しい争奪戦を尻目に、さっさと袖に向かい、 大きく腕を振って「ありがとう!」とご挨拶。しかし。 背中の竹槍を計算に入れず動いたため、 上方から垂れたケーブルを絡めてしまい、帰れない。 入り口(はいりぐち)でひっかかり、 片足をバタと動かす様子は ホイホイから逃れられないゴキブリのごとし。 客からの視線を意識する、 そんなイヤラシイ姿(笑)を見せながら、 スタッフに助けてもらって無事退場。 他、 「NHKの『ズッコケ三人組』の レギュラーが決まっております」、 「(玉砕)スーツをね、新調したんですよ。 ジョルジオ・アルマーニです。ウソですよ」 (ブランド名、自信なし)、 「2ちゃんねるで私は大人気です。 レス(スレッドとの間違い)がたくさんあります。 あの、エイズじゃありませんから。 トリコモナスとクラミジアは(薬で)抑え込んでおります」、 「チンポ出してもいいですかね?やめておきますか。 干からびてきてますからね」、 「物販の方、よろしくお願いします。 竹槍キーホルダーは800円です。原価は30円です」、 「三日に一度、刈り上げております」、 「家族からは籍を抜かれております」、 「新札発行だそうですが、 千円札は三島由紀夫に決まっております」、 「100円ショップのダイソー。 ‘ダイ’は池田大作の大、‘ソー’は創価学会の創なんですよ」等々。 アンケートは回収したい気満々だったので (ネットでの赤紙登録とダブってるのかもね)、提出する。 会場前で主演映画『魂のアソコ』のチラシをいただき (もらい損ねたので配っている人を探した私/笑)、 一緒に行った友人達に「公開したら行こうね~」なんて、 和みながら帰宅。 初の恒例行事参加でテンションはうなぎ上り、 期待に胸膨らませて臨んだ公演は、 これまで見た事のなかった形式 (金屏風や生け花のある演説会の雰囲気)で、 更に盛り上がった。 内容は普段の公演とさして変わりがないところが さすがというか、なんというか(笑) 何度もお客に甘える可愛らしさが見て取れたので、 母性の強い方々は昇天だったのではないだろうか。 竹槍の奪い合いは怖かった。ケガしないかとハラハラしたり。 これ、やさしさじゃなくて。 自業自得とはいえ、 中将が責任を取らなきゃならない事態は避けていただきたい。 せっかくの恒例行事だってのに。 も~、ちゃんと考えてくれぇ(嘆) いや、ちゃんと考えるようなら そもそもが廃人じゃないんだけども。 おまけの出待ち写真 (撮影:マッサ様) ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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