![]() 6月9日(日) 今日はもう帰るだけ。「観光でもすっか」と再び熊本城へ。 入場料をケチり、周囲をグルグル。 母に石の積み方が珍しいからと薦められ、写メる。 グルッと周って二の丸方面から。難攻不落。 城近くの神社でトイレを借りる。その流れで参拝。 お守りがズラリと並ぶ自動販売機を見つけ、凝視。 そこに神主さんが御祓いの為に現れる。 改めて「なんの神社だ?」と本殿を見ると、 傍のノボリに「恋愛成就」とある。 特にメインではなさそうだが、需要があるのだろう。 恋愛まで神頼みか。頑張るのは自分だろ? って事で、幸福祈願のお守りが付いたおみくじを引いた。 大吉! お守りは枡。ますますの幸福♪ (小さな金色メッキの欠片に 「ショボッ!」と思ったのがいけなかったか、 数時間後、落として失くした。なんて短い幸せ気分) それにしても天気いいなあ。初日から快晴続き。 日傘持って来て良かった。 路面電車で水前寺公園まで移動。初めて乗った♪ (といって写真撮らなかった私…) ちょっと曇った。 また交通センター近くまで戻る。 長崎でチャンポンを食べる野望は次回に譲り、 中華料理屋で遅い昼食。 揚げたてゴマだんごを「熱ッ!」とポロリ落としつつ、 諦めの悪い母が注文したチャンポンが長崎風で無かった上に、 料理人の手違いで作り直されるというハプニングを鼻で笑う。 外は救急車出動で騒然としてるし、 落ち着かないゴハンタイムだった。 バスで空港へ。慌しくおみやげ物色。 出発5分前に機内へ。小さい頃から遅刻上等の親子。すみません。 東京に着くと雨が上がったばかりの様子で、路面が濡れている。 ニュースでも知っていたけど、 私達が出発した日の午後から大雨が続いていたそうで。 到着したら今度は熊本が大雨って、とんでもない晴れ女ぶり。 帰宅。 祖母の様子を直接確認して考え悩む種が増えても、 スッキリした感じの母。 遠い場所であれこれ思いを巡らせても埒が明かないからね。 また来年。 PR ![]() 祖母が入院したと知ってから毎日のように母が言う。 「行った方がいいかなあ。でも」と。 ‘でも’以降は勝手な憶測や旅費工面などの言い訳が続き、 最後には「さわだちゃ〜ん、決めて〜」と甘える。 はて、行きたいけど行けないのか、 行かなくていい理由を探しているのか。 責任取らされたりしないから別にいいけど、 自分で答えを出さないのはズルイんだよ。と説教しつつ、 「行く・行かない、気が済むのは‘行く’でしょ? 行きゃいいじゃん。旅費は月々のお支払い!」。 6月8日(金) 出発3分前に機内へ。小さい頃から遅刻上等の親子。すみません。 熊本到着。ホテルに荷物を置いてからバスで母の実家へ。 18時頃。青い夕焼け。 到着。 今にも倒れそうな家に入り、 叔母が用意してくれた晩御飯をご馳走になる。 食後、祖父が「久しぶりに屁〜ば出た」。とんだご挨拶だよ(笑)。 母もテンション上がりまくって喋り通し。 22時くらいまで近況と思い出話に花を咲かせ、明日の予定を確認。 タクシーでホテルへ。 ![]() 2007年6月1日(金)青山円形劇場 NYLON100℃ 30th SESSION 『犬は鎖につなぐべからず 〜岸田國士一幕劇コレクション〜』 作:岸田國士 潤色・構成・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 和装監修:豆千代 振付:井手茂太 出演:松永玲子、みのすけ、村岡希美、長田奈麻、緒川たまき、 萩原聖人 他 一幕劇、犬、和装。この3点に惹かれ、久しぶりにナイロン公演へ。 開演前BGMは初期トーキング・ヘッズ。 モダンとニューウェーブの関係に思考が傾きそうな所を パンフレットを読んで回避する。 岸田國士さんはもちろん、豆千代さんも井手茂太さんも 知らないから集中力たっぷりで知識注入。 岸田さんが過ごした時代背景と現在とに 共通項を見出したお陰で再びモダンとニューウェーブの関係に 思考が傾きそうになった所で暗転。 一幕劇コレクションという事で、 一本終わる度スクリーンに作品名と演者が示される。 そのBGMがイギリスやフランスのパンク・ニューウェーブで、 時代が変わる前後期に生じる不安や破壊衝動、 ワクワクの入り混じった空気感。 舞台変換時は暗転にせず、演者が踊りながら。 振付は一人一人バラバラ。 ここでは初期P-MODELの曲が使われていた(他の曲はわからず)。 また、明らかに作り物の犬を粗野に投げ込む所なんかは ケラさんの芝居らしくて笑う。 今回は女優陣が素晴らしく、特に、 日に日に松居直美化への加速度が増してるような 松永玲子さん最高! 見た目松居さんでも、面白さは遥かに凌いでいた。 村岡さんも良かった。 ナイロン所属の女優さんは聞き返す時の表情と間がとても良い。 客演の緒川たまきさんは大正時代からタイムスリップして来たような、 たおやかでいながらも凛とした佇まいが美しかった。 男優陣は物語的に情けない男達が多くて、 引き立て役に甘んじてたように思えた。 これは私が女だからそう感じたのかもしれないけど。 夫婦関係を軸にした作品達は 庶民の見栄と本音を平行に見せるものが多く、 特に衝撃を与えるような事件が起こらずとも 次の展開を期待させてくれる魅力があった。 奥深い。 ナイロン100℃ ![]() 『ENDLICHERI☆ENDLICHERI PRESENTS Neo Africa Rainbow Ax FUNKY PARTY 2007 at The ENDLI. WATER TANK 2』 2007年5月27日(日)お台場・青海J地区特設会場 ノマディック美術館を抜けて青海駅の通路から。 すごい資本力。 ちゃんと最寄駅からサンカクが見えるようにデザインされてる。 そりゃ飛行機も飛ぶって。 エンドリさんといえば紫。 道行くお嬢さん方は紫色を使った服を身に着け、にこやか。 私もその一人。 会場内トイレの照明も、蛍光灯に薄布を通して紫色に。 サンカクのオブジェもこんな感じで。 他、ロビーにはエンドリさんの描いた絵やギター、 ライブ中にスタッフが撮ったお客さんの写真を貼ったボードを 囲むようにベンチを置いた休憩エリア (客入れ前にここで打ち合わせなどしているそう)、 グッズのディスプレイと物販ブースを分けて混雑を防ぐなど、 コンセプトは元より環境の隅々まで可能な限り気を配っている。 また、自動販売機の値段が上乗せされてない所に良心を見た。 でもパンフレット作らずガチャガチャに力入れるってどうなんだ?(笑) ロビーからはスロープを上がった先が見えず、 「何かあるぞ」の推測は当たり。 客席への通路が三角形。底は強化アクリル板(?)。 水が流れ、時に流れ星のように光が遮るのが見える。 紫の照明とも相まって、とてもロマンチック。 この数メートルを抜けた先には ライブ写真のパネルが並び(警備員付き)、 ちょっと高校の文化祭のような遊び心が可愛い。 席はC5ブロック8列6番。遠いがセンター寄り。 会場正面は前回と同様、大きなスクリーン。 左右は、光れば竜が空を縫うがごとくに見えるよう組まれた照明。 前方中央にミラーボール。 BGMはモータウンやファンク。 ![]() 2007年5月27日(日)ノマディック美術館 展覧会だけを目的に上京する事が無いのは 入場料が電車賃より低いから。 ゆえに、何かのついででしか美術鑑賞はしない。 今回はエンドリさんライブの前に時間を作って突撃。 電車の中吊りで見かけた写真が美し過ぎて気になった。 前情報として公式サイトを覗いたら写真集のお値段に卒倒。 「なんだろう、このセレブ感」。 この疑惑を抱きながら、初のお台場を横目に投降。 夜はライトアップされて美しかった。 しかし撮らなかった。なぜならば。 特製の和紙に代表作をプリントしたものが数枚、 等間隔に回廊を飾る。 そこを抜けると映像ブースが3箇所(15分×2、1時間×1)。 写真も映像もヒトと動物との交流が描かれている。 テーマは共生。 長時間かけて撮影されたそうだが、 それは馴れを待っていただけのように思えた。 人間を敵視させぬ努力がなければ、こんな写真は撮れまい。 (飼い)馴らされた動物との‘共生’などあり得るだろうか。 ピューマやヒョウといった猛獣との間に流れる静かな時間。 とても感動的だけれども、なんだか不自然。 もし撮影中に2〜3人食われてて、その事実を隠さなかったりすれば、 素直に美しさを感じられたかもしれない。 本当の共生は食ったり食われたりがあってこそじゃないだろうか。 「この子はペット、この子は家畜」みたいな差別が見えて感じ悪い。 実際に平和な交流が生まれていたとは思うのだけれど、 ドキュメントとしての魅力は乏しかった。 アートだからと云われれば…ハイそれまでよ。 建材は貨物コンテナ。移動した先で借りての設営。 空調設備は無いか、最低限度に留めていた様子(暑かった)。 そう、とても環境に気を遣っている。 が、光の当たる景色ばかりを賛美していたが為に、 「闇を知らずに光は生きるか?」の疑問が抜けなかった。 写真も映像もとてもキレイ。とてもキレイだった。 だけど、人間の自己満に動物を付き合わせてるように見えて 罪悪感持っちゃった。 ボランティア好きの金持ちが騒ぐエコ活動にまで考えが及んじゃって、 アートを楽しむ気分にはなれなかった。 ハイエナとのシーンだけは良かった。ハイエナが生きてた。 ![]() ![]() 忍者ブログ | [PR]
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