![]() 私を「お嬢様」と揶揄する職場のお調子者さんは、 さらに年下の人を「お嬢ちゃま」と呼んで引かれていた(笑) そのお調子者さんと、ある日の会話。 「実験とか好きでしょう?」 「好きです(ニヤリ)」 「ウチの子も好きなの」 「理系ですか?」 「そういう訳じゃないんだけど、ウチの子と似てるからさ、雰囲気が」 その‘ウチの子’さんはゲーマーで、休日はアニメイトに行くような、 いわゆるおたくなお嬢さん。かなり過保護に育てられているらしい。 名前がひと文字違いというのもあって 子供のように可愛がってくれるのは便利(←悪魔)だし、 特にどうこう思わないのだけど、なるほど私はそう見えているのか。 誤解があってはいけない。おたくな皆さんを嫌っている訳ではない。 HPなどを巡っていると、知識の少ない人間をあからさまに軽蔑したり、 同じ趣味を持たない人間を排除したり、 揚げ足取るばかりの非難でページを埋めていたり、 視野が狭く知性に欠けた人もいるけど、 面白い人多いし、観察眼鋭くて好きだ。 『電車男』を書籍化、舞台化、映画化、ドラマ化し、 (迫害されるから?)目立たぬように活動しているA系な人達を クローズアップするようになったのはなぜだろう。 単純に「ウケるから」という商売上の予測だけならいいけど、 昨今の、おたく的趣味を持つ人間が起こした残忍な事件を考えると あまり良い解釈が出来ない。 果たして『電車男』は救いになるのか? (タイトルの『ドラマ版が一番納得』は電車男役の事) PR ![]() お休みはいつも家で寝てるか映画観てるかなんだけど。 ああ、暑い。 夏生まれで多少ガマン利く方でも、暑いものは暑い。 しかし「まだクーラーは入れないぞ」と、 扇風機で凌ぎながら留守録の映画を観賞。 ビデオデッキは暑さにぶりぶり言ってた。 『ザ・リング』(2002年アメリカ) 監督:ゴア・バービンスキー 出演:ナオミ・ワッツ おなじみ『リング』のアメリカ版。 全然怖くない(笑)。息子が『オーメン』のダミアンみたい。 子供の持つ不気味さはコクトーに、 怖がらせ方をヒッチコック、映像をキューブリックに学んだ感じで、 ポップコーン・ムービーになっちゃった。 アメリカならではの因縁話は良かったけど、 「それ観た事あるー」な場面が多くて。 『マインド・ゲーム』(2004年日本) 監督:湯浅政明 声の出演:今田耕司、前田沙耶香、藤井隆、山口智充、 たくませいこ、坂田利夫、島木譲二 全編大阪弁で吉本興業がからんでて、 なんたって制作がSTUDIO4℃じゃ、そりゃ面白いに決まってる。 一度無様な殺され方をしたヘタレが、生き直して己を超える物語。 主人公の啓発的な煽り文句が 遠藤遼一さん(ENDS)を思い出させて笑えた。 「そんな事言われたら頑張っちゃうじゃん!」って、 その様が凄いのなんの。 素早い展開で話を追うのが大変だけど、 どっちが現実?なんて野暮は言わず、観て楽しめ!って感じで。 音楽も良かった。セックスシーンのボサノバに参った。 エンディングはFayrayで、 「吉本がらみかよ」と呆れそうになったけど、哀しげで良い曲。 『アンテナ』(2004年日本) 監督:熊切和嘉 出演:加瀬亮、小林明美、木崎大輔、麻丘めぐみ 大学で哲学だかをやっている主人公は、 心の痛みを研究するためにSMの女王様に協力を願ったのだけれど、 いつのまにか彼女をカウンセラーにしていた。 開放したらしたで、SMの関係を崩して 普通にセックスしたもんだから驚いた。 確実に仕事離れてる…ってそんな所は突っ込まなくていい。 とにかくも〜スピード遅くて眠い眠い(笑) つねったり深呼吸したり2倍速にしたりで何とか最後まで観たけど、 説明的なセリフや場面がほとんどなく、経緯が全然わからない。 後追いで辻褄を合わせて行くから疲れるし、退屈だった。 ![]() 映画での恋は一目惚れが多い。 確かに目を見交わして互いに「ハッ!」とする瞬間だけの恋とか、 実際あるけども。 そこを一歩踏み出せばとんでもない情熱の嵐が訪れるのに、 なかなかそうは行かない・出来ない現実を、 映画やドラマが果たしてくれる。 そんな感じの作品ばかり観たならこの前置きは生きるのだけど、 そうでもないのが私のカッコ付けられない所。 『ゲロッパ!』(2003年日本) 監督:井筒和幸 出演:西田敏行、常盤貴子、山本太郎、岸部一徳 ヤクザな父と、とある事情で離れて暮らしていた娘との 再会・和解までの物語。 人間関係とかキャラ構成とか、めちゃわかりやすい。 でも単純過ぎて物足りない。 ラストシーン、選曲理由はわかるけど それまでのテンポと合わず、変になっちゃった。 『下妻物語』(2004年日本) 監督:中島哲也 出演:深田恭子、土屋アンナ 茨城は下妻で、孤立無援のロリと 群れて強がるヤンキーとの間に芽生えた友情物語。 ロリとヤンキーの共通項は、はみ出し者。 そこをウェットに表現する映画が多い(岩井俊二とか)中、 スピード感あるコメディにした所が新鮮でグー。 自立と依存のバランスを友情が取り持ったという感じで、 ハッピーな空気を生んで可愛い。 『コールド マウンテン』(2003年アメリカ) 監督:アンソニー・ミンゲラ 出演:ニコール・キッドマン、ジュード・ロウ 南北戦争中のロマンス。ちなみに南軍。戦況も環境も厳しい。 『LOVERS』(2004年中国) 監督:チャン・イーモウ 出演:金城武、チャン・ツィイー、アンディ・ラウ 国政に歯向かう組織との攻防というのが背景にあるのだが、 タイトルでわかるように恋人達の機微がメイン。 少女マンガっぽい展開ゆえに 「ヤバイ、金城武カッコイイ」と惚れてしまった。←単純 みどころ ・金城武 ・C・ツィイーが時々大竹しのぶ ・有り得ない技や効果音 (例えば竹投下シーン。節が残ってるはずなのに空洞の音)、 数分で積もってしまう雪などの過剰な演出 ・本気のセットと凝った衣装、ホレボレする大自然 ・ラスト。刀の行方が美し過ぎる! おかげでA・ラウが凄い悪者になって終了(笑) ![]() 先日、『SMAP×SMAP』の歌コーナーに太田裕美さんがゲスト出演。 曲は「木綿のハンカチーフ」。 これ聴くと必ずと言っていいほど泣いてしまう。 こんなに恋というものを 男女共の目線でわかりやすく表現した歌詞はないんじゃないかと。 だって、お互いに勝手な事ばっかり言うわけよ(笑) 彼女は変わり行く彼の気持ちを知りながら、 「あの頃のあなたが好きだった」とすがりつき、 彼は何年も待たせておきながら、 今の自分(=成長した自分)を認めない彼女に嫌気が差す。 で、最後は「涙を拭くハンカチを下さい」とイヤミたっぷりのお別れ。 私が何に泣くかといえば、彼と彼女の気持ちはもちろんだけど、 歌詞が進むに連れて無駄になって行く時間をジワジワと感じて、 その流れにポロリ。 続くと思ったんだよ、二人は離れても。 …恋だよねぇ。 ![]() ・5月28日、ライブ帰りの電車内で痴漢に遭う。 混んでた上に降り際の一瞬だったから、犯人は確認出来なかった。 怒りと悲しみは一体。 被害は尾てい骨をなぞられた程度だが、私はうなだれている。 その前に「まだ人を欲情させるか」と驚いたのだけど。 どうでもいい女として扱われた屈辱さえ、 痴漢に取っては妄想の助けにしかならないのだろう。 向き合うの怖がってないで、 心から好きな女の体にだけ触りなさいよね。 ・映画 『ベティ・サイズモア』(2000年米・独) 監督:ニール・ラビュート 出演:レニー・ゼルウィガー、モーガン・フリーマン 辛い現実を体験し、昼メロの世界に逃げ込む女性の話。 空想世界に溺れている時の、ものすごく幸せそうな姿が印象的。 それと知らずに付き合った周りの人達の怒りたるや。 最後には現実を受け入れる強さを見せるけれど、 同じ症状を抱えたM・フリーマンの末路が切ない。 『ブロウ』(2001年米) 監督:テッド・デミ 出演:ジョニー・デップ 60年代から、 アメリカに出回ったコカインの80%を売りさばいていたという 麻薬ディーラーの話。 ドラッグ蔓延の経緯を伝えながら、家族のあり方を考えさせる作品。 父親の「他の人生にも自信を持てよ」の言葉が突き刺さる。 立派だけれどこの父親、優し過ぎるにも程がある。 それでは嫁が厳しくならざるを得ないではないか。 映像はパキッと鮮やか。しかし手探り人生は一貫して暗い。 ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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